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更新日:2018.10.23 / 掲載日:2015.12.24

スバルの安全運転支援システム「アイサイト」で比べる!

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ユニット・コンパス/Goo-net編集部

 昨今、交通事故の発生件数が減少しているが、高齢ドライバーの交通事故だけは増えている。どんなに運転に自信があっても悲しいかな視力や反射力は年々衰えていくもの。運転を楽しみながら、万が一に備えてハード面で安全運転支援をしていくことは重要だ。

 どこのメーカーでも、最新モデルには先進の安全運転支援システムが搭載されているが、中古車で探すとなると、安全運転支援技術の先駆けスバル「アイサイト」搭載車が中心になってくる。アイサイトは、レーダーを備えずステレオカメラのみで前方の障害物を検知し、安全運転を支援するシステム。JNCAPの予防安全性能評価において、評価対象となったアイサイト搭載全車種が最高評価を獲得している。

 ということで、今回は、国内および海外の予防安全性能アセスメントで高い評価を受けているアイサイトをチェックしよう。世界トップレベルの先進安全運転支援システムにはどんな機能が搭載されているのか、「ver.2」と「ver.3」はどこがちがうのか、さらに主な搭載モデルと中古車相場まで、これさえ読めばアイサイトが解る!

 そもそも、アイサイトはver.2とver.3でなにが変わったのか? いちばん大きな進化は、カメラでの認識がモノクロからカラーになったことだ。先行車のブレーキランプの点灯などを認識できるようになり、制御の制度が向上した。また、レンズを広角化かつ望遠化したことで、より広い範囲をより遠くまで認識できるようになっている。解像度も高められているので、悪天候や逆光でも作動の安定性が高まった。

アイサイトに備わる5つの基本的な技術について見てみよう。

【アイサイト 5つの基本的な技術】

ぶつからない技術
「プリクラッシュブレーキ」

 先行車、歩行者、自転車などを検知して警告。衝突の危険がある場合には、自動でブレーキを制御することで、衝突回避・被害軽減を図る。カメラが広角化・望遠化されたver.3では、より遠くまで、より広範囲での作動を実現。作動は、ver.2では対象物との速度差30km/h以内だったが、ver.3では対象物との速度差50km/h以内にまで拡大した。また、ver.3には「プリクラッシュステアリングアシスト」も備えられ、ステアリングによる回避操作があった場合に回頭性を高めるようアシストする。



ついていく技術
「全車速追従機能付クルーズコントロール」

「全車速追従機能付クルーズコントロール」
0~100km/hの範囲で先行車に追従走行。渋滞時でも先行車の速度変化に対応し、減速、停止、発進、加速、定速走行までアシストする。カメラが広角化されたver.3では、カーブでも先行車両を検知できるようになり、割り込み車の検知も早まったことで、よりスムーズな制御が可能となっている。



はみ出さない技術
「アクティブレーンキープ」(ver.3のみ)

 走行車線両側の区画線を認識して、ステアリング操作をアシスト。全車速追従機能付クルーズコントロールをセットして、約65km/h以上の速度で走行している場合は車線の中央を維持するようステアリング操作をアシストする。また、ドライバーが意図せず車線からはみ出しそうになった場合には、車線からの逸脱を抑制するようにアシストする。



飛び出さない技術
「AT誤発進抑制制御/AT誤後進抑制制御(ver.3のみ)」

 発進時または超低速走行時、前方に障害物が検知された状態でアクセルペダルが強く踏み込まれた場合に警告し、エンジン出力を抑制する。ver.3では、後退時にもアクセルの急な踏み込みを検知して制御を行う。高齢者に多い、ブレーキとアクセルの踏み間違いによる事故を防止する機能。



注意してくれる技術
「警報&お知らせ機能」

 高速(ver.2で約50km/h以上、ver.3では約65km/h以上)での走行時にふらつきを検知した場合、警報音と警告表示で注意を促す「ふらつき警報」、約40km/h以上で走行中に車線から逸脱しそうになると音と表示で注意喚起する「車線逸脱警報」、先行車が発進したことを知らせる「先行車発信お知らせ」を装備。

  ■編集部注目のモデルはコレ!

スバル レガシィ アウトバック ねらい目年式 2014-2015 中古車参考価格帯 250万円~350万円

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 「ver.3」搭載モデルを長く乗るつもりなら、フラッグシップSUVのアウトバック現行モデルを。アクティブな生活を想像させるスポーティなルックスに余裕のロードクリアランスを持ち、道を選ばぬ頼もしい走りを披露する。中古車相場は270万円~300万円が主流だが、走行距離は1万km未満の個体が多い。なお、先代の2010年以降はver.2搭載モデルがあり、180万円~。

  • スタイリッシュな外観と落ち着きのあるインテリアは、まさに大人のスポーツギアといえる1台だ。

  スバル レガシィ B4 ねらい目年式 2014-2015 中古車参考価格帯 150万円~300万円

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 セダン派には、「ver.3」搭載モデルのレガシィ B4の現行モデルをおすすめしたい。ピストンが水平方向に往復する様子が、まるでボクサーが互いにパンチを繰り出しているように見えることから「ボクサー」と呼ばれる水平対向エンジンはスバルにとってのアイデンティといえるもの。振動が少なく滑らかで心地よいエンジンフィール。そして、軽量・コンパクトなこのエンジンは、重心も低いことから、軽快でスポーティなハンドリングも披露する。 中古相場はSUVのアウトバックよりも低く、230万円~280万円が主流。走行距離は2万km未満がほとんどだ。先代では2010年以降にver.2搭載モデルが追加されており、150万円~。

  • スバルが理想とする「走り」のエッセンスが詰め込まれたスポーティセダンがこのB4。

  スバル レガシィ ツーリングワゴン ねらい目年式 2010-2014 中古車参考価格帯 90万円~300万円

 2009年に登場したレガシィ最後のツーリングワゴンは、伝統に則って、走りがよく、使い勝手に優れるものとなっている。「アウトバックは大きすぎて……」と感じるユーザーには、ジャストサイズな「ツーリングワゴン」はしっくりとくることだろう。機能性を追求し、シンプルなインテリアデザインにも好感を抱くユーザーは少なくないはずだ。アイサイトは「ver.2」を搭載する。2010年にアイサイト搭載モデルが追加されているので、そちらをねらいたい。アイサイト搭載グレードはやはり人気が高く、200万円以上の物件も多い。

  • 個性を主張すぎることのないシンプルなデザインでまとめられたインテリアは、折り目正しい印象。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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