カーライフ萬研究所 DX 道交法改正で駐車違反取締りに大異変!【民間委託で「駐禁取締り」はどう変わる?】
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道交法改正で駐車違反取締りに大異変!
【民間委託で「駐禁取締り」はどう変わる?】
都市部ではおなじみの駐車違反車のレッカー移動
こんな光景が6月1日を境に急増するかも?
昨年の道路交通法改正でまだ導入されていなかった
駐車違反取締りの民間委託がいよいよスタートする
今回はその変更ポイントを紹介しよう
 平成16年6月に道路交通法が改正され、同年11月から運転中の携帯電話使用などに関する法律が施行された。この改正では、いくつかの項目が改正されているが、今まで施行されないでいた項目がある。それが駐車違反に関する法律。
 6月1日から施行されることになる駐車違反に関する法律では、今までの駐車違反取締りとは、大きく異なる部分がある。今回はその変更点の主だった部分を紹介しよう。
 まず、駐車違反取締りの象徴とも言えるチョークでのチェックがなくなる。これからはデジタルカメラが内蔵された専用の機械で現場を撮影し、その機械で確認標章(ステッカー)を印刷、クルマに貼り付ける。
 また従来は駐車違反の確認・取締りを警察官だけが行っていたが、これからは駐車違反を確認し報告する民間の委託業者も、これに加わることになった。
 さらに従来はドライバーのみが駐車違反で取締りを受けたが、今後はドライバーが出頭しない場合などには、そのクルマの使用者に対して放置違反金(駐車違反の反則金と同額)が課せられる。さらにそれを拒否すれば、車検が受けられない……駐車違反に対しては、2重、3重に厳しさを増すことになるのだ。
●道交法改正の駐車違反取締り変更点
項目 現行法 改正後
違反標章取り付け 警察官がチョークでマーキング後、
一定時間を経過してから付ける。
警察官、民間駐車監視員が駐車違反を確認したときに取り締まる。
反則金請求先 違法駐車したドライバーに請求。 ドライバーが納付しなければクルマの使用者に請求。
取締り場所 警察官が駐停車場所で取り締まる。 警察官は従来通りに取り締まる。駐車監視員は管轄警察署のガイドラインが定めた路線と時間で。
駐車違反取締りの改正ポイント
都市部など駐車違反が道路交通の障害になりやすい
ところで導入されるという「駐車違反取締り民間委託」
改正の3大ポイントをあげてみた
POINT1 放置確認ですぐにステッカーが貼られる
 放置というのはクルマを駐車しっぱなしで放置している、ということではない。クルマをすぐに運転できない状態で、クルマから離れることを言う。つまり、路上にクルマを止めて離れたら、まず放置駐車となると思っていい。従来はチョークでチェックだが、今後はデジカメチェック。撮影後に確認標章を印刷するまで、5〜10分という短い時間しか余裕はない。しかし、急病人の搬送など、やむを得ない場合についての「言い訳」は聞いてもらえるという。とは言うものの、従来より取締りが厳しくなるのは必然。

●右の確認標章(見本)が、その場で印刷されて、クルマに貼り付けられる。
POINT2 「みなし公務員」の民間駐車監視員が取り締まる
 従来は警察官のみによって行われていた駐車違反取締りだが、今後は「駐車監視員」という資格を持つ民間人も駐車違反の監視をするようになる。試験に合格すれば、だれでも(年齢や前科などの制限あり)監視員になれるが、実際の業務は各都道府県警察が委託した業者に所属する人のみとなる。
 この監視員は「取締り」をするのではなく、駐車違反を確認して警察官に報告するのが仕事だが、市民レベルでみれば監視員による取締りが行われているように感じるはずだ。
 委託される監視員の数は警視庁(東京)で530人、岩手県などで2名と、地域によって大きな差がある。

●駐車監視員の制服。駐車監視員は「みなし公務員」となるので、作業を妨害すると、公務執行妨害となる。
POINT3 「逃げ得」がなくなる? 反則金未納は車検拒否
 駐車違反のステッカーや輪っかが取り付けられても、出頭せずにそのまま逃げてしまうケースがあとをたたない。追跡して捜査が行われ、駐車違反のクルマを特定できても、だれが運転していたかわからない……ということも多かった。しかし、今後は「だれが運転していたかわからない」と、とぼけても無駄。そうした場合は、クルマの使用者が責任をとることになる。ドライバーが支払うのは反則金、使用者が支払うのは放置違反金となるが、金額は同額。

●放置違反金の支払いまでを拒否すると、次回の車検を受けられないという罰則もある。
今号のチェックポイント
出先の駐車場確保が必須条項
ちょっとくらい……は禁物!
 今回の改正では「ちょっとだけならいいだろう」を厳しく取り締まることになったのが特徴。この取締りで、渋滞解消など目に見える効果が表れればいい。また、民間力を使うことで、警察はほかの犯罪捜査に力を入れることができると言っている。
 しかし、1年後にどれだけほかの犯罪が減ったかなどもきちんと見ていく必要があるだろう。さらに、駐車できる場所も増やしてくれないと困る。駐車場待ちの列が渋滞を作ったら、本末転倒である。
TEXT:諸星陽一 PHOTO:編集部
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