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更新日:2018.10.10 / 掲載日:2015.01.06
【トヨタ】燃料電池車(fcv)関連の特許実施権を無償開放
ユニット・コンパス/Goo-net編集部
トヨタは、トヨタが単独で保有している燃料電池関連の特許について、実施権を無償で提供すると発表した。燃料電池自動車(FCV)の普及に向けた取り組みの一環として行うもので、開放する特許の数は世界で約5680件にのぼる。
燃料電池スタック(約1970件)、高圧水素タンク(約290件)、燃料電池システム制御(約3550件)などFCV開発および生産のベースとなる燃料電池システム関連の特許に関しては、市場導入初期(2020年末までを想定)にトヨタの保有する特許を使ってFCVの製造や販売を行う場合、特許実施権を無償とする。また、水素の供給や製造を行うための水素ステーション関連の特許(約70件)については、水素ステーションの設置・運営を行う場合の特許実施権の無償化を期間を限定せずに実施し、インフラ整備の早期実現を目指す。
特許権を実施する際には、通常、特許実施権の提供を受ける場合と同様の手続きを踏む必要がある。トヨタに申し込みをしたうえで、具体的な実施条件などについて個別に協議をし、契約書を締結する予定。
知的財産(特許)の取り扱いについてオープンポリシーを基本としているトヨタは、これまでも第三者からの実施申し込みに対して適切な実施料で特許実施権を提供してきた。燃料電池関連の特許については、FCV開発や市場導入を進める自動車メーカーおよび水素ステーション整備を行うエネルギー会社と協調しながらFCVの普及促進を図ることを重視し、基本方針を一歩進めて特許実施権を無償で提供。FCVの普及と水素社会の実現に積極的に貢献していく。