新車試乗レポート
更新日:2018.10.18 / 掲載日:2015.02.27
シトロエン C4ピカソ 試乗レポート(2015.02.27)
シトロエン C4ピカソ 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表/2014年10月25日
シトロエン コール
0120-55-4106
文●九島辰也 写真●澤田和久
■3列・2列とふたつの個性が選べるフランス生まれの個性派ミニバン
すでに日本でも販売されていたC4ピカソがフルモデルチェンジした。そして今回は2つのボディを持つこととなった。5名定員のスタンダードタイプと、その全長を170mmストレッチした7名乗車のグランドC4ピカソというものだ。ミニバン需要の多い日本のマーケットながら輸入車の選択肢が少ないことからも、かなり注目の1台となる。
新型の特徴はシトロエンらしいアヴァンギャルドなフロントまわり。LEDを使ったライト類が革新的なデザインとなる。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 九島辰也
エンジンは見かけにしては小さめの1.6L直4ツインスクロールターボを搭載する。パドルシフトを有する6速ATとの組み合わせだ。165馬力のこいつは数字以上に力強く、さらにパドルを使えばイメージ以上の走りができる。出だしからターボが働くので力不足は感じない。というか、1.6Lには思えない加速だ。とくにスタンダードボディの方はハンドリングも機敏でフランス車らしさを満喫できる。キビキビした走りは“ホットハッチ”健在といわんばかりだ。
コレに比べると7名乗車のグランドC4ピカソはゆったりした乗り心地となる。キビキビした走りよりも3列シートの乗員まで鑑みたセッティングは大らかだ。延長された全長170mmのうちの60mmがホイールベース分となる。
また今回試乗していて気づいた美点に、パノラミックガラスルーフがある。これにより室内はつねに明るく照らされる。自然光が差し込むのはじつに気分がいい。もちろん電動サンブラインド付きなので眩しさは妨げられる。この辺は先代を含めたピカソの特徴だが、恩恵は大きい。しかもそれが標準装備。300万円台におさまる価格を考えると、国産ミニバンとの競争力もありそうだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
フランス車らしい独特のインパネまわり。過度な演出はなくとも未来的だ。液晶画面は上に12インチのパノラミックスクリーン、下に7インチのタッチスクリーンが備わる。
ツートンを基調としたオシャレなシートを装備するインテリア。2列目、3列目のシートはすべて独立式で肘置きも装着される。各々が前後スライド&リクライニング可能。
■インテリア/エクステリア写真[2]
軽量コンパクトを目指した1.6L直4エンジン。ターボを備え2Lクラスのパフォーマンスを発揮する仕上がりとなる。
こちらがロングボディのグランドC4ピカソ。リヤピラーが立ち気味でミニバンらしいスタイリングとなる。
7シーターのグランドC4ピカソに対して、C4ピカソは2列5人乗りでスタイリングも別物。単なるボディバリエーションに止まらないよう、デザイナーもそれぞれで異なるという徹底ぶり。
シトロエン グランドC4ピカソ セダクション(6速AT)
全長×全幅×全高 | 4600×1825×1670mm |
---|---|
ホイールベース | 2840mm |
トレッド前/後 | 1580/1590mm |
車両重量 | 1550kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1598cc |
最高出力 | 165ps/6000rpm |
最大トルク | 24.5kg m/1400-3500rpm |
JC08モード燃費 | 14.6km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 205/60R16 |