言わずと知れたコンパクトカーのナンバー1ブランド「フィット」。先代モデルは平成13年にデビューするや、驚異的な室内の広さと燃費のよさをうたい文句にヒット。一気にライバルを押しのけ、王者の地位を確立しました。実際、室内の広さや燃費のよさは、これまでのコンパクトカーの常識を大きく覆すもので、ライバルたちを一歩も二歩も上まわっていました。
一方、昨年デビューした現行モデルはその先代を大きく凌駕。すべての面で確実にレベルアップを果たし、1クラス上やほかのジャンルの車とも勝負できそうなくらいです。
では、どちらがオススメかというと、セカンドカーや使える足として選ぶなら、相場の安い先代でキマリです。が、今回はもっとオールマイティ的な使い方を想定して判断していきたいと思います。つまり、ファーストカーとしても使えるかどうか。その点を踏まえて、使い勝手や室内の快適さ、燃費やロングドライブまでを考慮して比較していきましょう。フィット選びのポイントは、相場とのバランスになりそうな予感。
室内ユーティリティに関しては、後席の座面跳ね上げやフラット収納は先代も現行も同じくできます。しかし、ラゲッジスペース自体の容量は現行モデルで大幅にアップ。加えてフロア下にも収納スペースを設けるなど、さらにアレンジも多彩になっているのがアドバンテージです。また、居住性も現行が上。どの席に座っても、快適!と言えるだけのスペースを確保しています。ただし、先代で不満があるかと言えばまったくなし。このクラスでは文句なしのナンバー1だけあって、十分な使い勝手&居住性を誇っています。
フィットというと広い室内のほかに燃費のよさも大きなアピールポイント。先代モデルがデビューしたときは、20q/Lを超える10・15モード燃費のカタログ値に驚いたものです。が、実際の燃費も驚異的。本当に20q/Lくらい走ってしまうこともありました。が、現行モデルではその燃費のよさはそのままに、パワフルさまでもプラス。もう鬼に金棒、怖いものなし……というくらいの進化です。ただし、先代モデルでも十分に街乗りから高速道路までこなします。
さすがに大ヒットモデルだけあって、先代の中古車は非常にタマ数が豊富。モデル末期の平成17年以降でも各グレードで十分探せるだけの数が流通しています。一方の現行は、まだまだ流通量が少ないというのが現状です。とくに売れセンとなる1.3Lはタマ数が少ないうえに、すぐに「SOLD OUT」になってしまうようです。さて、この価格差が大きいか小さいかですが、一度でも現行のすごさに触れてしまうと「小さい」と言わざるを得ません。それほど現行の魅力は大きいのです。