ようやく、と言っていいだろう。昨年6月にフルモデルチェンジを遂げ、10月にはスポーティバージョンである「STI」が発売されたスバルの新型インプレッサ。そのWRカーがついにWRC(世界ラリー選手権)にデビューした。
昨年秋の東京モーターショーなどでは、すでにイメージモデルが展示されていた新型インプレッサWRC2008だが、実戦への投入までにはかなりの時間を要した。
WRCはF1などと違って、オフシーズンがほとんどない。年間15戦で争われるなか、最終戦は12月まで開催され、翌年の1月にはもう新シーズンがスタートする。この間、チームやドライバーは旧型のモデルで本番を戦いながら、ニューマシンのテストを繰り返す。しかも、まったくの新型投入ともなれば、その苦労、緊張感は計り知れない。実際、今年からSX4ベースのマシンでWRCへとステップアップしたスズキは、昨年までスイフトでジュニアWRCを席巻していたにもかかわらず、かなり苦戦している。
しかも、デビュー戦となったギリシャ・アクロポリスラリーは、そのタフさで有名な難コース。単なるいちスバルファンとしても、期待よりも不安が先立つ状況だった。
だが、結論から言うとインプレッサは見事にその予想を覆してくれた。元ワールドチャンピオン、ペタ・ソルベルグはニューマシンを慎重にドライブし見事2位でフィニッシュ。マキシマムアタックすることなく、マシンの様子を見ながら走りきったこの成績。やはりスバルとペタ、ワールドチャンピオンコンビの経験と信頼性はさすがということだろう。
やっとWRCのトレンドであるハッチバックスタイルを手に入れたインプレッサ。後半戦には期待できそうだ。
(文:Goo編集部 写真:小竹充)



