車のエンタメ
更新日:2018.11.14 / 掲載日:2017.11.10
伝説のワイドリヤフェンダー「ルノー5ターボ2」の試乗動画がアツい!
ルノー・5ターボ。その名前を聞いただけで胸が高鳴るというひともいるかもしれません。なにせ歴史に名を残す名車ですからね。
本日お届けするのは、そんなかつての名車を現代において試乗した様子です。こんなクルマが今も元気に走るとは、それだけで素敵です。
フランスのクルマですが、ドライバーが話しているのはイタリア語ですね。ベースとなった5(サンク)の発売は1972年。5ターボが発売されたのは1980年のことです。
なにが凄いかと申しますと、その成り立ちです。発想はラリーの「グループ4」というカテゴリーに参戦するために開発された、いわば「ラリーマシンのベース車両」。だから本当は実用コンパクトカーのはずなのに、室内スペースを犠牲にしてまで後席には大きな荷物が!
あっ、よく見たら積んであるのは荷物じゃなくてエンジンでした! エンジンを室内に積むなんて普通に考えたら意味不明すぎです。が、これにはじつは理由がありまして、本来は前輪駆動なのに後輪駆動へ変更するとともに前後重量配分を最適化するため。大きなエンジンを積むだけでなく搭載位置まで移したのです(!?)。普通はまずやりません。市販車の皮を被った競技マシンなのですね。
小さくて実用的なハッチバックのマーチをベースに、ふたまわり大きなスカイライン用のエンジンを後席部分に積んだクルマのようなものです。やっていることはもはや常軌を逸しています。その存在と性能のみを追求したスペシャルなクルマなのです。これを自動車メーカーが作って販売したのですから驚きです。いまもカルト的な人気を誇るのも理解できます。
それにしても楽しそうですね。エンジンルームが室内にあるので熱で暑かったりとか、それなりに大変らしいのですが、運転してしまえば関係ないのでしょう。
搭載していたエンジンは1.4Lターボで160馬力。今どきのクルマに比べるとぜんぜん遅くて競争するとクラウンにもぶっちぎられてしまうかもしれませんが、独特の味がたまらないのでしょう。
凄いですね、リヤフェンダーの張り出し! 詳しい人なら、ルノーは5の後継モデルであるクリオ(日本名ルーテシア)でもミッドシップのスペシャルマシンを市販したことをご存知でしょう。そちらのエンジンはV6で、信じられないくらい荒々しく魅力的でしたね。