中古車購入チェックポイント
更新日:2018.10.24 / 掲載日:2011.12.23

スバル レガシィB4 (2009年5月~2010年5月) 中古車購入チェックポイント

  • スバル レガシィB4 (2009年5月~2010年5月) 中古車購入チェックポイント

    スバル レガシィB4

    DBA-BM9
    参考車両:2.5i Lパッケージリミテッド
    初年度登録:2009年11月
    追加装備:オーディオ一体型ナビ (2009年11月)

  • スバル レガシィB4

■全体のチェックポイント

2009年5月にフルモデルチェンジして5代目となったレガシィシリーズのセダン「B4」。新しくなった水平対向エンジンと4WDの進化ぶりが評価されているが、2種ある排気量や3種のトランスミッションおよび4WD方式などの組み合わせによって、それぞれ走り味が違う。参考車両は、いわゆる5代目の初期モデルで、実用性を重視した「2.5i」をハイグレートに仕立てた特別仕様車。中古車両を販売店で見る際は、仕様や装備を確かめるほか“走りの性格”なども聞いてみるといいだろう。車体まわりは、車体骨格にダメージがないことも確認。なによりも注意したいのは、エンジンをはじめ走行機構各部の整備状態だ。不調や不具合などがないことはもちろん、スバル独自の水平対向エンジンやSIドライブなどを的確に整備および修理できる販売店かどうかも必ず確かめよう。

  • 1.車両の雰囲気から探る

    スバル レガシィB4(車両の雰囲気)

  • 1.車両の雰囲気から探る

     まずは車両の周囲をひと巡りして、どこかに違和感や不自然に見える部分などがないかチェック。
     前方からは、バンパー/グリル/ボンネット/ヘッドライト/フェンダーなど各部のバランスを見る。前面は、基本的に左右対称になっていることもポイントだ。左右ライトの片方だけが新しい場合(交換の疑い)は、その側の車体部を修理している可能性がある。ナンバープレートの変形や修正跡なども、車体部の修理を疑ってみる。細部では、バンパーの角あたりや下側に損傷がないかチェック。バンパーやボンネット、フロントガラスなどに飛び石傷がないか見てみよう。

  • 2.後部のチェックポイント

    スバル レガシィB4(後部)

  • 2.後部のチェックポイント

     前面と同様に、バンパー/トランクリッド/コンビネーションランプ/フェンダーなどのバランスをチェック。バンパーの切り欠きから出ているマフラーカッターの位置などにも注意。後部ナンバープレートは、封印の傷(ナンバープレートを外した形跡)が後部車体の修理/交換を推測する手がかりになる。トランクリッドの立て付けが全体に狂っていれば、トランクリッドがずれているか、あるいは車体が歪んでいる疑いもある。部分的に隙間がずれている箇所は、その部分の車体部を修理/交換していると考えられるので詳しく調べてみよう。

  • 3.隙間の幅と色調を比べる

    スバル レガシィB4(隙間の幅と色調)

  • 3.隙間の幅と色調を比べる

     外装の立て付けは、例えば車体前部側面では、バンパー、ヘッドライト、ボンネット、フェンダー、ピラー(フロントガラス部の柱)ドアなどが隣接している。それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、ダメージを負ってずれているか、修理/交換してずれた可能性がある。
     隣り合っているパネルの色調が違っている場合は、修理や交換で塗装している可能性があるので注意しよう。

  • 4.角度を変えると見える

    スバル レガシィB4(角度を変える)

  • 4.角度を変えると見える

     外装は、見る角度を変えながらチェックすれば、プレスラインのずれや崩れ、微妙な立て付けの狂いなども確認しやすい。
    パネル表面を斜め方向から透かして見るようにすると、小さな凹みや浅くて広い凹み、波打ち(しわ)なども見落とすことがない。しわが寄っているのは、ダメージ痕か、板金修理跡。塗装面の艶が違っている部分やザラザラした肌荒れ状態になっている箇所なども、修理跡の疑いがある。

  • 5.整備状態を確かめる

    スバル レガシィB4(整備状態を確かめる)

  • 5.整備状態を確かめる

     定期点検整備記録と突き合わせて、消耗部品を中心に、エンジン周辺をチェック。特にオイル漏れに注意しよう。せめて日常点検項目くらいは見ておきたいが、詳しい整備状況については販売店スタッフに聞いて確認しよう。
     交換したように見える新しい部品が付いていたら、消耗品を交換したか、不具合かあったか、それとも事故などでダメージを受けたのか、交換した理由を探ってみる。

6.車体内側の鉄板を調べる

 左右フェンダー側や室内側のパネル、フレーム、メンバー(補強部材)など、エンジンルーム内側の鉄板を調べよう。機器類やカバーなどがあって見づらい部分もあるが、念のために、歪みや修理/交換跡などがないか確認しておきたい。
 車体の骨格となっている部分を修理している車両は修復歴があることを明示しているはずだが、たとえ修復歴でなくても、事故歴や修理歴がないか、販売店に聞いてみよう。

7.取り付け状態を確認

 フロントフェンダーは、エンジンルーム側に錆や腐食、修理跡などがないかチェック。フェンダーの固定ネジを回した形跡がないかチェック。フェンダーを支えている部分に修正/修理跡がないか確認。ドアを開けると見える、ピラー(柱)部の状態もチェック。
 フロントフェンダーは、車体構成上の重要な車体補強部材とはなっていないので、傷や凹みなど外傷を修理しても修復歴にはならないが、外して修理あるいは交換しているとなれば、車体内側の骨格部にダメージが及んでいないか確かめる必要がある。

  • スバル レガシィB4(取り付け状態を確認)

  • スバル レガシィB4(取り付け状態を確認)

8.前部の必須チェックポイント

 エンジンルームの最前部にあるラジエターサポートは、車体部に衝撃を受けると影響が及びやすい。歪み、破損、修理/交換跡などがないかチェック。左右フェンダー側と繋がっている部分にも注意。ラジエター、カバー類、フロントグリル、ヘッドライト、バンパー、フェンダーなど、関連部や周辺も含めて慎重にチェックしよう。

  • スバル レガシィB4(前部の必須チェックポイント)

  • スバル レガシィB4(前部の必須チェックポイント)

  • 9.裏面と関連部も見る

    スバル レガシィB4(裏面と関連部)

  • 9.裏面と関連部も見る

     ボンネットは、裏面側も、修理跡などがないかチェック。外して修理あるいは交換することもあるので、ヒンジ部のネジも見る。ヒンジおよび車体側の取り付け部周辺もチェック。
     ボンネットが下がってこないか、支えているロッドのダンパー機能もチェックしよう。
     ボンネットを修理/交換していれば、ボンネット単独の損傷も考えられるが、車体部にダメージを受けた可能性があるとみて、車体まわりを慎重に調べる必要がある。

10.縁と奥も覗いてチェック

 フェンダーは、膨らんでいるホイールアーチ(タイヤを囲っている部分)に損傷を負うことも多い。傷や凹み、修理跡などがないかチェック。フェンダーに歪みがないかチェック。
 内側に折り込んでいる縁の部分も、シーラーの異常に注意しながら修理/交換跡がないかチェック。さらに奥を覗いて、タイヤハウス内もチェック。フロントフェンダーは、内側に設置しているライナー(泥よけカバー)の状態にも注意。同時に、バンパー側の状態も見てみよう。

  • スバル レガシィB4(フェンダー)

  • スバル レガシィB4(フェンダー)

11.周辺も調べて判断する

 ドアに大きな損傷を負うと、外して修理することもあり、交換してしまうことも多い。ドアヒンジ部のネジをチェックしよう。ただし、ドアの立て付け調整などでネジを回すこともあるので、ネジを見ただけでドアを修理/交換していると断定することはできない。ドア自体をはじめ、ピラー(柱)やサイドシル(梁)など、周辺も詳しく調べて判断する必要がある。

  • スバル レガシィB4(ドアヒンジ部のネジ)

  • スバル レガシィB4(ドアヒンジ部のネジ)

12.下側に要チェックポイント

 車体側面は、下部に装着しているサイドシルスポイラーに傷や破損などがないか、交換している様子がないかチェック。
 もっと重要なのはサイドシルスポイラーで覆われているサイドシル(車体の梁)のほうだ。床下側を覗いて、損傷、腐食、修理/交換跡などがないかチェック。判断は難しいかもしれないが、スポット溶接の異常にも注意して、特に下に突き出ている部分を詳しく調べる。ドアを前後とも開けて、ステップ部(サイドシルの上側)も修理/交換跡がないか慎重にチェックしよう。

  • スバル レガシィB4(下側)

  • スバル レガシィB4(下側)

  • スバル レガシィB4(下側)

13.リアフェンダーのチェック

 ドアを開けて、開口部を調べよう。引っ掻き傷や打ち傷、塗装欠けなどがないかチェックし、簡易補修跡などがないか見る。修理跡がないかもチェックしよう。
 開口部にマスキング跡があれば、リアフェンダーを補修あるいは修理しているので、ダメージの程度と範囲を確かめる。
 車体右側は、フューエルリッドを開けて、内部にマスキング跡や修理跡などがないかチェック。リッド表面の色調がフェンダー部と違っていないかも注意しよう。

  • スバル レガシィB4(開口部)

  • スバル レガシィB4(フューエルリッド)

  • 14.トランクリッドのチェック

    スバル レガシィB4(トランクリッド)

  • 14.トランクリッドのチェック

     解錠・施錠の具合をまずチェック。トランクリッドを開閉して、上げ下げする動きがスムーズかどうかチェック。上げた全開状態でしっかり止まっていることも確認。
     閉める時にカチッとうまく収まらない場合は、トランクリッドがずれているか、あるいは車体が歪んでいることも考えられる。ずれているだけなら調整して直ることもあるが、車体が歪んでいる車両には要注意。不審に思えたら販売店スタッフに聞いてみよう。

  • 15.取り付け部もチェック

    スバル レガシィB4(取り付け部)

  • 15.取り付け部もチェック

     トランクリッドは、内側に修理跡などがないかチェック。トランクリッドを交換している形跡がないか、取り付けネジも見る。ダンパー付リンク式ヒンジおよび車体側のヒンジ取り付け部に修理/交換の形跡などがないかチェックする。

16.床の中も開けて確認

 トランクフロアを開けて、スペアタイヤ収納部周辺を調べよう。応急用タイヤが入っているはずだが、できれば外して底のパネルも見る。歪みや修理/交換跡がないかチェック。底に貼ってある防振シートを張り替えていないか注意。新しい塗装跡があれば、錆などの補修か、修理跡か調べてみる。

  • スバル レガシィB4(スペアタイヤ収納部周辺)

  • スバル レガシィB4(応急用タイヤ)

  • 17.開口部を慎重にチェック

    スバル レガシィB4(トランクリッドの開口部)

  • 17.開口部を慎重にチェック

     トランクリッドの開口部を見ると、鉄板の接合部がある。溶接、シーラー、塗装の状態などに注意しながら、修理/交換跡がないかチェック。後部は、コンビネーションランプやバンパーなどの状態にも注意。後方から強い衝撃を受けると広範囲に波及することがあるので、フェンダー、ピラー、ルーフ、キャビン(室内)なども慎重にチェックしたい。

  • 18.タイヤとホイールのチェック

    スバル レガシィB4(タイヤとホイール)

  • 18.タイヤとホイールのチェック

     タイヤは、スリップサインを目安に、残り溝の深さを点検し、傷や異物の刺さり、ひび割れなどがないかチェック。
     接地面の摩耗状態も調べよう。外側だけとか内側だけなど、一部が極端に減る偏摩耗を起こしていれば、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているのか、車体が歪んでいるのか確かめる必要がある。異常摩耗は、不適切なエア圧などでも起こるが、車体やサスペンションなどの異常を知る手がかりになる。
     アルミホイールは、傷や歪み、破損などがないかチェック。リム部(タイヤと接している縁の部分)の傷や曲がりにも注意。過度な衝撃を受けて生じることがある変形や割れなどにも注意しよう。

  • 19.床下の状態も覗いてみる

    スバル レガシィB4(床下)

  • 19.床下の状態も覗いてみる

     床下のパネル、フレーム、メンバー(補強部材)など鉄板部。マフラーやサスペンションなど部品類。ブラケット(ステー)など金具類やカバー類なども。傷、曲がり、歪み、破損などがないか、修理/交換の形跡などがないかチェック。外観をきれいに直しても、見えない床下は手を付けない(修理しない)こともあるのでダメージ痕が残っていることもある。前後バンパーの裏あたりも覗いてみよう。
     油汚れ(オイルやグリスなどの漏れ)や水漏れ、樹脂やゴム部品の破損などにも注意。錆があれば、表面に浮いている程度なら心配ないといえるが、広がり範囲と腐食の進行状態を見てみよう。

20.走行機能の状態を確認

 エンジンをかけてもらい、始動具合やアイドリング回転、排気ガスの色などをチェック。できれば自分で、キーレスアクセス&プッシュスタートの具合を試しつつエンジンをかけて、始動時には表示灯や警告灯類の点灯なども見てみたい。
 エンジンがかかりにくい。アイドリング回転が不安定。異音や大きな振動、白煙(水蒸気なら問題ない)や黒煙の排気ガスが出ているといった症状があれば、なんらかのトラブルを抱えていると考えられる。わからないことや疑問があれば販売店に聞いてみよう。
 CVTは、セレクトレバーの操作具合をチェック。できれば試乗して、オートマチック動作をチェック。マニュアルモードやパドルシフトも、走行時の状態をチェック。同時に、SIドライブのインテリジェント/スポーツ/スポーツシャープモードも試してみたい。
 しかし、不具合を判断するのは非常に難しい。車両の購入を決めるのは、スバル独自の水平対向エンジンやSIドライブを熟知していることはもちろん、4WDシステム、横滑り防止装置、ブレーキ、サスペンション、ステアリングなど、走行機能を正しく整備できる販売店かどうか確かめてからにしたい。

  • スバル レガシィB4(プッシュスタート)

  • スバル レガシィB4(セレクトレバー)

  • スバル レガシィB4(SIドライブ)

21.装備機器類の機能を確認

 ウインカーやヘッドライト、ブレーキランプなど保安装置類。パワーウインドウの開閉や室内ランプの点灯など基本的な機能のほか、キーレスエントリーシステムでの各部作動状態もチェック。エアコンは、冷房・暖房とも効き具合を確かめる。とりあえずわかるところだけでもチェックしておいて、細かい部分に不具合がないかは販売店で点検してもらおう。
 参考車両は特別仕様車なので、パッケージ装備と特別装備が付いており、オーディオ一体型ナビも追加している。仕様グレードによって異なる装備や追加装備の有無などは、車両各部をチェック前に、販売店に聞いて確かめておこう。
 室内は、シートや内装材などに汚れや傷、染み、穴などがないか。運転席周辺だけでなく、助手席側や後席周辺も念入りにチェックしよう。床や天井の状態も確認。ボックスやポケットなどは、内部も見る。ボックスの蓋やエアコンの吹き出し口などは、可動部の破損などにも注意。シートは盛り上がっているサポート部が傷みやすく、縫い目にほころびができることもある。使い方や扱い方によるダメージに注意しながら、見て、触って、隅まで細かくチェックしよう。

  • スバル レガシィB4(エアコン)

  • スバル レガシィB4(シート)

  • スバル レガシィB4(シート)

■車両の情報をチェック

  • スバル レガシィB4(車両の情報)

     備え付けの書類は、「車検証(自動車検査証)」で初年度登録年月日や型式などを確認。「保証書」で期限や内容を確認。「車両取扱説明書」の他に、オプションや後付け装備などの使用説明書が揃っていることも確かめよう。
     車両をチェックする時には、「定期点検整備記録簿」の記載内容を必ず確認。車両がどのように使われ、扱われてきたかがわかる。定期点検や消耗部品交換などの時期と走行距離を把握しておけば、車両各部の状態を探る参考になる。最後に点検整備した日付と記録内容も見ておこう。

  • スバル レガシィB4(車両の情報)

車両チェックの勘どころ

塗装
●部分的に色調や艶が違う場合は、周辺の状態を慎重にチェック。エンジンルームやスペアタイヤ収納部などは、新車時から外装とは塗色が異なってることがある。●ドアの開口部など、外から見えない部分にマスキング(塗装スプレーの飛沫が広がらないようにするためのカバーを粘着テープなどで留める)した跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような“直線状の段差”があれば、何らかの理由で塗装している。●部品などに塗料が付着している場合も、周辺を詳しく調べる必要がある。●車種によっては、スペアタイヤ収納部などに、塗装の飛沫が付着しているように見える、新車時から仕上げが粗くなっている部分もある。

取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれていれば、ネジを回している。●ネジの頭が塗装されていれば比較的容易に確認できるが、無塗装ネジの場合は判断しにくい。傷や錆に注意して、関連する近隣のネジや、車体左右の同じ部品のネジと見比べる。

溶接とシーラー
●修理/交換で溶接している(熱を加えた)部分は、錆が発生しやすくなっている。特に床下は、溶接部の塗装の剥がれや浮きに注意する。
●鉄板の接合部分に塗布しているシーラー(隙間を埋める充填材)は、修理/交換で再溶接すると塗り直すので、不自然に見える。●爪で押して、表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、新しいシーラーを盛っている。●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を比べてみる。
●スポット溶接(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)を修理工場で打ち直している場合は、直径が小さい、窪みが深い、ずれている(2度打ちした)など、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。

立て付け
●外板パネルなどを修理/交換すると、組み付ける際に誤差が出ることがある。隣接するパネルの隙間(チリと呼ぶ)の幅が均等になっていなければ、修理/交換している可能性がある。●バンパーなどは、ぶつけたり、押されてずれることもある。たとえ修理/交換していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。●プレスライン(外板パネルを折り曲げている角の線)やモール類(ドアなどに付いている飾り部品)など、外装部品が連なっている線のずれも、立て付けの狂いを見つけるヒント。

■今回の車両のプロフィール

●2009年5月にフルモデルチェンジしたレガシィシリーズ。セダンの「B4」は、外装・内装のデザインを一新。車体はひとまわり大きくなり、室内空間のほかドアやトランクの開口部なども拡大。車体構造やサスペンションなども改良している。エンジンは、従来の2.0Lから排気量を500cc拡大した水平対向4気筒2.5Lと2.5Lターボの2種。2.5Lは、パドルシフト6速マニュアルモード付CVT+安定性重視のアクティブトルクスプリット・電子制御4WD。2.5Lターボは、マニュアルモード付5速AT+駆動力を連続可変制御するVTD・不等&可変トルク配分電子制御4WDと6速MT+ビスカスLSD付センターデフ方式・機械式4WDを設定。全車に、3モードのエンジン特性を選択できるSIドライブ、ヒルホールド機能付電動パーキングブレーキ、電動パワーステアリング、横滑り防止装置VDCなども採用している。
仕様グレードは、2.5Lエンジン「2.5i」と2.5Lターボ「2.5GT」の2タイプを基本に、パッケージ装備を設定。フルオートエアコン、キーレスエントリー、セキュリティアラーム、ブレーキアシスト、運転席/助手席エアバッグなどは全車標準装備。MT車は、クラッチスタートシステムやシフトインジケーターなども装備している。

「2.5i」は、オーディオレス・4スピーカー、16インチホイールが標準装備。「2.5GT」は、本革巻きステアリングホイールや17インチアルミホイールを標準装備し、フロントにアルミ鍛造製ロアアームと17インチベンチレーテッドディスクブレーキを組み込んでいる。
「Lパッケージ」は、HIDロービームランプ・オートレベライザー付、フロントフォグランプ、本革巻きステアリングホイール、木目調パネル、左右独立温度調整フルオートエアコン、運転席/助手席パワーシート、キーレスアクセス&プッシュスタート、UVカット機能付濃色ガラス、クリアビューパック(雨滴感知オートワイパー/オートライト/ヒーテッドドアミラー/リア間けつワイパー&ウォッシャー)、オールウェザーパック(フロントワイパーデアイサー/ヘッドランプウォッシャー/リアフォグランプ)、オーディオレス・6スピーカー、マフラーカッターなどを装備。「Sパッケージ」は、Lパッケージとほぼ同様の装備のほか、専用フロントグリル&バンパー&サイドシルスポイラー、アルミパッド付ペダル、スポーティシート、カーボン調パネル、18インチアルミホイール、フロントビルシュタイン製倒立式ダンパーなどを装着。2.5GTの「SIクルーズ」は、Lパッケージに加えてSIドライブシステムとも協調制御するSIレーダークルーズコントロールを装備する。
2009年11月に発売した特別仕様車2.5i「Lパッケージリミテッド」は、17インチアルミホイールとフロント16インチベンチレーテッドディスクブレーキ。「Sパッケージリミテッド」は、ハイラスター塗装18インチアルミホイールとフロント17インチ/リア16インチベンチレーテッドディスクブレーキを加えている。

■参考車両と同時期の仕様グレード設定(2009.11)

グレード型式シフト駆動
2.5iDBA-BM9CVT-6M4WD
 LパッケージDBA-BM9CVT-6M4WD
 SパッケージDBA-BM9CVT-6M4WD
2.5GTDBA-BM95AT-M4WD
 LパッケージDBA-BM95AT-M4WD
 SIクルーズDBA-BM95AT-M4WD
 SパッケージDBA-BM95AT-M4WD
 SパッケージDBA-BM96MT4WD

特別仕様車

2.5i LパッケージリミテッドDBA-BM9CVT-6M4WD
2.5i SパッケージリミテッドDBA-BM9CVT-6M4WD

●その後、2010年5月にレガシィシリーズを改良。運転支援システム「アイサイト」搭載車を設定すると共にパッケージの装備内容も一部変更している。

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グーネットマガジン編集部

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