70歳の名ドライバーが、新型911 GT3でドライビングを伝授

　ワルター・ロールさんは1947年生まれで今年70歳。しかし、そんなワルターさんが普通のお年を召した男性とちょっと違うのは、かつてモータースポーツで大暴れした往年の名ドライバーだということです。

　モンテカルロラリーでは4回の優勝を経験。またポルシェ911の4WDモデルの試作車開発に携わったのをはじめ、1993年以降はポルシェの市販車全般のテストドライバーも務めているのだとか。

　そんな彼が最新の911 GT3を走らせるとどうなるのでしょうか？

　クルマがなんとも生き生きと走っています。さすがです。とても70歳の運転とは思えません。

　 彼は減速しながら言います。「ブレーキの性能は高い速度から2つのヘアピンターンに近づくここの場所で試されます」

　わお！なんとも華麗なドリフト。無駄がなく美しいクルマの動きは、エクセレントのひと言に尽きますね。

　「リヤエンジンである911 GT3は抜群のトラクションを持っています」 「運転するのはとても楽しく、私は気分が良くなる。クルマは完璧にしつけられていて、アンダーステアもオーバーステアもありません」

　なんだか「ドライビングレッスン」というよりはポルシェ911GT3の良さをワルターさんが語る雰囲気になってきましたが、いずれにせよ走行性能の高さは、彼の走りを見るだけで伝わってきますね。

　ちなみに911GT3とはポルシェ911シリーズのなかでもストイックに走りを磨いたモデルで、エンジンは自然吸気の4.0Lで500ps。0-100km/h加速はわずか3.9秒。カミソリのようにキレッキレのハンドリングはもちろん、最高出力の発生回転数が8250rpmとかなりの高回転型エンジンもマニアにはたまらない1台です。

　価格は2115万円。超絶魅力的なクルマなのでとりあえず買いに行きましょうかね……宝くじを。 そして、ワルターさんのように70歳になっても華麗なドライビングを楽しみたいものです。