新車試乗レポート
更新日:2018.11.21 / 掲載日:2014.08.08
マツダ デミオ 試乗レポート(2014年08月)
マツダ デミオ 試乗レポート
事前試乗
【フルモデルチェンジ】
発表/2014年7月18日
マツダコールセンター
0120-386-919
文●九島辰也 写真●内藤敬仁
■高剛性ボディと力強いエンジンのあまりに痛快な走りに魅了される
今年のジュネーブモーターショーでプロトタイプを発表したデミオ。アテンザに代表されるマツダファミリーのDNAをしっかり受け継いで登場した。なので、フロントマスクはその流れ。切れ味がするどい。全体のフォルムは個性的で、躍動する動物の姿を表現している。リヤフェンダーの張り出しはそんな感じだ。
エンジンはガソリンの1.3L直4DOHCとディーゼルの1.5L直4DOHC直噴ターボがラインアップされる。ともに、マニュアルシフトとオートマがあるのがじつにマツダらしい。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 九島辰也
走らせて感じるのは、エンジンに関わらずボディが頑丈だということ。高張力鋼板をふんだんに使い、さらに溶接部を増やして剛性を高めている。そしてスカイアクティブシャシーと呼ばれるサスペンションやステアリング形式が、それをクイックに反応させキビキビと走らす。彼らはプレゼンテーションで「リニア」という言葉を使っていたが、動きはまさにそれ。アクセルは踏んだ分だけ、ステアリングは切った分だけ、じつに気持ちよく応答してくれる。
注目のディーゼルエンジンは、期待以上の出来栄えだ。アクセラの2.2Lユニットも優秀だが、こちらはこちらでボディとのマッチングがよく、よりバランスが取れている印象だ。1トンちょっとの重量を太いトルクで軽々と走らせる感じだ。
それはマニュアルシフトを操作してもそうだが、オートマでももはや十分。こちらの方が速く走れる。が、気分を出すならマニュアルかな。設定が少ない現状を見ても価値は高い。ガソリン車も当然文句なし。出来のいい分どれにするかけっこう悩みそうなラインアップである。
■インテリア/エクステリア写真[1]
メーターパネルは兄弟車に準じるが全体的なデザインは新開発。3本スポークのステアリングをもとにスポーティな演出が施される。タイト感もちょうどいい感じだ。
グレードでオシャレなシートの設定もあり、小さな高級車といったテイストを兼ね備えている。
■インテリア/エクステリア写真[2]
ガソリンエンジンもいいが目玉はやはり1.5L直噴のディーゼルターボ。「これがディーゼル!」というほどレスポンスがよく気持ちいい。最大トルクは1400回転から発生される。
まとまり感の強いパッケージング。抑揚の付いたボディラインとリヤのディフューザーが「やる気」を見せる。もちろん5ナンバーサイズに収まる。タイヤは15と16インチという設定だ。
マツダ デミオ SKYACTIV-D1.5(6速AT)
全長×全幅×全高 | 4060×1695×1500mm |
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ホイールベース | 2570mm |
トレッド前/後 | 1495/1480mm |
車両重量 | 1130kg |
エンジン | 直4DOHCディーゼルターボ |
総排気量 | 1498cc |
最高出力 | 105ps/4000rpm |
最大トルク | 22.4kg m/1400-3200rpm |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 185/65R15 |