新車試乗レポート
更新日:2018.11.25 / 掲載日:2015.10.30
スズキ ソリオ 試乗レポート
スズキ ソリオ 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表/2015年8月26日
スズキ(株)お客様相談室 0120-402-253
文●森野恭行 写真●編集部
■全方面にわたって感じる大幅なレベルアップ
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
好感を抱くのは、「スッ」と発進し、軽快感を保ったまま速度を乗せていく加速フィール。秘密は、プラットフォーム一新などにより達成した100kgの減量にある。ISG(インテリジェント・スターター・ジェネレーター)は動力性能の向上ではなく、モーターアシストによる効率改善が主な役目だが(JC08モード燃費値は27.8km/L)、動力性能も満足のいくものだ。また、空気抵抗低減にも貢献し、高速域でも意外なほどの速度の伸びを見せる。「背高ボディ+1.2L」のコンビから想像するよりも、ずっと優秀な走りの才能を備える。
それは操安性能にもあてはまる。高速域では十分以上の安定性と安心感をもたらし、コーナーでは軽快な身のこなしを披露するから、ロングドライブのお供としても実力は十分。ナロートレッドのネガを感じさせない走りにしつけている。
そして、より以上の進化を実感するのは乗り心地。ゴツつきを抑え、うねりをきれいにいなすしなやかさを持たせたのがカギで、コンパクトミニバンの水準を抜く快適性を誇る。核となるのは、軽さと高剛性を両立させた新設計の車台。しっかりした骨格が、操縦安定性と乗り心地の両面でいい仕事をしているわけだ。ということで、マイルドハイブリッドになった新型の自慢は燃費だけではない。走りの質感も確実にレベルアップした。
■インテリア/エクステリア写真[1]
センターメーターを採用したのは、運転席前方に小物収納空間を設け、良好な視界を得るため。メーターはタイプ別に3種を用意する。大幅に向上した質感も見どころのひとつだ。
高い天井が開放感と実用性を高めるカギ。後席足元は先代比で55mmも拡大し、ゆとりがさらに大きくなった。165mmのスライド調整が可能で、荷室長に分配することもできる。
■インテリア/エクステリア写真[2]
さらなる軽量・小型化と摩擦ロス低減を目的に新開発されたK12C型デュアルジェットエンジンを搭載。
通常の荷室長は410mm。大容量の床下収納を持つため、収納力は十分だ。後席の可倒&スライド機構を使えば、一気に増量できる。
正常進化の方向だが、見た目の安定感と車格感は確実に高まった。写真はLEDイルミ付きフロントグリルを採用するハイブリッドMZ。バンディットはグッと精悍な専用のルックスを採用する。
スズキ ソリオ ハイブリッドMZ 2WD(CVT)
全長×全幅×全高 | 3710×1625×1745mm |
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ホイールベース | 2480mm |
トレッド前/後 | 1435/1440mm |
車両重量 | 950kg |
エンジン | 直4DOHC+モーター |
総排気量 | 1242cc |
エンジン最高出力 | 91ps/6000rpm |
エンジン最大トルク | 12.0kg m/4400rpm |
モーター最高出力 | 3.1ps |
モーター最大トルク | 5.1kg m |
JC08モード燃費 | 27.8km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 165/65 R15 |
価格
スズキ ソリオ | 184万1400円~202万7160円(全グレード) |
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