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更新日:2018.11.29 / 掲載日:2017.05.25

ゴルフ全5シリーズが一挙にマイナーチェンジ! 熟成を重ね、さらなる領域へ

文●ユニット・コンパス  写真●川崎泰輝

いよいよ本命がやってきた。
2017年-2018年を「反転攻勢」の年と位置づけ、ティグアン、up!と立て続けに魅力的なニューモデルを送り出してきたフォルクスワーゲンは、第三の矢として、主力モデルであるゴルフのマイナーチェンジを行なったのだ。
発表会の会場となったのは、東京・豊洲にあるTOYOSU PIT。ここは、東日本大震災復興のためのチャリティイベントの活動拠点として建設されたホールで、会場の選択にもフォルクスワーゲンの意気込みと想いを感じさせた。そして、会場入りしたプレスたちを驚かせたのが、会場に展示されたモデルの数だった。ハッチバックを筆頭に、ヴァリアント、GTI、R、オールトラックといったゴルフのバリエーション5シリーズのすべてが、スポットライトを浴びて輝いていたのだ。今回のマイナーチェンジでは、なんと全5シリーズ、6モデル、12グレードを同時発売するという。この攻めの姿勢にも、日本法人の熱意と自信が垣間見える。

フォルクスワーゲン グループ ジャパン代表取締役ティル シェア氏によるプレゼンテーションでは、歴代ゴルフの歴史を紹介するとともに、乗用車市場に与えてきた影響について言及。ゴルフは1975年の登場から40年以上に渡り3300万台以上が生産されているコンパクトカーのベストセラーであり、日本においても85万台以上を輸入したもっとも親しまれているモデルであると説明し、つねに先進的な機能や装備を先取りしてきたことから「ゴルフを超えるのは、いつもゴルフ」と胸を張った。

新型ゴルフは、MQBプラットフォームを採用して全方位的に能力を飛躍的に伸ばした第7世代を、大幅に改良したもの。ポイントとなるのは、「デジタル化」、「運転支援システム・先進安全性」、「新しいエクステリアデザイン」、そして「スポーツモデルのパフォーマンス向上」だ。

新世代のインフォテイメントシステムで「つながるゴルフ」に

コンパクトカーでありながら、クラスの枠を超えて先進機能を積極的に取り入れてきたゴルフ。まず目を引くのが、フルデジタルメータークラスター「Active Info Display」の採用。これはパサートシリーズの新型パサート GTEから採用が始まった先進装備で、1440×540ピクセル/12.3インチのカラー液晶ディスプレイに3D表示を含めた5種類のパターンを表示するもの。ナビゲーションを選択すれば、ディスプレイの中央エリアにナビゲーションの地図が映し出される。
そして純正インフォテイメントシステムも新世代の「MIB」に進化。今後、随時フォルクスワーゲンの新モデルに採用されていく予定だという新型ユニットはモニターの大きさによって2モデルが存在。ラジオシステムの「コンポジションメディア」は6.5インチから8インチに画面が拡大。「App-Connect」によるスマートフォンとの接続機能がより使いやすくなった。そしてナビゲーション機能付きの「ディスカバープロ」は、コンパクトカークラスでは世界初、フォルクスワーゲンでは初となるジェスチャーコントロールに対応。さらに、新開発の専用アプリを使うことによって、後席からでもスマートフォンを介し、システムの操作が可能となった。また、フォルクスワーゲンが提供するテレマティクス機能「Guide&Inform」を利用することで、高精度なルート案内やオンライン検索も利用できる。

プレミアムモデル並みの運転支援システムと先進安全装備

プレミアムモデルを中心に採用が進んでいる運転支援システムは、安全運転やドライバーの疲労軽減に効果があり、注目が集まる分野。新型ゴルフでは、渋滞時追従支援システム「Traffic Assist」をゴルフ トレンドラインを除く全車に標準装備。時速60km/h以下でステアリング操作を補助しながら先行車を完全停止まで追従。全車速追従機能付きのアダプティブクルーズコントロール、レーンキープアシストとあわせ、ドライバーの操作を高レベルでサポートする。また、歩行者検知に対応したプリクラッシュブレーキシステム「Front Assist」は全車標準装備。さらに、9つのエアバッグを備えるなど衝突安全性能についても、ライバルに対してハイレベルな内容となっている。

シャープなイメージを与える新エクステリア

エクステリアの改良については、灯火類とバンパーデザイン、そして新ボディカラーといった従来型をリファインした内容。ゴルフとして初採用となるLEDヘッドライト(モデルにより標準、またはオプション)、そして全車標準となるLEDテールランプが新鮮かつ先進的なイメージを作り出す。このLEDテールランプは、ウインカーレバーを操作するとインジケーターが内側から外側に向かって流れるものとなっている(ゴルフRに標準、またはオプション)。また、ボディカラーに全シリーズで4つの新色(「ターメリックイエローメタリック」、「ホワイトシルバーメタリック」、「アトランティックブルーメタリック」、「ピーコックグリーンメタリック」)を追加。ゴルフおよびゴルフ ヴァリアントが全9色、ゴルフ オールトラックが全7色と豊富なバリエーションを用意している。

さらにパワフルになったスポーツモデル

パワートレーンについては、標準モデルが従来の内容を受け継ぐ一方、スポーツモデルはパワフルに改良されている。ゴルフ GTIは最高出力を10馬力アップして230馬力に、さらにDSGモデルはギヤ比を変更し、「日常でのスポーツ性能を最高レベルにまで高める」というコンセプトを磨き上げた。より性能を追求したゴルフ Rでは、最高出力を30馬力アップさせて310馬力まで強化。DSGモデルではさらにトランスミッションを大トルクに対応する新型の7速(湿式)へと進化させたことで、最大トルクについても2.0kgmアップしている。


プレゼンテーションにおいて、「反転攻勢」を仕掛ける2017年-2018年では新商品群の投入とともに、「お客様中心」のブランド戦略に力を入れていくと語った代表取締役のティル シェア氏。ユーザーと直接触れ合うセールススタッフに対するトレーニングをさらに進め、様々な形のカスタマーイベントを開催していくという。5月27日(土)、28日(日)に東京お台場で開催される「Volkswagen Day 2017」では、最新モデルを含む約100台のフォルクスワーゲン各モデルが集結するほか、様々なコンテンツを用意しているという。

【フォルクスワーゲン ゴルフ TSI コンフォートライン 諸元】
◎エンジン
形式 直列4気筒インタークーラー付ターボ
総排気量 1197cc
最高出力 77kW(105馬力)/4,500-5,500rpm
最大トルク 175Nm(17.8kgm)/1,400-4,000rpm
◎サイズ&重量
全長 4265mm
全幅 1800mm
全高 1480mm
重量 1240kg
価格 249万9000円~569万9000円(ゴルフ 全グレード)

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