中古車購入
更新日:2018.11.29 / 掲載日:2015.05.22

大予想!人気車の今後の展開

クルマの価格を左右する相場情報の仕組みに迫る!大予想!人気車の今後の展開

日々変化する中古車の価格相場。新車であれば値引額の違いはあれど「標準販売価格」はどこで買っても同じだが、状態が1台1台すべて違う中古車の場合は同じという訳にはいかない。ではその価格がどのような行程を経て決まり、市場にでてからもどう変化するのかの仕組みに迫り、人気車の買い時や価格相場動向を予想してみよう!

気になる相場の動きを知り人気車の価格動向を大予想
同じ状態のクルマはない!と言われるからこそ、中古車価格はそれこそ千差万別。ただそれでは、「このクルマが欲しい」と思った時に「いくらぐらいなんだろう」という疑問が生まれてくる。そこでGoo-netでは、ユーザーに対して車種固有の平均価格相場という物を提示しているのだが、この数字とて季節、流通台数、新型投入など、さまざまな要素と絡み合うことで、常に変動を繰り返しているので、「だいたい常にこんなもんだろう?」と言いきることも実は難しいもの。そこで今回は、この相場が変動するメカニズムに迫り、相場の動きというものを理解していただき、その上で気になるクルマたちが、今後どんな相場の動きをしていくかを大胆に予想したい!

知っておきたい価格のひみつ!

人気、不人気の差でクルマの価格の違いはあれど、だからと言ってその価格が常に一定という訳でもない中古車相場。様々な要素が重なり、価格というものは変動して行くものなのだが、まずは基本的な部分から相場変動が起きるメカニズムを探って行こう。

人気車種とそうでないものの価格差

人気差だけではなく色でも差は出てくるもの。

人気差だけではなく色でも差は出てくるもの。

高年式でも人気の差により10万円クラスの差も出る
似たようなサイズ、装備で、販売時価格も差が少なかったとしても、人気のある・ナシで中古車価格は当然変わってくるもの。ではそれを判断するものは何か?と言われた場合は、新車販売台数でそれを測ることになるが、経過年数によってもその差はさらに大きくなる。比較的高年式なものでも、人気のあるものは、低かったものに比べて10 万円ぐらい高値となる場合が多くなってくることを覚えておこう。

地域によって変わるクルマの価格差

交通手段が絞られる地域で人気となるのはやはり・・・
都市部では多彩なカテゴリーの車種が売れるが、地方に行けばその流れは様変わりする。交通手段がクルマのみという地域も決して少なくないため、一家に1台ではなく、1人に1台という場合も多くなる。そうなると、自動車税などの経費を考慮して軽自動車を選ぶという選択肢が圧倒的に高くなってくる。よって、軽自動車やコンパクトカーの中心価格は都市部よりも地方の方がやや高い傾向となってくる。

1世帯辺りの保有台数ベスト5
1位福井県1.743台
2位富山県1.709台
3位山形県1.674台
4位群馬県1.654 台
5位栃木県1.628台

地方に行くほど一世帯辺りの保有数は増加する。

月(季節)によって変化する価格相場

売上減となる月は交渉する価値は大いにある。

売上減となる月は交渉する価値は大いにある。

ボーナス時期は実は待ち?本当の買い時を理解しよう
例えばボーナス時期や決算期などは「買い時」と思われるかも知れないが、実はそうでもないのだ。ボーナス時期はお金に余裕があるから、販売店側は無理に下げる必要性は無い。一方、決算期は新車がメインなので、実際には中古車側からすれば関係性は少ない。では価格が下がり「買い時」となるのはいつかと言えば、ズバリ夏と冬のボーナスの間の時期であり、販売需要が冷え込む10・11月が狙い目となる!

新型投入のサイクルによる価格変動

半年先を読む為にも新車情報も頭に入れたい。

半年先を読む為にも新車情報も頭に入れたい。

新型登場で相場は動くが買い時は登場から半年後!
新型が発売され、現行車種が「先代型」となると、価値が下がり始めると思われがちだが、まずは動向を見定めるのが重要だ。価値の低下を見定めるのと同時に、乗り替えがどれくらい発生するかも見ないと、損をする場合も生まれてしまう。価格の下げ幅と流通台数の増加の両方が確認出来れば、よりかしこいクルマ購入が出来るようになるので、焦らずじっくりと半年程度はその動向を見た方が得策である。

経過年数による価値の低下

年数もそうだが、走行距離チェックはより重要。

年数もそうだが、走行距離チェックはより重要。

お買い得低年式を狙う際は何年使うかを考えて選ぼう
先代型の中で、発売から6~8年経過したものは価格的にかなり安くなってくるのでお買い得感はより増してくるが、この場合は走行距離も重視しなければいけないことはお忘れなく。例えば8年落ちでも、走行距離が5万キロしかなかったら、それは狙い目となる。自動車税がアップする、登録から13年目を迎えるまで「もうひと頑張り」が期待出来るものなら、よりコスパに優れたものを見つけられるはずだ。

中古車価格が決まるまでの流れも知ろう!

下取り(買取)からスタートし、中古車オークションを経て販売店に流れるケースが大半である現状の中古車業界。オークション価格が市場価格のベースになってくるが、その前の下取り(買取)価格も重要なことは変わらない。そしてそこでの査定では、下記の項目が基準となるので、査定額アップを期待するなら、これらの項目はマメにチェックし、常にいい状態を保つようにしておこう。また、次項ではオークションについても触れてみたい。

標準的な中古車の基準

・走行距離が標準か(年数×1万キロ程度)
・事故歴(修復歴)があるか
・エンジン状態が正常か
・足回り(ステアリング、サスペンション、ブレーキ)が正常か
・外装・内装にキズはないか
・バッテリーが正常か
・タイヤの溝が1.6mm以上あるか
・車検の残りが3ヶ月以内か

※日本自動車査定協会の査定基準より

相場を読むための豆知識1 身につけて損は無い新車の販売状況編

相場を読むための豆知識1 身につけて損は無い新車の販売状況編

価格が変動する要素をいくつか紹介してきたが、今度は新車の販売状況が、中古車価格相場にどんな影響を及ぼすのかにフォーカスしていきたい。2014年の年間新車販売台数ベスト10や、2015年の4月以降に登場予定の新車情報を交えながら、その動向を探りながら「どんな動きをしていくのか?」を紹介していきたい。

年間販売台数が多くても価格下落に直結しないワケ

ここ数年、軽自動車が上位独占の年間販売ランキング。さて、販売台数が多ければ、乗り替え需要も増え、中古市場の流通台数も増えて価格も下落していくと思われがちだが、今のランク上位はその流れどおりに行かないので要注意。大半が残価設定型での購入ということもあり、最初から3~5年後の状態や価値が想定されており、さらにはリユースすることを念頭に置いて生産されているので、「多ければ安くなる」は成り立たないだろう。

2014年年間新車販売台数ベスト10

1位ダイハツ タント(234,456台)
2位トヨタ アクア(233,209台)
3位ホンダ フィット(202,838台)
4位トヨタ プリウス(183,614台)
5位ホンダ N-BOX(179,930台)
6位スズキ ワゴンR(175,369台)
7位日産 デイズ(169,244台)
8位ホンダ N-WGN(146,717台)
9位ダイハツ ミラ(142,506台)
10位ダイハツ ムーヴ(138,048台)

買い替え需要が加速する?!2015年新車登場予定カレンダー

今年もすでにいろいろな車種で新型が登場しているが、ここで注目したいのは日産 キューブやトヨタ シエンタといったコンパクトカーたちの次世代モデルの存在だ。高級車やSUV、ワゴンといった車種ジャンルでは、新型が登場しても相場動向に影響が出てくるのは半年程度先と言われるが、比較的新車価格が安めに設定されているコンパクトカーは、ダイレクトに相場状況に影響を及ぼすので、新型登場のニュースがやはり注目となってくる。キューブもシエンタも「ホンダ フリード」のユーザー層をターゲットにしていると言われており、注目の新型の登場によって、市場の動向がどう動くのか注目していきたい。

すでに発売済みの主なニューモデル

トヨタ アルファード1月発売。大胆な顔つきに生まれ変わったLサイズミニバン
トヨタ ヴェルファイア基本性能はアルファードと同じだが、デザインは万人受けタイプ
スズキ エブリィ人気の軽ワンボックス。ブレーキレーダーサポートも搭載
ホンダ ジェイド1.5Lサイズながらも広さ抜群で無理のない3列シートを実現
トヨタ オーリス流行のダウンサイジングで、1.2Lターボエンジンを搭載
フォルクスワーゲン e-upフォルクスワーゲンとしては初の電気自動車。広さも快適だ
マツダ CX-3CX-5の弟分。コンパクトSUVが狙いの人には魅力的だ!
スズキ SX4海外での評価も高いスズキ初のCセグメント・クロスオーバー
日産 フーガ高級国産セダンのフーガもついにモデルチェンジ
ホンダ ステップワゴンダウンサイジングよりもタテ・ヨコ自在に開くテールゲートは魅力

これから先、登場する(予定)2015年のニューモデルたち

4~6月ホンダ S660軽オープンカー。人気を博したビートの後継となるニューモデル
マツダ ロードスターエンジンサイズが1.5Lタイプになったが軽量化はさらに進化!
トヨタ カローラシリーズフィルダーとアクシオのデザイン一新。さらに魅力的なクルマへ
日産 エクストレイルついにハイブリッドモデルもラインナップに仲間入り!

7~9月日産 キューブ四角いデザインに変化があるかも?さらに7人乗りも復活か?
トヨタ シエンタついにモデルチェンジ。車内をギリギリまで広げフリードと対抗
スバル エクシーガ5代目レガシィを3列シートにしたモデルがベースとなる?
フォルクスワーゲン パサートセダン、ワゴンともども一新。PHVモデルの登場も示唆されている

10~12月日産 パルサーNISMO欧州専用モデルとなっているが日本でも復活が濃厚だ
トヨタ プリウスついに4代目が登場。燃費はついに40km/L 超えとなる模様
ダイハツ ビーゴ供給先であるトヨタ(ラッシュ)もリニューアル。FRベースの4WD
ホンダ NSX待望の国産スポーツカーが年末シーズンにかけて復活予定!

相場を読むための豆知識2 中古車価格の基礎となるオークションに迫る

新車販売動向以上に、中古車価格が決まる上で重要な要素となるまで成長したオークション。BtoBという性質上、なかなか一般の人にはその「内情」を知り得ることが難しいオークションだが、その現場が今どのようになっているのか?そして分かりやすい傾向などがあるのか?などにも触れて行きたい。

オークションの歴史とその役割を再検証する

オークションの歴史とその役割を再検証する

現在ではモニター確認による開催が主流だが、クルマが実際に並ぶオークションもまだ存在している。

昭和42年に行われた「トヨタ中古車オークション」が、国内におけるオークションの起源と呼ばれているが、1990年代に入るまでは開催形態などは不安定な状態が続いていた。しかし販売店側の「売れない在庫を長期間抱えていたくはない」という切実な状況などもあり、2000年になる頃には「主流」となるまでに成長したオークション。現時点ではこのオークションでの価格がそのまま中古車価格に直結するとも言われている。

海外市場にも視線が行くオークションの現状と、価格相場の傾向を読み取る

国内中古車登録台数がここ数年横ばいとなる中で、輸出による登録抹消となる中古車数は上昇が続いている。そしてオークションの現場でも、海外市場向けに落札されるものが増加中だ。その中でSUVやハイエースといったワンボックス車の人気が高く、コンパクトカーやミニバンなどの車種と、新車価格からの下落率を比較した場合は低く(高値と)なるケースがほとんどだ。また、その他の傾向として、ユーザーの高年式指向が高まり、登録から5~7年経過したクルマの下落率が上昇し、落札額においては大半が新車価格の半値以下になって来ている。

新車販売台数

西暦台数前年比
20141,437,589102.70%
20131,399,40799.10%
20121,411,700123.80%
20111,139,91080.30%

中古車登録台数

西暦台数前年比
20143,751,53396.40%
20133,892,83096.90%
20124,015,909106.40%
20113,774,01596%

輸出抹消台数

西暦台数前年比
20141,371,418120.50%
20131,138,524123.20%
2012924,48398.40%
2011939,730117%

※一般社団法人 日本自動車販売協会連合の統計データより

クルマの価格を左右する相場情報の仕組みに迫る!大予想!人気車の今後の展開

価格相場が動く理由を知りその上で相場動向を予想!

価格相場が動く理由、そしてそれを左右する情報はご理解いただけたであろうか?地域によって車種タイプの需要状況が違ったり、新車の発売状況、さらには海外輸出向けとなるクルマの台数がもたらす相場変動など、単純に走行距離数や人気というだけで、測ることが難しい価格相場の動きなど、ここまでに紹介してきた情報と合わせて、次のページから展開する「5つの価格相場タイプ」も知ってもらいながら、気になる人気車の相場動向も合わせて予測して行きたい。そしてこれらの情報を、中古車選びの際にぜひ有効活用していただきたい!

価格相場を読む5大傾向とは?

価格相場を読む5大傾向とは?

Case1 ゆっくり下降型 最もスタンダードな型であり購入計画も立てやすい傾向だ

Case1 ゆっくり下降型

急落こそしないが、時間をかけてじっくりと下落して行くパターンであり、もっともスタンダードな相場傾向とも言える。その中でも人気度や需要が高いコンパクトカーや、軽自動車、ハイブリッドカーなどがこの型に当てはまってくる。ユーザー側からすれば、上昇傾向に転じる可能性が低いため、この傾向になっているクルマであれば、購入計画も立てやすいと言えるだろう。

icon トヨタ アクア(現行型・平成23年12月~)

トヨタ アクア(現行型・平成23年12月~)

中古車の相場:126~189万円 流通台数:約3200台 ※平成23年~27年式の相場

昨年の新車販売台数で2位に入るなど、高い人気を誇るアクア。しかし登場から3年が経過し、車検を迎えるに当たって乗り替え傾向も増え始めており、2014年4月以降は緩やかな下降が続いている。また他社からもハイブリッドカーが次々と登場していることもあり、価格が上昇傾向に転じる可能性は少ないと見るのが妥当。エコカー減税の廃止や見直しがない限り、重量税が免除ということもあるので、「今が買い時」と言えるクルマでもある。

乗り替え傾向が加速し、今後はさらに買いやすさが増す!

乗り替え傾向が加速し、今後はさらに買いやすさが増す!

icon ホンダ フリード(現行型・平成20年5月~)

ホンダ フリード(現行型・平成20年5月~)

中古車の相場:95~192万円  流通台数:約970台 ※平成20年~27年式の相場

フリードが登場して今年で8年目。コンパクトサイズミニバンとして人気を保って来たが、新型登場を望む声も少なくはない。ホンダ側の正式リリースはまだないが、15年末、もしくは16年に新型登場が噂されており、発表のタイミングで下落幅はさらに加速しそうだ。しかし、リリースが出るまで小幅な値下がりと見るのが妥当であり、今は待ちの時期とも言える。

ニューモデル発表のタイミングでさらに下落幅は加速する?

ニューモデル発表のタイミングでさらに下落幅は加速する?

icon トヨタ プリウスα(現行型・平成23年5月~)

トヨタ プリウスα(現行型・平成23年5月~)

中古車の相場:142~252万円  流通台数:約1900台 ※平成23年~27年式の相場

プリウスシリーズのプリウスαも2011年の年末に登場ということで、これから車検を迎えるクルマが増えてくるが、比較的長く乗り続ける傾向が強いワゴン、ミニバン系ということもあり、アクアほどの乗り替え傾向は見られていない。ここまでは緩やかに相場は下落してきたが、流通台数が3000台を超えてこない限りは、相場動向は安定横ばい傾向に転じると見るのが妥当と言えそうだ。

流通台数が今後も増加するかが相場を読む鍵となってくる

流通台数が今後も増加するかが相場を読む鍵となってくる

Case2 安定横ばい型 多少の上下動はあるものの大きな変動が少ない相場傾向

Case2 安定横ばい型

多少の上下はあるが、年間を通して相場変動が少ないパターンがこれ。ワゴンやSUVセダンなど、趣味性が高く愛好者も多い車種に見られる傾向だ。また、発売してからあまり時間が経過していないクルマも、この相場傾向となる場合は多い。このタイプに当てはまる場合、価格変動は少ないため、欲しいと思ったときが買い時ということになってくる。

icon スバル レガシィツーリングワゴン(先代型・平成15年5月~平成21年5月)

スバル レガシィツーリングワゴン(先代型・平成15年5月~平成21年5月)

中古車の相場:17~209万円  流通台数:約1200台 ※平成15年~21年式の相場

すでに生産終了となっているレガシィツーリングワゴン。さらに今回ピックアップするのは最終型ではなく先代型であり、一番新しいものでもすでに6年落ちとなるこのクルマだが、相場が一定をキープしているのは驚きとも言える。愛好家が多いことでも知られ、完成されたフォルムと優れた走行性が評価されているからであり、根強い人気に支えられていることもあり、今後も安定、もしくは緩やかな下降という形で推移していくだろう。

根強い人気もあり、今後も安定傾向が続くと見られる

根強い人気もあり、今後も安定傾向が続くと見られる

icon ホンダ ヴェゼル(現行型・平成25年12月~)

ホンダ ヴェゼル(現行型・平成25年12月~)

中古車の相場:144~239万円  流通台数:約210台 ※平成25年~27年式の相場

コンパクトサイズだが、本格走行も可能な都会派SUVのヴェゼル。初期生産分でさえ、まだ最初の車検を迎えていないこともあり、価格は新車価格よりもやや安い程度だが、新車販売の値引率と比較した場合は中古として購入した方が安く済むので、新車と迷っている場合はお買い得ともいえるが、中古車としての値で欲しい場合は、あと1年は控えるべきであろう。

発売から時間が経過していないため高値傾向はしばらく継続

発売から時間が経過していないため高値傾向はしばらく継続

icon 日産 セレナ(先代型・平成17年5月~平成22年11月)

日産 セレナ(先代型・平成17年5月~平成22年11月)

中古車の相場:41~152万円 流通台数:約2000台 ※平成17年~22年式の相場

ミドルサイズミニバンの中でも人気度が高いセレナ。現行型の価格がまだまだ高値ということもあり、リーズナブルな価格で広さが欲しいというファミリー層からのニーズは依然高い状態を保っている。よって、しばらくはこの水準の平均価格が続くと見て間違いないだろう。しかし、中古車販売の勢いが下がる10、11月に狙えば、店頭値下げは期待できるはず。

使い勝手の良さと人気から考えて大きな下落はなさそうだ

使い勝手の良さと人気から考えて大きな下落はなさそうだ

※すべての価格は参考価格です
※相場に関してはGoo-net 2015年4月調べ

クルマの価格を左右する相場情報の仕組みに迫る!大予想!人気車の今後の展開

Case3 ジグザグ型 価格の上昇・下降を繰り返し買い時の見定めが難しい傾向

Case3 ジグザグ型

下降型でもなく、安定型でもないため、買い時の見定めが難しいジグザグ型。この傾向となるクルマの特徴は、他の傾向と比べて流通台数が少ないという点。決して人気が低いというのではなく、愛好者が多く、手放す人が少ないと見るのが正しいだろう。このような傾向のため、下がるタイミングを測るのは難しいが、中古車の買い時として需要が他の月に比べて下がる10-11月に狙うのは悪くない手である。

icon マツダ アテンザ(現行型・平成24年11月~)

マツダ アテンザ(現行型・平成24年11月~)

中古車の相場:189~293万円  流通台数:約100台 ※平成24年~27年式の相場

ハイブリッド技術と並ぶ、次世代エンジンとして評価されるクリーンディーゼル搭載モデルがウリのアテンザ。燃費がいい、走行性もいいというだけではなく、スタイルも良いことから、年代を問わず評価されていることもあり、中古市場として「品薄」状態が続いている。そのことがそのまま相場にも影響されているが、2015年に入ってからは台数がやや持ち直したこともあり、下落に転じそうな兆候を見せ始めているところは吉報と言えよう。

流通台数の少なさが影響し、読みにくい相場傾向が続く

流通台数の少なさが影響し、読みにくい相場傾向が続く

icon マツダ ロードスター(現行型・平成17年8月~)

マツダ ロードスター(現行型・平成17年8月~)

中古車の相場:85~233万円  流通台数:約100台 ※平成17年~27年式の相場

人気のスポーツクーペだが、今年6月(予定)に新型が登場することもあり、2015年後半から来年頭にかけて乗り替え需要からくる、相場の下落が期待出来そうだ。これまでは「新型が今年こそ出るのでは?」と期待されながらも話が流れていたこともあり、不安定な相場が続いていたが、年末あたりからは下落傾向が加速して行くと予想される。

新型登場が決定しているため、年末にかけて下落が期待できる

新型登場が決定しているため、年末にかけて下落が期待できる

icon レクサス LS(現行型・平成18年9月~)

レクサス LS(現行型・平成18年9月~)

中古車の相場:188~1282万円  流通台数:約870台 ※平成18年~27年式の相場

日本を代表する高級ブランドであるレクサス。その中でも上位車種となるLSだからこそ、なかなか簡単に値下がりが続くという訳にはいかない。中古であろうと「レクサスはレクサス」という姿勢をディーラー側が崩していないため、安定した下降という傾向にはなっていない。しかし、例年決算期の前後に価格が下がる傾向にあるので、今が買い時であると言える。

大幅下落予想は厳しいが決算期前後を狙うのは効果的

大幅下落予想は厳しいが決算期前後を狙うのは効果的

Case4 急落傾向型 買い時として好ましい急落のあった相場傾向

Case4 急落傾向型

急落型とは言え、1ヶ月で10万円程度下降するというものはあまりなく、1~4ヶ月程度の期間を経て急落する場合を指す。買い時としては好ましい傾向だが、あまり多い傾向ではなく、高級車によく見受けられる型でもある。

icon トヨタ クラウン(先代型・平成20年2月~平成24年12月)

トヨタ クラウン(先代型・平成20年2月~平成24年12月)

中古車の相場:127~325万円  流通台数:約1300台 ※平成20年~24年式の相場

2014年5月から8月までの3ヶ月で、中古車相場として大幅下落に値する15万円ダウンとなったクラウン先代型。この裏には、現行型が仕掛けた多種多様なモデルにアピールする車種を打ち出したことも影響している。しかし、これは一時的なものであり、ここ最近は下落傾向ではあるものの、ゆるやかな傾向で価格が推移している。

一時は急激下落したが最近は安定傾向へ

一時は急激下落したが最近は安定傾向へ

icon 三菱 ランサーエボリューション(現行型・平成19年10月~)

三菱 ランサーエボリューション(現行型・平成19年10月~)

中古車の相場:44~350万円  流通台数:約170台 ※平成19年~27年式の相場

走りを重視するユーザー層から絶大な人気を誇るこのクルマだが、趣味性が強いこともあり、一般的ではないことも影響し、昨年7月以降から大幅に価格がダウン。しかし、メーカー側から今年発売される限定モデルが最終型となるリリースが出たことにより、今後の相場において小幅ながらも反発する可能性が出て来ていることは注目したい。

生産終了のリリースが相場反発を招く可能性

生産終了のリリースが相場反発を招く可能性

Case5 バブル景気型 上昇期や安定期を経て一気に下降に転じた型

Case5 バブル景気型

高い人気を維持していたクルマが、対向車の出現により急下降するこの型。一気に下がったあとは、ゆっくり下降型に転じる場合も多い。特定車種に多い型ではないので、よく相場をチェックして狙いを定めよう。

icon マツダ デミオ(先代型・平成19年7月~平成26年9月)

マツダ デミオ(先代型・平成19年7月~平成26年9月)

中古車の相場:40~117万円  流通台数:約1300台 ※平成19年~26年式の相場

2014年9月までは安定傾向、もしくは上昇傾向であった価格相場が、ニューモデル登場と同時に一気に急落。これから先も下落傾向が続いて行くので、燃費もいい、お手頃コンパクトが欲しいというユーザー層にとって、実にいい選択肢となってくることは間違いない。また、カラーバリエーションが豊富なところも嬉しいところだ。

新型登場で一気に下落注目のお買い得モデル!

新型登場で一気に下落注目のお買い得モデル!

まとめ

相場を読む秘訣は時期と台数 これを抑えて賢いカーライフを

まとめ

大きく分けて5つの価格相場タイプがあるが、ほとんどは「ゆっくり下降型」「安定横ばい型」「ジグザグ型」の3つに分類されてくる。しかし、どんなタイプでも、流通台数が重要となってくるので、狙いのクルマの台数は把握しておきたい。また、新型登場による相場変動は、コンパクトカー以外はすぐにその効果が現れないので、その点は注意したい。最後に、相場を読むと同時に、買い時を5月、10月という、中古車購入の「ベストシーズン」に合わせるのが賢い購入方法となってくるであろう。

※すべての価格は参考価格です
※相場に関してはGoo-net 2015年4月調べ

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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