車のエンタメ
更新日:2018.10.20 / 掲載日:2017.10.20
ホンダ最初のF1優勝マシン RA300が50年ぶりにモンツァを走る!
なんという快音でしょう。ただ聞いているだけで、鼓動の高ぶりを覚えてしまいます。V12エンジンが発する甲高いサウンドは、やはり格別ですね。
今回は、V12エンジンを搭載したホンダのレーシングマシン「RA300」というクルマをご紹介いたします。みなさんは、ご存知でしょうか。じつは、これF1マシンなのです。
現在のホンダのF1チャレンジは「第4期」と呼ばれていますが、RA300が活躍したのは「第1期」。ホンダのF1初参戦は1964年で、初優勝は1965年のメキシコグランプリです。もう50年以上も前のことになります。そして2度目の優勝は、1967年のイタリアグランプリ。ちょうど50年前のことです。
そして今年9月のF1イタリアグランプリでは、初優勝50周年を記念して、なんとRA300のデモ走行がおこなわれました。この動画は、それを収録したものです。
最近のF1は「音が地味」などて言われますが、RA300の美しい響きはまるで管楽器のようです。排気量2992ccの「RA237E」エンジンは、出力が420馬力以上。今では市販スポーツカーでも到達できる出力ですが、驚くのはその発生回転数。なんと11500回転という超絶な高回転なのです。
その扱いづらい特性のエンジンを走らせるには相当なテクニックが必要だと思われます。
それにしても、50年前のレーシングカーがきちんと走れるように実働保存されているのは凄いですね。低迷気味のホンダF1ですが、1日もはやくこのRA300のように大活躍する日が来てほしいと願わずにはいられません。