中古車購入
更新日:2018.10.18 / 掲載日:2015.10.16

事前情報からの“物件確認”これが正解!

販売店を訪れる前でも中古車の情報はこんなにわかる。事前情報からの“物件確認”これが正解!

今まさにGoo-netを読んでいる人は、車種を検討し、物件を探している段階のはず。そこで今回は、Goo-netに掲載されている物件データの効果的な見方や、それらの情報をどう利用すればいい物件が見つけやすいかなどについて解説していこう。

後から後悔しないよう目の前の情報を活用する

後から後悔しないよう目の前の情報を活用する

何も考えずにふらりと中古車店へ入り、欲しいクルマを見つけて料金さえ払えば、誰だって中古車を買うことはできる。しかしそのような買い方では、後になってからさまざまなリスクが生じてしまうことが多い。
たとえば、クルマにはユーザーの生活や使い方にマッチするさまざまなジャンルがあるが、深く考えないで買ったクルマは、本当に自分の生活にマッチした使い方ができるだろうか。ジャンルが合致していても、より自分好みなデザインのクルマが存在したのではないか。価格の問題だってある。諸費用や購入後の維持費などを考慮せずに買い、後で生活が苦しくなっていないだろうか。
何ごとにおいてもまずはある程度情報を集めることが大切だが、大金を支払うことになる中古車購入では、その事前準備がより重要となってくる。特に販売店を訪れる前の情報収集は、どれだけやり過ぎても後で後悔するということはないだろう。
販売店では不確定要素が出てくるものの、訪問前であれば問題に対していくらでも対応できる。まずは物件に関する情報を可能なかぎり集めること。そして、それらを精査してみることをおすすめしたい。

やっぱり気になる!? 走行距離と価格の気になるカンケイ

基本的に走行距離と相場とは比例していて、走行距離が多いほど価格が安くなる傾向がある。つまりなるべく安く買いたいのであれば、走行距離に目をつむることが得策となる。まずは、この走行距離について考察する。

  • 1 走行距離が多過ぎる物件ってどんな物件?

    前オーナーが走り好きな人だったであろうスポーツカーや、仕事で使われた商用バンなどは走行距離が多くなりがちだ

    前オーナーが走り好きな人だったであろうスポーツカーや、仕事で使われた商用バンなどは走行距離が多くなりがちだ

    年間8000~1万kmを超える物件は走行が多めと考えられ、買取査定が下がるラインは総走行距離4万kmと言われる。とはいえ、重要なのは物件の状態。走行が多くなると各部が傷みがちだが、前オーナーの乗り方のほうがシビアに影響する。

  • 前オーナーが走り好きな人だったであろうスポーツカーや、仕事で使われた商用バンなどは走行距離が多くなりがちだ

    前オーナーが走り好きな人だったであろうスポーツカーや、仕事で使われた商用バンなどは走行距離が多くなりがちだ

  • 2 走行距離が少ない物件って問題はないの?

    最近はすっかり減ったようだがメーター戻し(改ざん)車なんてことも。対策としては信頼できる販売店を探すのが一番だ

    最近はすっかり減ったようだがメーター戻し(改ざん)車なんてことも。対策としては信頼できる販売店を探すのが一番だ

    走行距離が少ない理由としては、未使用車や試乗車だった、事故車や不動車だった、前オーナーが乗らなかったことなどが考えられる。一概に善し悪しの判断は難しいが、まずは販売店に理由を聞いてみること。メンテナンス状態も確認したい。

  • 最近はすっかり減ったようだがメーター戻し(改ざん)車なんてことも。対策としては信頼できる販売店を探すのが一番だ

    最近はすっかり減ったようだがメーター戻し(改ざん)車なんてことも。対策としては信頼できる販売店を探すのが一番だ

  • 3 タイミングベルト交換済みかどうかは重要?

    ベルト交換すべき時期も乗り方や使用状況によって大きく変わってくる。販売店のスタッフに相談してみるのもいいだろう

    ベルト交換すべき時期も乗り方や使用状況によって大きく変わってくる。販売店のスタッフに相談してみるのもいいだろう

    タイミングベルトの交換時期はメーカーや車種によってさまざまだが、最近の国産車であれば10万km前後が目安。また、交換費用は安くても5万円以上かかると思っていいだろう。5万~10万kmの物件はこれらをふまえて判断するべきである。

  • ベルト交換すべき時期も乗り方や使用状況によって大きく変わってくる。販売店のスタッフに相談してみるのもいいだろう

    ベルト交換すべき時期も乗り方や使用状況によって大きく変わってくる。販売店のスタッフに相談してみるのもいいだろう

格安車見つけた!けど・・・・・・本当にソレ安心ですか?
格安物件の○と×

格安車見つけた!

明らかに相場より安い格安車を見つけたとしても、喜ぶのはまだ早い。安さには必ず理由があるからだ。そこで、考えられる格安理由それぞれの条件ごとに対処法を考えてみよう。

CASE 01 修復歴あり

格安物件の安さの理由としてまず最初に頭に浮かぶのが修復歴だ。Goo-netを見ると「修復歴」欄があり、圧倒的に「無し」の物件が多い。しかし修復歴表示は、車両の骨格にあたる9つの部位にのみ適用されるものなので、ボディのキズやヘコミの修復、フェンダーやドアの交換などに関しては、「修復歴あり」と表記されないのである。とはいえ、まったく修復されていない物件も当然あるわけで、そこは「大きな修復歴はないんだ」と認識することしかできない。
では、「修復歴あり」の物件は絶対アウトかというと、しっかり修復されていれば問題ないので、決してNGとも言いきれない。

  • 結論

    CASE 01 修復歴あり

  • 結論

    しっかり修復されていることが前提だが、「長く乗るつもりがない」「リセールに期待しない」という人なら、修復歴ありの格安車は買い。ただしその際は、修復内容を販売店に問い合わせるのと同時に、信用できそうな店かどうかも確認したい。

CASE 02 保証・整備なし

保証が付いていても、その内容はさまざま。期間は1ヶ月~12ヶ月、別途有料という場合もある。走行距離も1000kmから無制限までいろいろだ。1ヶ月と12ヶ月とでは約1年の差があるが、付く(1ヶ月)と付かない(なし)とでは話が違ってくる。これらは販売店によって決まってくるが、全車同条件の保証が付くなかで1台だけ保証がなければ、その理由を販売店に確認しておきたい。納車前整備の内容も販売店によるところが大きく、施工内容をレポートで教えてくれる店もあれば、口で伝えるだけの店もある。整備なしの場合は、まったく不良箇所がなくて壊れない自信があるのか、販売店のやり方かどちらかだろう。

  • 結論

    CASE 02 保証・整備なし

  • 結論

    「壊れる危険性が高いから」という理由で保証をつけないこともある。店員に理由を聞いて答えがあいまいでないかどうかをチェックしたい。また、納車整備なしでも、保証付き物件であればあまり問題はない。壊れない自信があるということだ。

CASE 03 ドレスアップ車

ドレスアップやチューニングが施された物件は、相場より高くなっている場合と安くなっている場合がある。前者は、チューニングショップのコンプリートカーだったりして完成度の高いものが多い。後者は、個人がいじったものが多く、バンパーは○×社、リアスポイラーは△□社といった感じで、パーツごとにメーカーが異なっていることが多い。
後者が安くなっている理由としては、好みが限定されていることやバランスが悪いことなどが考えられる。大メーカーの一流デザイナーが金と時間をかけて生みだしたベースデザインを、中途半端に変更しているので、それもまた仕方ないといえば仕方ないのだが。

  • 結論

    CASE 03 ドレスアップ車

  • 結論

    中途半端にドレスアップされた物件が一概に悪いとは言い切れない。逆にそのスタイルが自分好みであれば、安くて好みにも合って最高の一台となる。もし好みに合わなくても、ノーマルパーツが付いているなら交換できるので問題ないだろう。

CASE 04 登録済未使用車

同モデルの中古車と比べてではなく、新車と比べてという意味で他の格安理由とはすこし異なるが、いわゆる「登録済未使用車」も安くてお得だ。登録済未使用車とは、新車を一度登録しただけで、まだ一般ユーザーに購入されていない物件のこと。ディーラーが売り上げノルマを達成するために登録したものが多く、ほとんど走行していない。同じような理由で、試乗車や展示車なども新車と比べれば安くてお得といえる。
ただし、これら登録済未使用車は一般的な中古車と比べて流通台数が少なく手に入れにくい。またディーラー系中古車店や未使用車専門店など販売場所が限定されることが多いため見つけにくい。

  • 結論

    CASE 04 登録済未使用車

  • 結論

    あくまでも新車と比べて格安なのが登録済未使用車。一般的な中古車のほうが安いことはほぼ間違いない。決算期の後に市場へ出回ることが多いため、狙い目の時期は4月や10月。まれに、客を呼ぶための「おとり物件」の可能性もあるので注意。

COLUMN 中古車のプロが語る
物件写真から読み取れる販売店の意識

物件情報を見る際、誰もが必ずチェックするのが写真だ。コンディションを判断するものさしであると同時に、実は掲載写真からはさまざまなことが読み取れる。中古車のプロがその見方について解説する。

  • 自動車評論家 清水草一

    自動車評論家 清水草一

    いい写真を撮る店にはきっといい物件がある!

  • 自動車評論家 清水草一

    Goo-netをはじめ、さまざまな自動車専門誌や一般誌、WEBサイトなどで活躍するベテラン自動車評論家。数多くの中古車と新車を購入してきた経験に裏打ちされたリアリティの感じられる文章が特徴。

中古車マニアである私は、当然Goo-netのマニアでもあるわけで、サイトの情報を非常に真剣に読み込んでいる。たとえば掲載されている写真から、内装色や内装の質感まで読み取ろうと凝視する。よって、内装の写真が逆光だったりして細かいところまでわからなかったりすると、けっこう困ったりする。
また、内装にせよ外観にせよ、できれば「引き」と「寄り」の両方の写真が見たいと思っている。引きで全体の雰囲気をつかみ、寄りで細部の質感や状態を感じたいからだ。その両方が揃っているお店は「親切なお店」「客の気持ちがわかっているお店」だと感じる。
写真を撮るお店側としては、実に手間だろう。多くの在庫車について、1台1台陽射しの方向を考え、クルマの向きや距離を細かく変えて写真を撮れというのは、けっこう酷な話だ。しかしユーザーとしてはそこまで気を使ってもらいたいのも事実で、それを実行しているお店は「たぶんいいお店」「システムがきっちり確立しているお店」という印象を抱く。

もちろん、それだけでお店の善し悪しは計れない。なかにはオンリーワンの強味があるがゆえに、銀座の寿司屋のような「こちらがお客さんを選ばせてもらいます」的な考えに立ち、あえて写真に気を使っていない場合もあるだろう。だろうとは思うが、やはり内装写真にきれいに光が回っていて細部まで見やすければ、「このお店はきっといいお店だ」と思うわけである。
もうひとつ重要なポイントは、在庫車のメイン写真の背景である。多くのお店はクルマの写真を撮る場所を決めているらしく、どの在庫車も背景は同じという場合が多い。つまりメイン写真の背景はそのお店の「顔」のようなもの。ここからも我々は多くの情報を読み取れる。
背景がステキな木目の壁なら、センスのいいフレンドリーなお店を想像するし、コンクリート打ちっ放しの壁ならば、シックでゴージャスなお店を想像する。もちろんカッコよければそれでいいというわけでもなく、逆にカッコつけてない感が滲み出ている背景に好感が持てる場合もあり一概には言えないが、とにかく我々はあの背景からも、そのお店の本質のようなものを見抜こうとしているのである。
写真で抱いた予想が外れることもあるし、最終的にはお店に行って話をしてみないとわからない。が、自分がお店を経営することを想像すれば容易にわかることだが、ネットに掲載する写真には、そのお店の浮沈がかかっているのである。そこにどれだけ気を使っているか、どんなカラーを出すかは、そのお店の鏡のようなもの。ネットの向こう側からも、かなり察しはついてしまうのだ。

多ければいいってもんじゃない!? 物件写真から読み取れること。

1 逆光やピント外れのない写真は販売店の性格の表れ

1 逆光やピント外れのない写真は販売店の性格の表れ

逆光やピント外れの写真では物件を確認しづらい。そんな部分まで気づかって撮影されているならスタッフが丁寧で慎重であると推察される

2 統一性があるスマートな背景は物件と店に好印象を抱かせる

2 統一性があるスマートな背景は物件と店に好印象を抱かせる

人が写っていたり雑多な雰囲気では、クルマも良く見えてこないもの。逆に、統一性があったりクルマを引き立てる背景だと好感が持てる

3 2種類の角度から見られる配慮は親切さの証拠

3 2種類の角度から見られる配慮は親切さの証拠

「引き」と「寄り」両方の写真を掲載し、ユーザーの見たいであろう部分をピックアップしてくれている販売店からは親切さが感じられる

4 掲載点数の多さよりどの部分を撮っているか

4 掲載点数の多さよりどの部分を撮っているか

外観や内装ばかり掲載するのではなく、エンジンルームなど隠れた部分も見られる。そんな販売店は気配りができるスタッフがいると思われる

販売店を訪れる前でも中古車の情報はこんなにわかる。事前情報からの“物件確認”これが正解!

本当に必要な装備&オプションを考える。

  • 装備をしぼってお買い得な物件を!

    Goo-netには装備やオプションなどの搭載内容が表記されているが、これらの装備は価格に影響する部分でもある。物件を見に行く前に本当に必要かどうか、ひとつずつ検討してみてはいかがだろうか。

  • 装備をしぼってお買い得な物件を!

※数字の配置はすべてイメージ。車種によって装備内容も搭載箇所も異なります。

※数字の配置はすべてイメージ。車種によって装備内容も搭載箇所も異なります。

※数字の配置はすべてイメージ。車種によって装備内容も搭載箇所も異なります。

  • 電動リアゲート

    01 電動リアゲート

  • 電動リアゲート

    ミニバンSUVで特にリアゲートが大きめの車種はあるとなしとで使い勝手が大きく異なる。女性が運転するなら、あるとなお嬉しい。

  • アイドリングストップ

    02 アイドリングストップ

  • アイドリングストップ

    エコ意識の高い人であれば欲しい装備。車種によるところが大きいが、グレードで異なるようなら搭載グレードを選びたい。

  • バックカメラ

    03 バックカメラ

  • バックカメラ

    前の愛車に付いていた人であれば、ぜひまた欲しくなる装備。ただし最近は安くて高品質なアフターパーツが多く登場している。

  • 後席モニター

    04 後席モニター

  • 後席モニター

    ミニバンなどで後席に子どもを乗せる人ならあると嬉しい。ただ使用頻度が多くなければそれほど、あまり高品質なものは必要ない。

  • エアロ

    05 エアロ

  • エアロ

    決して安いパーツではないが、付いていればラッキーというものではなく、一番の問題はそのデザインが自分の趣味に合うかどうか。

  • パワーシート

    06 パワーシート

  • パワーシート

    高級車に採用されることが多いが、なくても運転にさしつかえないので好み次第。動きが「わずらわしい」と思う人もいるだろう。

  • シートヒーター(シートエアコン)

    シートヒーター(シートエアコン)

  • シートヒーター(シートエアコン)

    高級車によく設定される装備だが、なくてもそれほど不便はない。オープンカーでは、あるとないとでかなり快適度が違ってくる。

  • サンルーフ

    08 サンルーフ

  • サンルーフ

    個人の好みだが、やはり走行中にオープンエアを感じられるのは気持ちいいもの。故障していなければ、リセールバリューは高くなる。

  • サイドカメラ

    09 サイドカメラ

  • サイドカメラ

    大型SUVやミニバンなどに搭載される車両左側を見ることができるカメラ。最初は重宝するが、運転に慣れれば必要なくなるかも。

  • 革シート

    10 革シート

  • 革シート

    内装の高級感は大きく向上するが、しっかりと手入れされていないと、逆にボロボロで貧乏臭く見えてしまうので注意して選びたい。

  • カーナビ

    11 カーナビ

  • カーナビ

    カーナビといっても種類はさまざま(TV付き、HDD、DVDなど)。15年以上前のカーナビなど使えないに等しいので、事前にチェック。

  • オートクルーズコントロール

    12 オートクルーズコントロール

  • オートクルーズコントロール

    高級車で多くの車種に搭載されている。最近の衝突被害軽減ブレーキと連動したシステムでもないかぎり、絶対に必要なものではない。

  • エアコン(ダブルエアコン)

    13 エアコン(ダブルエアコン)

  • エアコン(ダブルエアコン)

    よほど古くなければ、廉価グレードであっても搭載されている。ダブルエアコンは高級車用の装備だが、なくても影響は少ないだろう。

  • CDまたはCDチェンジャー

    14 CDまたはCDチェンジャー

  • CDまたはCDチェンジャー

    車内でスマホやミュージックプレイヤーを接続して音楽を楽しむのが主流になりつつあるが、CDをたくさん所有しているなら必須。

  • TV(フルセグ/ワンセグ)

    15 TV(フルセグ/ワンセグ)

  • TV(フルセグ/ワンセグ)

    積極的に視聴する人であればフルセグを選ぶべき。ただ、TVは安くて高性能なものが次々に登場するので、後付けするのもおすすめだ。

  • アルミホイール

    16 アルミホイール

  • アルミホイール

    社外品を装着している場合、そのデザインがマッチしているかどうかが問題。また、インチアップが乗り味に影響を及ぼすことも。

  • 盗難防止システム

    17 盗難防止システム

  • 盗難防止システム

    その車種の年式によってシステムの進化の程度はさまざまだが、高級車であれば付いていて損はない。盗難相手への威嚇にもなる。

  • 衝突安全ボディ

    18 衝突安全ボディ

  • 衝突安全ボディ

    車種次第で異なる。いつ頃の年式を選ぶかでその基準は違ってくるが、ひとつのポイントは前面衝突試験が義務付けられた1994年。

  • 衝突被害軽減システム

    19 衝突被害軽減システム

  • 衝突被害軽減システム

    新車でも普及し始めたばかりということで、同システム付きの物件はまだ高価。無理して同システム付きの物件を選ぶことはない。

  • ETC

    20 ETC

  • ETC

    前オーナーにもよるが、近年は搭載済みの物件が多い。ただ後で車載器だけ買ってもそこそこ安いので無理に搭載車を選ぶ必要はない。

  • HIDヘッドライト

    HIDヘッドライト

  • HIDヘッドライト

    クルマ好きじゃないと気づきにくい装備だが、明るさが向上するので安全運転にもつながる。アフターパーツもたくさん売られている。

  • フロントカメラ

    22 フロントカメラ

  • フロントカメラ

    見通しの悪い場所で前方の車両や障害物の有無を確認するのに便利だが、普通に運転できる人なら必ずしも必要な装備ではないだろう。

※各項目の左上のアイコンは、クルマ情報誌Goo記載の装備・オプション記号です。

販売店を訪れる前でも中古車の情報はこんなにわかる。事前情報からの“物件確認”これが正解!

販売店情報から読み解く車両コンディション

中古車選びは、店選び。この鉄則をふまえ、Goo-netに掲載されている販売店情報の見るべき部分や、販売店情報から読み取れる物件のコンディションについて紹介していこう。

物件そのものだけでなく販売店からわかること

物件そのものだけでなく販売店からわかること

ある中古車購入のプロは「クルマを見るな、人を見ろ」と言う。いい店員やいい販売店を見つけることが成功への近道だという意味だが、たしかに販売店の情報を見ていくと、ある程度、物件をとりまく状況もわかってくる。
では、店舗情報はどう見るかというと、Goo-netでは販売店名からジャンプすることが可能。そこには、店の特徴がわかる詳細情報や他の在庫車リスト、レビューなども掲載されている。販売店ごとにアピールポイントが記載されていたり、物件写真で店舗の風景などを見ることができる。もちろん、店名をネットで検索してみてもいいだろう。物件が絞れたら、販売店情報を覗いてみよう。

そもそも販売店にはどんな種類があるのか?

買取店系販売店

各社ごとの買取ネットワークを持つことで、中間マージンを省いた安価な価格設定が可能。欲しい物件が店頭になくても(掲載されていなくても)、仕入れられた物件をその場でタイムリーに紹介してくれることもある。

ディーラー系販売店

新車ディーラー系列の販売店ということで、同メーカーの車種を数多く揃えている。また同社のクルマに関して豊富なノウハウをもっており、価格は高めでもメンテナンスや保証などの面で他の2種類の販売店より有利。

中古車専業店

他の2種類と違い、中古車販売をメインで生業としている販売店。規模の大きなチェーン系の店から特定車の専門店まで、その規模や種類は千差万別。店舗情報をよく見て、サービスの行き届いてそうな販売店を探そう。

他の在庫車を見てわかること・・・・・・

  • 他の在庫車を見てわかること・・・・・・

    販売店の規模
    「販売在庫一覧」を見れば、同店のラインナップが一望できる。ここでわかるのは、販売店の規模。決して大きければいいというわけではなく、店舗の雰囲気をつかむことが重要だ。

    何系の販売店なのか
    ラインナップを見れば、さまざまな車種を取り扱っているのか、1ジャンル専門かなどの販売店の色が見えてくる。そこから、検討物件の扱いに慣れているかどうかも判別できる。

    物件の取り扱い方
    検討物件と他車の掲載写真を見比べてみることで、その販売店全体の物件の扱い方も見えてくる。たまたま検討物件だけが大切に扱われていて、他車の扱いがいまいちという店は注意。

  • 他の在庫車を見てわかること・・・・・・

必見!Goo-netの販売店情報から確認しよう!販売店詳細の見どころ

店舗写真
敷地内は整理整頓されているか?

多くの販売店が、店構えの写真を数点掲載している。ここでチェックしたいのは、その店の大きさや規模よりも見た目。店構えがきっちりと整理整頓されている販売店では、ビジネスもきっちり行なわれていると予想される。

店の紹介文
物事を正直に伝えているか?

店舗を紹介する売り文句からも、その販売店の雰囲気を読み取ることができる。他店との違いやアピールポイントを紹介する部分に、正直さや誠実さは感じられるか。あまりにも大きなことを主張しているような店はちょっと心配になる。

整備工場
自社工場完備だと購入後もある程度安心

整備工場を備えている販売店は、たいていの場合写真でも紹介している。これだけで物件のコンディションへの安心感はグッと高まる。ただその写真があまりに古そうだったり、風景が乱雑で印象が悪い場合は注意したい。

ホームページ
同店の雰囲気をさらに深く感じ取ることが可能

販売店情報のなかに自社HPへのリンクが貼られている販売店は多いが、その場合は積極的に見てみるべきだ。自社HPはフォーマットにしばられない見せ方をしているので、よりその販売店の雰囲気を感じとることができる。

販売店レビューを読むべし!

  • 採点項目は、「お問い合わせ(見積り)」「納車までの対応」「説明のわかりやすさ」「おすすめ度」。これらを5段階で評価している

    採点項目は、「お問い合わせ(見積り)」「納車までの対応」「説明のわかりやすさ」「おすすめ度」。これらを5段階で評価している

    Goo-netでは、その販売店の購入者の意見が「販売店レビュー」として掲載されている。ここでは、実際に購入した人だからこそわかる満足度の採点や、そのリアルな評価を読むことができる。あくまでも素人目線での評価にはなるが、購入者ならではのエピソードなども読むことができる。販売店へ足を運ぶ前に、参考として目を通しておきたい。

  • 採点項目は、「お問い合わせ(見積り)」「納車までの対応」「説明のわかりやすさ」「おすすめ度」。これらを5段階で評価している

    採点項目は、「お問い合わせ(見積り)」「納車までの対応」「説明のわかりやすさ」「おすすめ度」。これらを5段階で評価している

これぞ成功への近道!いい物件をピックアップできたら必ず知っておきたい次の手順!販売店での正しい情報収集術

TEXT/伊達軍曹
東京都出身のフリーライターで中古車研究家。長い編集者およびライター生活の間に取材してきた中古車の数はおよそ400台。その豊富な経験をもとに素人でも実践できるさまざまな中古車購入法を指南する。

プロがオススメするちょい早販売店訪問

販売店を訪れる前にはメールや電話でアポをとる。突然訪れたら、目当ての物件が売れてしまっていたなんてことも

販売店を訪れる前にはメールや電話でアポをとる。突然訪れたら、目当ての物件が売れてしまっていたなんてことも

事前情報から集めうる限りの情報を集め、いよいよ販売店へ赴く。その際のコツのひとつは「約束の時間の15分前に到着する」ということだ。要するにわざと少々早めに行き、待たされている間にさまざまな様子を探ってみるのである。
これが「30分前」以上だとさすがに失礼すぎ、なおかつお店としてはぶっちゃけ迷惑でもある(まぁ15分でもやや迷惑なのだが)。しかし15分という絶妙な時間がいいのだ。「道路が思っていたより空いてたので少し早く着いちゃいました、すみません」とかなんとか言いながら15分前に着いてしまえば、おそらくは少々待たされるだろう。その待たされている間に、その販売店の「真の姿」のようなものを探るチャンスが生まれるのだ。
店員同士はどんな内容を、どんなトーンで会話しているだろうか? お客や業者からかかってくる電話はどんな要件で、それに対して店員はどんな調子で対応しているか?自分が買おうとしている車両以外の展示車両は、どのようなコンディションで並べられているか――といったことを自分の目と耳で確認し、お店のレベルのようなものを推測するのだ。やる気のある店なのかそうでないのか。ユーザーに支持され繁盛している店なのか、そうでもないのか。短時間で完璧に推測することは不可能だが、5分か10分も耳を澄ませていれば、なんとなくの傾向は見えてくるはずだ。
ここで「あまりにも活気がない」「電話を切った後、文句のようなことばかり言っている」「業者に対してあまりにも横柄である」という傾向が感じられたならば、その後の商談にはやや慎重になるべきだろう。
そして定刻かその少々前に、あなたの商談が始まる。そこでは、あなたがすでに答えを知っている「そのクルマに関する何らかのネガティブな質問」をセールスマンにしてみよう。世の中には100%完璧なクルマなどないし、ましてや中古車であれば、何らかのネガ要因は必ずある。それをぶつけてみて、相手の反応を見るのだ。
最高の反応は、ネガ要因の存在を冷静に認めたうえで、それに対する具体的な対処法を前向きに、しかし冷静かつ客観的に話してくれることだ。あなたが訪ねてみたお店がそんな種類のお店であったなら、商談の続きを積極的に行ってみよう。そういった店であれば、素敵な1台があなたのものになる可能性大だからだ。

事前情報から準備できる?プロの裏技1 値引きを引き出すための事前準備って?

販売店員も生身の人間ゆえ、「めんどくさい客」に対してわざわざプラスαのサービスをしようとは思わない。それゆえ準備としては、メールや電話の段階から紳士的な人間であることをさりげなくアピールする。そのうえで、商談最中に値引きを率直に打診してみよう。値引きしてほしい理由は、真実でさえあれば何でもいい(嘘はすぐバレる)。そうすれば、もしも値引き余地がある物件であった場合は、若干の値引きが出る可能性もゼロではない。

事前情報から準備できる?プロの裏技2 事前情報だけで店に行かずに買える?

結論としては買えるし、実際筆者は過去に2台、現車を見ないまま中古車を買った経験がある。しかしそれは「中古車専門記者歴20年」という特殊な経歴に基づいた行動ゆえ、一般的にはやはりお店に行き、現車の状態を自分の目で確認し、納得したうえで買うことをオススメする。中古車というものに対して気になるポイントやレベルは十人十色。「自分なりの納得感」を持ったうえで買わないと、結局は後悔することにもなりかねないのだ。

まとめ

可能なかぎり事前情報を集められれば準備は万端

事前に販売店の情報を知っておけば、店舗を訪れても緊張を減らせる。販売店情報も忘れずにチェックしておくべし

事前に販売店の情報を知っておけば、店舗を訪れても緊張を減らせる。販売店情報も忘れずにチェックしておくべし

Goo-netには、非常に多くの情報が掲載されている。賢くお得に中古車を手に入れるためにはこれらを利用しない手はないわけだが、ここまでその内容と理想的な見方を紹介してきた。
そしてこれらの情報を有意義に活用するために実践したいのが、ある程度自分の希望や条件を固めておくということ。物件を探し出す際もひとつ基準があれば各物件に対して線引きがしやすい。つまり、最適な一台を選ぶための判断がしやすくなるのである。また、支払総額を考えて物件情報を見ることも重要だ。車両価格が安くても諸費用が高くて結局買えないなんてことにならないよう。
事前の情報集めがすべて終わったら、あとは最良の物件との出会いに期待するだけである。幸運を祈る。

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グーネットマガジン編集部

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グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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