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5/11(日) 12:48

イタリアでは7月から、新道路交通法が施行される。その中で最大の関心事は、初心者が運転できる自動車の制限である。改正法によると、車重1トンあたりのエンジン出力が50kW以上のモデルは、免許を取得してから1年間は運転することができない。

この新法を適用すると、イタリアで発売されている新型フィアット『500』や『MINI』は全車種が初心者運転禁止となる。

しかし車量を「分母」にするため、車重が重く出力はそこそこの日産『パトロール』3.0リットル5ドア仕様など、一部の4輪駆動車はOKという“矛盾”も判明している。また、イタリアの主要紙のひとつ『ラ・レッププリカ』紙は、「エアバッグもABSもなく、シートベルトも標準でなかった元祖500が、初心者運転可になる」ことも指摘している。

さらに同一車種でも仕様によって初心者運転可・不可が分かれるモデルもあり、実際の取り締まりがどこまで確実に行なわれるかという疑問も残る。

今回の法改正は若年ドライバーの死亡事故多発を受け、昨年夏にイタリア議会で可決・成立したもの。当初下院は60kWを提案したが、最終的には上院が主張したより厳しい50kWとなった。法律は成立時の運輸大臣アレッサンドロ・ビアンキ氏にちなんで、「ビアンキ法」と呼ばれている。

現在、メーカーから、新法に関する公式コメントは発表されていない。しかし小型車を主力とするフィアット・グループとしては、今年第1四半期の国内販売がマイナス11.66%だったのに続く逆風となりそうだ。また同社は、国内におけるフィアット・ブランド愛好者層の若返りを新型500に期待していただけに、今後の動向が注目される。

(レスポンス-大矢アキオ)
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