新車試乗レポート
更新日:2018.11.28 / 掲載日:2012.10.12

スズキ ワゴンRスティングレー (2012年~) 試乗レポート

  • スズキ ワゴンRスティングレー (2012年~)  試乗レポート

    スズキ ワゴンRスティングレー

    試乗
    【フルモデルチェンジ】
    発表・発売/2012年9月7日
    スズキ/0120-402-253(2012年9月)

  • スズキ ワゴンRスティングレー

■スズキの心意気を感じさせる軽ワゴンの水準を変える逸材

93年の初代誕生より、98年→03年→08年とフルモデルチェンジを重ね、9月7日に5代目がデビューしたワゴンR。今回目指したのは、軽ワゴンナンバー1の低燃費だ。

■ドライビング/ユーティリティ

低燃費化のために盛り込まれた技術の代表は3つ。そのなかでも走り出して最初に実感したのは、減速エネルギーを電気に変えて鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリーに蓄電し、クルマに必要な電気をおぎなおうというシステム、「エネチャージ」だ。「走行中オルタネーターが稼動していないと、こんなに抵抗が少なくなるものなんだ!」とまず驚かされる。以前からR06Aエンジンは力強くてパワフルだと定評があるが、ワゴンRも「これならNAで十分。ターボはいらないかも」と思えるくらい元気なのだ。
続いては、新しいアイドリングストップシステム。13km/hからエンジンを止めるこの機能は、カックンブレーキ防止のために停車の手前でちょっとブレーキ踏力を緩めるクセがある。使い勝手については、「停車中にブレーキを緩めてエンジンが掛かっちゃった」なんて場合でも、そのままブレーキを踏んでいると、1回にかぎりエンジンを再停止してくれるという便利な制御が入っている。これは非常に助かる。さらにはエアコンのエバポレータに蓄冷剤を内蔵することで、室温の上昇によるエンジンの再始動を防いでくれる「エコクール」も搭載されている。試乗した日はまだまだ真夏日だったにもかかわらず、信号待ちで1回も再始動しなかったほど効果が高く、これで実用燃費が上がらないわけがない。カタログ燃費にはまったく貢献しないというこの装備を、それでも全車に採用したところにスズキの心意気を感じる。
ほかにも、エコ運転をすると青から緑に変化するエコアシスト照明メーター、その運転を100点満点で採点するエコスコアなど装備も充実。使い勝手も当然向上しており、ワゴンRは軽のレベルをまた一段引き上げたようだ。

■インテリア/エクステリア写真[1]

  • インテリア/エクステリア写真[1]

    タコメーター完備のメーターはどのグレードも共通。オートエアコンも標準装備となる。高い質感でまとまった内装の仕上げも高ポイント。

  • インテリア/エクステリア写真[1]

    980MPaの高張力鋼板をフレームに使って、軽量化と強度を両立したシート。背もたれを約60mm高くしサポート性も向上。

  • インテリア/エクステリア写真[1]

    助手席シート下のトレーのその下に、充電効率のよいリチウムイオンバッテリーを搭載。通常の鉛バッテリーの寿命も延びる。

■インテリア/エクステリア写真[2]

  • インテリア/エクステリア写真[2]

    エクステリアは先代よりも落ち着き感のあるデザイン。スティングレーはスケルトングリルまで光るなど、演出も細かくなされている。

  • インテリア/エクステリア写真[2]

    ターボモデルは15インチ。NAは14インチタイヤを装着。14インチタイヤで4.4mの小まわり性能は、軽ワゴントップだ。

  • インテリア/エクステリア写真[2]

    660ccでもここまでスムーズ&パワフルにできるんだと、ある種感動させられるエンジン。発電を担うオルタネーターは、通常の2倍の容量を持つ。

ワゴンR スティングレーT(CVT)主要諸元

全長×全幅×全高3395×1475×1660mm
ホイールベース2425mm
トレッド前/後1295/1290mm
車両重量820kg
エンジン直3DOHCターボ
総排気量658cc
最高出力64ps/6000rpm
最大トルク9.7kg m/3000rpm
JC08モード燃費26.8km/L
サスペンション前ストラット
サスペンション後トレーリングリンク
ブレーキ前/後Vディスク/L&Tドラム
タイヤ前後165/55R15

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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