新車試乗レポート
更新日:2018.10.16 / 掲載日:2016.03.18
トヨタ プリウス 試乗レポート(2016年03月)
トヨタ プリウス 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表/2015年12月9日
トヨタ自動車・お客様相談センター
0800-700-7700
文●森野恭行 写真●編集部
■ワンランク上の快適性を実現する新世代プラットフォーム「TNGA」
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野恭行
低重心化を追求したTNGA採用の効果は、ステアリング操作に対する応答の早さと、リニアな挙動に表れている。とくに、専用チューンのサスと17インチタイヤをおごったツーリングセレクションの走りは、しっかり感やスポーティさが光る。「ハイブリッドカーだから」の言い訳はなしで、普通に運転できることを目指して開発をした成果が表れている。ステアフィールも、ブレーキのペダルタッチや効きも、先代から大きく改善された。だが、高速域で中立を人工的に締める電動パワステや停止までのスムーズなブレーキングが難しいなど、まだ課題が残っていると感じる。
そしてリヤサスのダブルウィッシュボーン化。これは操安性の向上だけでなく、乗り心地の改善ももたらした。ゴツつきやバタつきを抑えロードノイズを低減することで、新型は快適な乗り心地を実現している。そうした「快適」の視点で見れば、ハイブリッドメカの電子ノイズ低減や、風切り音および車外騒音の低減も見逃せない。走りの上質感は、確実にひとつ上のレベルに上がった。
なら、動力性能は?数値的な性能ではなく、日常に使う領域の応答性やトルク向上を図ったのがカギ。さらに、エンジン走行に切り替わる際のノイズ変化も抑えて、スムーズで気持ちのいい走りを進化させた。トータルの質は大きく向上。乗ればすぐに・・・「よくなった」と感じるはずだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
プリウスらしい先進感を表現。内装色は写真のクールグレーとブラックを設定する。フロントコンソール形状や質感のレベルはグレードにより差があるので、自分の目で確認したい。
前席ヒップポイントを59mm低くしたことで、着座姿勢が大きく変わった。新型は手足を伸ばし気味にしたポジション。後席は、足元は広いが頭上高のゆとりは大きくはない。
■インテリア/エクステリア写真[2]
エンジンの大改良やハイブリッドシステムの一新を実施。効率を大幅に高め、実用域の性能も向上。
駆動用バッテリーを荷室床下から後席下へ移設。56Lも増量して502L(リヤモーターのある4WDは457L)の荷室容量を確保した。
ひと目見ただけで低重心化と空気抵抗低減がイメージできるスタイル。リヤクォーターウインドウを廃止しながら、後方視界を確保した点も注目。リヤコンビランプのデザインはとても個性的だ。
トヨタ プリウス Aプレミアム 2WD(CVT)
全長×全幅×全高 | 4540×1760×1470mm |
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ホイールベース | 2700mm |
トレッド前/後 | 1530/1540mm |
車両重量 | 1380kg |
エンジン | 直4DOHC+モーター |
総排気量 | 1797cc |
エンジン最高出力 | 98ps/5200rpm |
エンジン最大トルク | 14.5kg m/3600rpm |
モーター最高出力 | 72ps |
モーター最大トルク | 16.6kg m |
JC08モード燃費 | 37.2km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | ダブルウィッシュボーン |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 195/65R15 |
価格
トヨタ プリウス | 242万9018円~339万4145円(全グレード) |
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