アメリカから始まって世界を席巻しているSUVブーム。「コンパクトSUV」としてカウントされるCRーVの初代デビューは1995年で、トヨタRAV4と並び乗用車と共通のメカニズムを使って造られたSUVの草分け的存在である。
そんな初代から変わらないCRーVの最大の特徴は「乗用車感覚で乗れる」こと。着座位置や見晴らしこそSUVらしい高さだが、乗り心地など快適性、舗装路での走り、そして燃費などはセダンやステーションワゴンと変わらない感覚で日常生活とも親和性が高い。道なき道を走れるような本格四輪駆動車と違って卓越した悪路走破性を持たないかわりに、気構えずに付き合えるSUVなのだ。
そんなキャラクターは4代目になってますます強調された。3代目に比べると車体はやや小さくなったものの、パッケージングの進化により室内はさらに広く快適に。乗り心地がよくなり、インテリアの上質感が高まったのも美点である。
日本仕様は価格設定をリーズナブルにするために先代にはなかった2Lエンジンを搭載し、そのトランスミッションは燃費向上のためにCVTをセット。一方、出力にゆとりのある2.4Lエンジンは5速ATとの組み合わせで、上級セダンであるアコード譲りの胸のすくような走りを楽しめる味付けだ。
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