新車試乗レポート
更新日:2018.11.21 / 掲載日:2014.12.26
マツダ デミオ 13C/13S 試乗レポート
マツダ デミオ 13C/13S 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表/2014年9月11日
マツダコールセンター
0120-386-919
文●九島辰也 写真●編集部
■注目度は大きくないがデキのいいガソリンエンジン
クリーンディーゼルに大きな注目が集まるマツダのエンジンだが、ガソリンユニットもまた高性能を発揮しているのを忘れてはならない。「スカイアクティブG」と名付けられたデミオに積まれる1.3L直4エンジンも、かなり気持ちのいい仕上がりをしている。世界一の高圧縮比と言われるそれは、低燃費と低い回転域での太いトルクを実現した秀逸なエンジンである。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 九島辰也
量産エンジンとしては群を抜く14.0という高圧縮比を達成したそれは、かなり扱いやすいシロモノになっていた。本来ならノッキングが起きそうな領域だが、見事にそれをクリア。それどころか小排気量ながらATとの組み合わせも相性よく、小気味よくクルマを前へ進める。試乗では思わずシフトチェンジをこまめにしてしまったほどだ。このエンジンにはMTも組み合わされるから、好きな方はそちらを選んでもいいかもしれない。
もちろん、こうした走りの裏にはデミオの基本骨格のよさが隠れている。クイックなレスポンスのステアリングやアクセル、一体感のあるボディと高い剛性感がドライバーをその気にさせる。走りを強調するイマドキのマツダを象徴するモデルといっていいだろう。
そして、そのプロポーションもなかなかのもの。かなり動的で、止まっていてもいまにも動き出しそうなスタイリングだ。4つのタイヤががっしり地面を掴んでいる佇まいが、どことなく見ていてワクワクする。
内装もほかの国産車に比べればかなりオシャレ。ちょっと上品なヨーロピアンテイストを感じる。ヨーロッパの街並を走るテレビCMもそうだが、輸入車っぽい雰囲気を漂わせる1台である。
■インテリア/エクステリア写真[1]
スイッチ類がごちゃごちゃしていないスタイリッシュなインパネまわり。とはいえ、ちょっぴり某ドイツ車風でもある。MTを用意する数少ないモデルであるのも特徴。
リヤシートには3人分のヘッドレストが確保される。実際に座ってみたが、オトナでもそれほどムリのないスペースがある。リヤシートは6対4の分割可倒式。
■インテリア/エクステリア写真[2]
ガソリンとディーゼルの2つのエンジンを用意。燃費を含め好みで選べるのが昨今のマツダの特徴。ディーゼルは音も静か。
ガソリンエンジンはディーゼルより燃費は劣るが、回して走る楽しい味付けが施されているといえる。
10種類のボディカラーがラインアップされた。イメージカラーのソウルレッドもいいが、写真のホワイトも新鮮な雰囲気。ホイールとのマッチングもワルくない。タイヤサイズは標準が15インチ。
マツダ デミオ 13S 2WD(5速MT)
全長×全幅×全高 | 4060×1695×1500mm |
---|---|
ホイールベース | 2570mm |
トレッド前/後 | 1495/1480mm |
車両重量 | 1010kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1298cc |
最高出力 | 92ps/6000rpm |
最大トルク | 12.3kg m/4000rpm |
JC08モード燃費 | 21.8km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 185/65R15 |
価格
マツダ デミオ 13C/13S | 135万円~191万1600円 |
---|