クルマのお役立ち情報[2017.02.23 UP]

人気自動車ジャーナリスト(と編集スタッフ)が真剣チェック!
気になる中古車試乗判定 アウディ A3セダン

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アウディ A3セダン 2015年式 AUDI A3 SEDAN

一般ユーザーが乗っている使用過程車をテストすることで、新車ではわからない実力をチェックするのがこのコーナー。売れ線中古車の本当のトコロを厳しい目線でインプレッション! 果たしてその結果やいかに!?

文●竹岡圭、九島辰也、GooWORLD 写真●GooWORLD

今月の中古車は アウディ A3セダン

アウディ A3セダン コックピット
小さくてもしっかり高級車
必要な装備はすべて備える

 丸をモチーフにした吹き出し口などはハッチバックと同様。しっとりとした質感やスイッチの操作感はプレミアムブランドにふさわしい仕上がり。MMIナビゲーションシステムをオプションで用意。液晶画面はエンジンオフや不要時には格納できる。メーター内には多機能液晶モニターを備える。

アウディ A3セダン 内装
空間の余裕は並みだが
フォーマルな雰囲気が魅力

 もともとCセグメントのハッチバックをベースにしているため、とくに後席の居住性は実用的だがそれほどゆとりはない。しかし、荷室と室内空間が分離されている(トランクスルーを備える)ことによる、フォーマルな雰囲気はセダンならでは。1.4TFSI以外はスポーツシートを標準装備する。

アウディ A3セダン エンジン
ダウンサイジング思想による
高効率なエンジン

 シリンダー内に直接燃料を噴射し、効率よく燃焼させるTFSIユニット。1.4Lという小排気量でもターボ加給によって122馬力という十分なパワーを提供する。1.8Lターボや2.0Lターボの余裕は言わずもがな。組み合わせられるトランスミッションは6速のデュアルクラッチ式AT。

アウディ A3セダン 装備
美しいディテールは
まさにアウディワールド

 室内のスイッチ類のデザインや仕上げの美しさ、センスのよさはアウディならでは。ナビやオーディオの切り替えは手元のスイッチで集中的に操作可能。そのロジックも整理されていて使いやすい。1.4TFSI以外のグレードには、走行性能を統合的に制御するアウディドライブセレクトを標準装備。

アウディ A3セダン 試乗判定レビュー

自動車ジャーナリスト(竹岡 圭・九島 辰也)

自動車ジャーナリスト(竹岡 圭・九島 辰也)

国産車には少ない「小さな高級車」となるA3セダン。ハッチバックに比べてコンサバティブな上質さを演出する3ボックススタイルが魅力。エンジンやメカニズムはハッチバックと同様。

ダウンサイザー注目の小さな高級セダン

編集部●気になる中古車を実際に試乗することで、その実力をチェックしようというのがこのコーナー。今回は、ドイツのプレミアムブランドであるアウディのもっともコンパクトなセダンである、A3セダンが登場です。お借りした車両は個人所有で2015年モデル、グレードは「1.4TSFI」、走行距離は2万4000kmとなります。

竹岡●A3セダンっていつのまにか導入されていた感じで、人気のハッチバックに比べるとちょっと存在感が薄いよね(笑)

九島●当時ジャーナリスト向けの試乗会も大々的にはやらなかったしね。

編集部●アウディA3は小さな高級車をコンセプトに、VWゴルフのメカニズムをベースにして開発されたコンパクトカーです。初代が1996年に登場、その後2003年に2代目、現行型である3代目は2012年から販売されています。

竹岡●セダンが追加されたのはハッチバックよりちょっと遅れて2014年からだったかな。

編集部●おっしゃるとおりです。ハッチバックの派生モデルとひと言で説明されがちなA3セダンではありますが、じつはけっこう作りが凝っていまして、ヘッドライトやグリル、ミラー以外の外装パーツについてはほぼセダン専用とのことです。

九島●たしかに全体のプロポーションはともかくとして、フロントからパッと見たときの印象はちゃんとアウディのセダンしているよ。A8は別格として、A6、A4とアウディのサルーンには共通するデザインテイストがあるけど、それがしっかり受け継がれている。

竹岡●似たようなボディサイズの日本車を探すと、トヨタカローラ、ホンダグレイス、日産シルフィってとこでしょ。そう考えるとA3セダンはかなりおしゃれなんじゃない。子離れ世代や女性ドライバーには、このサイズ感は運転しやすいはず。

九島●それでいながら室内はけっこう広いんだよね。ベース車両自体が3代目になって大きくなって、ホイールベースもかなり拡大(ハッチバック同士で比較して60mm)されてるから、後席もまあまあ使える。

竹岡●膝まわりはたしかに広いんだけど、九島さんが座ると頭が天井にくっつきそう(笑)

自動車ジャーナリスト(竹岡 圭・九島 辰也)

九島●使い勝手でいったら5ドアのスポーツバックには敵わないよね。A3セダンは、小さくてもフォーマルな雰囲気のクルマがほしいというユーザーに向いてる。昔トヨタでプログレってあったじゃない。俺好きだったんだけど、あの世界観だよね。「小さくても高級車」って。

編集部●そんなA3セダンには、3つのエンジンバリエーションが用意されています。1.4L直4ターボ、1.4L直4ターボのシリンダーオンデマンド版、そして1.8L直4ターボです。前ふたつは前輪駆動で、1.8Lはクワトロ(AWD)になります。

九島●シリンダーオンデマンドは低負荷時に2気筒になるやつか。

編集部●そうです。さらにハイパフォーマンス版として、2L直4ターボに6速Sトロニックを組み合わせるS3セダンも導入されています。このあたりのラインアップはハッチバックと同様です。それでは、そろそろ試乗をお願いいたします。



編集部●さて、お二人が試乗から戻ってきたのでさっそく感想を伺いましょう。いかがでしたか?

竹岡●ちゃんとアウディしてた(笑)。というのは、A3ってスポーツバックのイメージが強いから、いまいち注目していなかったんだけど、こうして改めて乗ってみると、高級セダンとしての上質さがあるなと。

九島●A4やA6のようにも見えるデザインだし、インテリアの質感だってしっとりしてて高級感がある。クルマに詳しくないひとにとっては、A3とA4の違いなんてわからないでしょ(笑)。そういう意味でも見栄が張れるというか、輸入車に乗っている気持ちよさはあると思うよ。それと、トランスミッションがいいね。CVTみたいに変速がスムーズで、それでいて加速としっかりシンクロするから気持ちいいよ。

竹岡●アウディって足が硬いイメージあるんだけど、しなやかで乗り心地もよかったな。

編集部●ちなみに、新車価格でもスタートプライスが321万円からと、アウディのセダンというイメージからするとお買い得感があります。

九島●中古車はいくらくらいなの?

編集部●2年落ちで200万円から、ボリュームゾーンは200万円前半ですね。新車の6割程度とまあまあの値落ち率ですが、ほとんどが認定中古車なので、品質面や保証面で安心できるのはいいと思います。

竹岡●最近の輸入車はボディが大きくなってて、マンションの立体駐車場とかで苦労することもあるじゃない。このサイズ感はいいよね。

九島●いい意味で見栄の張れるクルマとして、存在価値があるよ。コストパフォーマンスの高さが魅力だね。

※ナンバープレートはハメ込み合成です。

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