中古車購入
更新日:2021.03.24 / 掲載日:2017.11.20

2017年冬のボーナス商戦突入!年末のクルマの買い方 狙い方

2017年冬のボーナス商戦突入!年末のクルマの買い方 狙い方

納得の中古車購入、満足度の高いカーライフのためには、シッカリと情報を収集しての中古車選びが大切だ。冬のボーナスが期待できる年末は、市場も活性化し、購入タイミングとしてはピッタリ。この時期に中古車を狙う人のために必要な情報をお伝えしよう。

年末は購入条件が揃う時期 早めの準備で満足度アップ

中古車を狙うにはうってつけのタイミングがきた。クルマは高い買い物だけに、いくら金利の低いローンがあっても、ある程度まとまったお金が必要となる。そのため冬のボーナスは、クルマの新規購入や買い替えのいいきっかけとなるだろう。
さらにショップとしても、その消費者動向に反応するため、ボーナス商戦に備え、良い条件を引き出しやすい時期でもあるのだ。
だが、焦って適当にクルマを選んでしまうとその後のカーライフの満足度は期待できない。しっかりと、スケジュール、狙うべきクルマの情報を入手して、年末の愛車購入に向けて準備してほしい。

冬ボで中古車を狙うならスケジュールはコレ!

冬のボーナスで中古車を買う場合、まずはスケジュールを立てる。注意したいのは、中古車は新車と違い車両ごとに状態が異なることだ。希望に合った車両が見つかったら、早期に契約しないと売れてしまい、改めて中古車を探さねばならない。この点が新車の購入と異なる。
そこでボーナスの金額が分かっている時は、予め購入の準備をしておく。グーネットを参考に、予算、使い方、好みに合った車種/グレード/年式/中古車価格を絞り込んでおきたい。
この後、ボーナスが支払われたら即座に店舗に出向いて前述の希望に合った中古車を探し、見積りを取って、可能であれば試乗も行う。気に入ったら即座に契約すれば、新年の初詣は新しいクルマに乗って出かけられるだろう。

Step.1 予算決め

  • 11月26日まで

    Step.1 予算決め

    予算は現金で買うか、あるいはローンを使うかによっても異なるが、金額の設定は確実に行いたい。ローンを使う場合は、月々の返済可能な金額も明らかにしておく。クルマを所有すると、税金/保険料/車検や点検の費用/駐車場料金/ガソリン代などの負担が生じる。そこを見越して予算を設定したい。

  • Step.1 予算決め

Step.2 車種の選定

  • 12月3日まで

    Step.2 車種の選定

    車種の選定は、クルマを使う目的や好みを明らかにして決める。通常の乗車人数、大きな荷物を積むか否か、長距離移動の機会が多いか少ないか、1年間の走行距離といった使い方をメモに羅列すると、自分にとって必要なクルマの概要が分かる。これに合ったタイプの中古車を選定したい。

  • Step.2 車種の選定

Step.3 店舗回り

  • 12月10日まで

    Step.3 店舗回り

    12月上旬にボーナスが支払われたら、中古車の販売店をまわり、選定した車種の中古車を探す。内外装や装着されている装備、ボディカラーなどから、気に入った車種をいくつかピックアップしておきたい。この時にはスタッフと話をして、店舗の雰囲気も把握しておくと良いだろう。

  • Step.3 店舗回り

Step.4 見積もり

  • 12月17日まで

    Step.4 見積もり

    気に入った複数の中古車について見積りを取る。この時には購入総額を正確に把握することが大切だ。中古車の本体価格が安くても、諸費用を多く計上されると結局は出費が増える。また中古車は車両によって状態が異なるから可能であれば試乗も行う。これらの結果に基づいて買うべき中古車を決める。

  • Step.4 見積もり

Step.5 契約

  • 12月23日まで

    Step.5 契約

    欲しい中古車が決まったら、なるべく早く中古車販売店に購入の意思を伝えて契約する。魅力的な中古車は、ほかのユーザーも買いたいと考えるため、先に売れてしまう心配があるからだ。契約する時には、予め入手している見積書通りの契約書になっているか、購入総額などを確認する。

  • Step.5 契約

納車

テーマ1 いまイチバン勢いがあるジャンル 新車人気急上昇のSUVを狙う!

  • C-HRは高値安定のためライバル車を視野に入れる

    2017年9月登録台数

  • C-HRは高値安定のためライバル車を視野に入れる

    日本のみならず、世界中で大流行中のSUV車。海外では高級車メーカーも続々と新型SUVをリリースしているが、日本での人気の中心は本格的なSUVよりも比較的コンパクトなクロスオーバーSUVとなっている。
    その中でも高い人気を誇っているのがトヨタ・C-HRだ。昨年末の発売開始以来、新車販売台数ランキングでも常に上位に位置している。そのため、中古車市場でも人気が高く、高値安定というのが現状だ。
    そこで、ここはあえてライバル車種を狙ってみるというのも一つの手と言えるだろう。C-HRと同じくハイブリッドモデルを擁し、ハイブリッドの4WD車も選べるホンダ・ヴェゼルや、中古車価格がC-HRに近くトルクフルなディーゼルエンジンも選べる新型マツダ・CX-5、SUVながらもパワフルなターボエンジン仕様車も存在し、ニスモ仕様などのスポーティさが魅力の日産・ジュークなどがその候補となる。
    どれも同じSUVながら特徴が異なるため、しっかり吟味したい。

現在世界的にもSUVの人気は高まっている

icon トヨタ C-HR

  • 中古車価格帯 234~313.3万円

    トヨタ C-HR

  • 中古車価格帯 234~313.3万円

    TNGAプラットフォームを使用した第2弾のC-HR。デビュー前にニュル24時間レースに参戦するなど、スポーツ走行も許容するクロスオーバーSUVだ。2WDのハイブリッドと、4WDのダウンサイジングターボの2本立て。

icon マツダ CX-5(現行型)

  • 中古車価格帯 270.5~299.9万円

    マツダ CX-5(現行型)

  • 中古車価格帯 270.5~299.9万円

    高い評価を受けた先代のコンセプトをキープしたまま、先進安全技術の「i-ACTIVSENSE」を大幅に強化した2代目モデル。デザインの違いで大型化したように見えるが、全幅は据え置き、全長も5mmしか伸びていない。

icon ホンダ ヴェゼル

  • 中古車価格帯 147~269.9万円

    ホンダ ヴェゼル

  • 中古車価格帯 147~269.9万円

    フィットベースのコンパクトクロスオーバーSUV。1500ccのガソリンエンジンとハイブリッドの2種類があり、それぞれに2WDと4WDが用意される。ハイブリッドは7速DCTミッションとなるため、走りも悪くない。

icon 日産 ジューク(現行型)

  • 中古車価格帯 83.3~276.2万円

    日産 ジューク(現行型)

  • 中古車価格帯 83.3~276.2万円

    個性的なデザインのジュークは、デビューから7年が経ったが今でも古さを感じさせない。1500ccNAが基本となるが、1600ccターボも用意されスポーツカーにも匹敵する走りを見せる。ホットモデルのニスモもラインナップ。

テーマ2 現行型でも流通台数が多いから鉄板 今年の人気車から狙う

人気車はタマ数が豊富ゆえ 好みの色や装備を選択可能

中古車の魅力はなんといっても新車よりも安価に購入できることだろう。さすがに年式の古い車種では個体によって程度の差が大きくなるが、現行車種であれば年式も新しく、走行距離も浅いものが中心となるためその辺りの心配も少なくて済む。
また、人気車種は納期に時間が掛かり、年末年始に間に合わない可能性もあるが、中古車の場合は早ければ10日間前後での納車も可能。
逆に中古車のデメリットとして、メーカーオプションやボディカラーを自由に選べないという点が挙げられるが、人気車種であればタマ数も豊富なため、じっくり探せば好みの仕様が出てくる可能性が高い。
さらに、高年式の現行車はディーラーの試乗車や展示車で使われた個体が多いため、登録1年以内で低走行かつ装備が充実した個体が多いのも特徴と言える。ボーナス時期は、中古車販売店の動きも活発で、思わぬ好条件が飛び出す可能性もある。タマ数も豊富な車種たちなので、焦らず自分好みの車両を選びたいところだ。

icon トヨタ プリウス(現行型)

  • 中古車価格帯 177.6~284.8万円

    トヨタ プリウス(現行型)

  • 中古車価格帯 177.6~284.8万円

    燃費性能の追求だけでなく、新世代プラットフォームのTNGAを採用し走りもいいクルマになった4代目プリウス。降雪地帯やウインタースポーツを楽しむユーザー向けに4WDが用意されたのもトピック。

icon ホンダ フィット(現行型)

  • 中古車価格帯 88.3~154.9万円

    ホンダ フィット(現行型)

  • 中古車価格帯 88.3~154.9万円

    センタータンクレイアウトによりシートアレンジも多彩なフィットは、ガソリンとハイブリッドが選べる。RSでは6速MTを選べるが、ベーシックなグレードにも5速MTが用意されるのがライバル車との違いだ。

icon トヨタ アクア(現行型)

  • 中古車価格帯 84.1~172.5万円

    トヨタ アクア(現行型)

  • 中古車価格帯 84.1~172.5万円

    デビューから6年が経過した今でも人気の高いアクア。途中でスポーティグレードのG’sや、クロスオーバースタイルのX-URBAN(現CROSSOVER)も追加され、幅広いユーザー層に支持され続けている。

icon 日産 ノート e-POWER

  • 中古車価格帯 177.2~246.4万円

    日産 ノート e-POWER

  • 中古車価格帯 177.2~246.4万円

    マイチェンで追加されたe-POWERは、エンジンで発電しモーターで走行する新しい形のハイブリッド車。アクセルオフで強い回生ブレーキが利くため、ブレーキを踏まないワンペダルドライブが楽しめる。

※中古車市場データはグーネット10月調べ
※すべての価格は参考価格です

2017年冬のボーナス商戦突入!年末のクルマの買い方 狙い方

テーマ3 普通車と遜色ない質感をもつ 軽自動車の選び方は?

  • 値落ちしにくい軽自動車は必要な広さの見極めが大切

    2017年9月乗用軽自動車販売台数

  • 値落ちしにくい軽自動車は必要な広さの見極めが大切

    中古車市場で人気が高い軽自動車。昔から値落ちしにくいジャンルとして知られていたが、近年は普通車と比べても遜色がないほど、性能も質感もアップしているため、この傾向がより一層強くなっている。中でも人気なのが、N-BOXやタントに代表されるスーパーハイトワゴン。限られたサイズの中で室内空間を確保するために、高さ方向に拡大したタイプの車両だ。もちろん広い車内は嬉しいが、ワゴンRやムーヴといった従来のタイプの軽乗用車の方が買いやすい価格帯のため、本当にそこまでの広さが必要なのかをよく見極め、自分の生活パターンにあった1台を選ぼう。

icon ダイハツ ムーヴ(現行型)

  • 中古車価格帯 73.7~145.7万円

    ダイハツ ムーヴ(現行型)

  • 中古車価格帯 73.7~145.7万円

    6代目となる現行モデルは標準車とカスタムの2グレードで、それぞれにNAとターボが用意される。基本的な装備は共通のため、内外装の好みで選択できる。衝突回避支援システムの“スマアシ”も全グレードで選択可能だ。

icon スズキ ワゴンR(現行型)

  • 中古車価格帯 -

    スズキ ワゴンR(現行型)

  • 中古車価格帯 -

    現行型になって間もないワゴンRは、他メーカーにはないハイブリッドモデルを擁するのが最大の特徴。外観もグレードによって3種類が用意され、選ぶ楽しみが増えている。また、ベースグレードにMT車も用意された。

テーマ4 新型の登場で価格が落ちやすい 登場したての車種の先代モデルを狙う

新車派の買い替えによって先代の中古車台数が増える

新型車が登場すると、先代型ユーザーの買い替えが進むというのは昔から変わらないサイクル。そして、その車両が中古車市場へ一気に流れる。結果的に流通台数が増え、相場が値下がり傾向になるため、あえて先代型を狙うというのがお得な中古車の買い方のひとつというわけだ。
もちろん、先代型だからといって新型に大きく劣っているということは決してない。例えば、スイフトシリーズのスイフトスポーツは新型になってターボ車となったが、先代型のNAならではの素直な回転フィーリングは魅力的だ。CX-5は新型にも継続採用されたエンジンを搭載しており完成度は折り紙付だ。ハリアーはマイナーチェンジでターボモデルが追加となったが、NAやハイブリッドモデルを狙うならむしろ手頃な価格で狙えるのは好都合と言える。インプレッサも新型ではボディの大型化がさらに進み、全幅が35mmも拡大されてしまったため、国内で乗るのであれば先代型の方が取り回しもよく扱いやすいとも言えるだろう。

icon スズキ スイフトスポーツ(先代型)

  • 中古車価格帯 111.9~149.1万円

    スズキ スイフトスポーツ(先代型)

  • 中古車価格帯 111.9~149.1万円

    新型が話題のスイフトスポーツだが、先代型の最大の特徴はそのエンジン。7000回転を許容する自然吸気エンジンは出力こそ新型に劣るものの、高回転まで回す楽しみはこちらの方が上だ。ノーマルに近い個体が多いのも特徴。

icon マツダ CX-5(先代型)

  • 中古車価格帯 115.2~268.5万円

    マツダ CX-5(先代型)

  • 中古車価格帯 115.2~268.5万円

    新世代技術「SKYACTIV TECHNOLOGY」を全面採用し、新世代マツダの先陣を切ったのが先代型CX-5。ガソリンの2Lと2.5L、そして2.2Lディーゼルエンジンをラインナップするが、このエンジンは新型にも継続採用されている。

icon トヨタ ハリアー(MC前)

  • 中古車価格帯 219.5~358万円

    トヨタ ハリアー(MC前)

  • 中古車価格帯 219.5~358万円

    3代目となって爆発的なヒットを記録した人気車のハリアー。今年行われたマイナーチェンジでターボモデルが追加となったが、従来のガソリンとハイブリッドは小変更に留まった。そのため、ターボモデル狙いでなければ買い得感が高まった。

icon スバル インプレッサスポーツ(先代型)

  • 中古車価格帯 100.9~202.6万円

    スバル インプレッサスポーツ(先代型)

  • 中古車価格帯 100.9~202.6万円

    5ナンバーサイズとして登場したインプレッサも、新型では全幅が1775mmと先代レガシィ並みのサイズに変わった。そのため運転のしやすさなど、先代型を選ぶ利点はあるだろう。エンジンは新型と同じもので、一部グレードではMTも選べる。

POINT 中身が変わった場合は内容を要チェック

MCによって新たな技術が採用されるケースもある

マイナーチェンジと聞くと、内外装を少し手直しして商品力をアップしたもの・・・という認識はないだろうか?確かにそういったマイナーチェンジも存在するが、最近ではマイナーチェンジながら、フルモデルチェンジ並みの改良を受ける車両も少なくない。そのため、よく調べずにマイナーチェンジ前の車両をチョイスして後悔しないためにも、情報収集は欠かせないのである。
その例が昨年末にマイナーチェンジを行なった日産ノート。なんとマイナーチェンジのタイミングで、エンジンで発電し、モーターで走行する「e-POWER」という新たなシステムを採用したのである。これにより月間販売台数ランキングトップになるほどの大ヒットを記録し、一躍大人気車種への変貌したのだ。

icon 日産 ノート(MC前)

日産 ノート(MC前)

中古車価格帯 85.8~171.4万円

日産 ノート(MC前)

ボーナスだけで全額は厳しい・・・購入方法と予算の考え方

購入時にローンを組む場合 どのローンにするかが重要

中古車を買う時も、新車と同様、現金購入のほかにローンを使える。ローンは当然ながら返済額に金利が上乗せされ、支払総額は増えるが、予算が少なくても購入できることがメリットだ。ローンを組むことで手持ちのお金を残しておけば、税金/保険料/点検費用などの支払いに充てることも可能になる。
ローンを使う時は金利に注意したい。金利の設定によって、返済額が大幅に変わるからだ。
ローンには、中古車の販売会社が契約しているクレジット会社のローン、メーカー系列のローン、銀行やJAのマイカーローンなど、複数の種類がある。一定の借入金額を設定して、金利や月々の返済額を比較した上で、支払額の少ないローンを選ぶと良い。
金利の設定は、年率4%を下まわる低金利を利用できると返済額を抑えやすい。一般的な金利は年率5%から8%で、これを超えると高い部類に入る。以前は年率10%を超える金利も多く見られたが、今は経済の伸び悩みもあり高金利は減る傾向。従ってローンを利用しやすくなった。
なお数年後の残存価値を返済対象からはずした残価設定ローンもあり、返済額をさらに抑えられる。

  • 買い替えの場合下取りと買い取り店はドッチがいい?

    買い替えの場合下取りと買い取り店はドッチがいい?

    下取りでは売却して得たお金を新たに購入する中古車の支払いに充当できるから手間を省ける。買取店は中古車市場に精通しており、人気の高い車種は高価格で買い取る場合がある。

  • 買い替えの場合下取りと買い取り店はドッチがいい?

  • 残価設定ローンのメリットとは?

    残価設定ローンのメリットとは?

    ※イメージ図

    契約時に数年後の残価(残存価値)を設定し、その残価を除いた価値が減る分だけを分割返済する。契約期間を終えても車両は自分の所有にならないが、月々の返済額は安くなる。

  • 残価設定ローンのメリットとは?

    ※イメージ図

クルマを所有すると主にこんな費用がかかってくる

維持費

維持費とは、クルマを所有している時に負担する費用の総称だ。税金/自賠責保険料/任意保険料/車検費用/月極駐車場の費用などは、クルマを使わなくても所有していれば支払わねばならない。また使用すれば燃料代、高速道路の通行料金、外出先における駐車場の料金なども発生する。
税金と自賠責保険料は節約できないが、そのほかの費用については、加入や利用の仕方次第で節約することも可能だ。

税金

まず自動車取得税は、購入時に納める税金だ。取得価格(車種ごとに定められた課税標準基準額に、経過年数に基づく残価率を掛けた金額)が50万円以上の中古車に課税される。50万円以下は非課税で、取得税率は小型/普通乗用車が3%、軽乗用車は2%になる。取得価格が200万円の小型/普通乗用車であれば、取得税額は6万円だ。
自動車重量税は、車両重量に基づいて税額が定められ、車検を受ける時に納める。中古乗用車であれば2年分で、車両重量が1300kgの小型/普通車は2万4600円になる。ただし購入時は、車検期間が残っている中古車は納める必要がない。自動車税は毎年納める税金で、2Lエンジン搭載車で1年分は3万9500円になる。小型/普通車を購入する時は、年度末までの未経過相当額を納める。

保険

クルマの保険には自賠責保険と任意保険がある。自賠責保険は加入が義務付けられ、自賠責保険料は2年分で2万7840円だ(※金額は2017/11/20時点のものです)。ただし補償の対象は対人賠償に限られ、保険金額は後遺障害が生じた場合で4000万円、傷害は120万円と低い。
そこで任意保険に加入するのが常識になった。対人賠償は無制限に加入するユーザーが多く、相手車両などに損害を与えた時に支払われる対物賠償、自車に乗車していた乗員を補償する人身傷害補償などがある。保険料は加入の仕方、ユーザーの等級で大幅に異なり、安ければ年額3万円というケースもあるが高額になると30万円を超える。
保険会社は代理店型と、代理店を省いて保険料を抑えたダイレクト型に分かれる。

車検

中古車で乗用車を購入した場合、車検費用は車両によって大きく異なる。低年式で部品の交換が多い場合は、工賃も含めて費用が上乗せされる。逆に高年式の車両を購入して部品交換が生じなければ車検整備の基本料金だけで済む。小型/普通乗用車の場合、基本料金の相場は3~6万円だ。
これに車検取得に必要な印紙代(1,100円)、2年分の自動車重量税(車両重量が1300kgの小型/普通車であれば2万4600円)、2年分の自賠責保険料(2万7840円)が加わり、総額では修理などが不要な2Lエンジン搭載車で8~12万円と考えておけば良いだろう。

※中古車市場データはグーネット10月調べ
※すべての価格は参考価格です

2017年冬のボーナス商戦突入!年末のクルマの買い方 狙い方

やっぱり人気の軽自動車 新型登場で話題の先代N-BOXを狙う

  • N-BOX

  • ライバル車の多い軽自動車市場で大ヒットしたホンダN-BOXに2代目が登場!新旧比較で新型はもちろん、先代魅力を明らかにする。

モデル末期でも人気の先代 狙うは自動ブレーキ付き!

2代目となる新型N-BOXは軽自動車の概念を覆す上級機能・装備を満載。NAモデルでも下手なコンパクトカーを凌ぐ乗り心地、静かさ、安定感、先進安全運転支援機能を備え、動力性能、燃費性能の進化も著しい。ズバリ超下克上的軽自動車だ。
しかし、今だからこそ中古車として狙うべき先代モデルもまた、クラスでベストな容量系軽自動車と言っていい。11年12月の発売以来、それまでの容量系軽自動車=タントVSパレット(現スペーシア)の構図を塗り替えたホンダの刺客であり、容量系最大の魅力と言える室内空間の広さでライバルを圧倒した。
しかもN-BOXは後席フロアも驚異的に広く、当時、唯一完全なフラットフロアを実現。シート下は燃料タンクがないため空洞で、タント、パレットにあった無粋な出っ張りもなく足の置き場は自在(降車性にも優れる)。シートの掛け心地もまたN-BOXの圧勝だったのだ。結果、先代はモデル末期まで軽自動車No.1の販売台数を記録してきたクラスリーダーな名車となったのである。

軽自動車の魅力を再確認

  • 取り回しが良い

    取り回しが良い

    全長3400mm以下、全幅1480mm以下というボディサイズにより、ショッピングセンターなどでの駐車はもちろん、狭い道でのすれ違いなども登録車に比べてずっとラクなのが軽自動車の特徴だ。最小回転半径も小さく小回りが利くモデルが多い。

  • 取り回しが良い

  • 燃費が良い

    燃費が良い

    軽自動車はそもそも660ccという排気量規制と、同じく規制による小さなボディサイズにより、小排気量かつ非常に軽量なクルマだ。それゆえNAもターボも総じて燃費に優れる。基本的に全車レギュラーガソリン仕様な点もお財布に優しい。

  • 燃費が良い

  • 高速代が安い

    高速代が安い

    多くの高速道路や有料道で、軽自動車は料金の割引がある。例えば東京本線から静岡ICまで東名高速を走行すると、日中の通常料金で登録車の場合4,220円(ETCでは3,260円)、軽自動車の場合は3,410円(ETCでは2,630円)といった具合だ。

  • 高速代が安い

  • 税金が安い

    税金が安い

    以前に比べて軽自動車税は上がったものの、それでも乗用で1万2900円と非常に安い。乗用の登録車で一番自動車税が安い区分となる、総排気量1リッター以下のクルマでも2万9500円なのだから、ランニングコストが抑えられることがわかるだろう。

  • 税金が安い

N-BOX 新旧比較

  • N-BOX 新

  • N-BOX 旧

icon ホンダ N-BOX(先代型)

  • ホンダ N-BOX(先代型)

  • 同一グレードの“G”の場合、2011年、12年式など初期モデルの中古車価格は80万円前後の個体が多く、新型に比べ約50万円安い。街乗りがメインならば先代型のNAでも十分な走行性能のため、割安で購入メリットがある。

車 種
新型N-BOX G
Honda SENSING
先代N-BOX G※
駆動方式
FF
FF
全長×全幅×全高(mm)
3395×1475×1790
3395×1475×1780
ホイールベース(mm)
2520
車両重量(kg)
890
950
エンジンタイプ
直3DOHC
排気量(cc)
658
最高出力(kw[ps]/rpm)
43[58]/7300
43[58]/7300
最大トルク( N・m[kg-m]/rpm)
65[6.6]/4800
65[6.6]/3500
トランスミッション
CVT
JC08モード燃費(km/L)
27.0
22.0
サスペンション 前・後
マクファーソン・車軸式
タイヤサイズ 前後
155/65R14
145/80R13
価格(万円・税込)
138.564
124
※先代型は2011年式のスペック
ホンダ N-BOX(先代型)

先代N-BOXは人気が高く、全体として中古車平均相場は高めをキープしている。新型の発売による乗り替え等で、今後、中古車市場の流通台数が増えると先代型の価格が徐々に下がることが想定される。

インパネ比較

  • インパネ比較

  • インパネ比較

新型のインパネはメーターをステアリングの上に見るアウトホイールメーターが新しく特徴的。しかし視界のスッキリ感、ポケット類などの使い勝手に関しては先代もいい勝負。カスタムのメーターはむしろコーン型の先代のほうが精悍に見える?

リヤシート比較

  • リヤシート比較

  • リヤシート比較

新型は先代のシリーズ途中から装備された後席5:5分割スライドを標準化。後席足元とラゲッジ奥行きのバランスが自在に。シートサイズは座面が長くなったのが改良点だが、ラゲッジフロア低床化のためクッションは先代より薄くなった。

ラゲッジ比較

  • ラゲッジ比較

  • ラゲッジ比較

自転車などの積載性を左右するラゲッジ開口部地上高は先代の非後席スライドだと48cmとごく低く、後席スライド付きは54.5cmに。しかし新型は全車後席スライド付きで48cmに低床化した。ただし後席格納時のスロープ角度はより強まってしまった。

狙うべきモデルと先代型のオススメポイント

1)13年12月以降の自動ブレーキを含む「安心パッケージ」装着車
2)15年5月以降の後席5:5分割スライド機構装着車

●先代型でも街乗り中心の用途ならNAモデルで十二分
●先代型のターボ車は新型との動力性能差が比較的小さくオススメ

ライバル車の動向

スマアシと呼ばれる先進安全運転支援機能をこのクラスでいち早く採用したタントは16年予防安全評価で最高ランクを獲得。スペーシアはS-エネチャージによる静かでクラストップの最高32km/Lの低燃費の走りが自慢。

総括!!

中古車市場で「旬」なクルマを狙って満足度を高める

年末にクルマを選ぶなら、「旬」なクルマを選ぶと満足度が高められる。中古車は、新車で購入したクルマが時を経て市場に流れるので、新車市場の動向に左右され、今回紹介したSUVや、登場したての車種の先代モデルなどは、タマ数が多く、ボディカラーや程度、グレードなどで、好みのものが選びやすい。ただし、もしどうしても欲しい車種があるなら別。旬でなくても妥協しないことが大切だ。いずれにしても早めの準備を行ってほしい。

※中古車市場データはグーネット10月調べ
※すべての価格は参考価格です

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ