燃費自慢の2台 異種対決! ハイブリットカー プリウス VS 軽自動車 ステラ

ハイブリッドを備えた「特別なクルマ」に乗っている感覚がある

 撮影前日、瞬間的に関東地方が大雪となり、長距離なんて走れないかもしれないという予想は幸運にも外れ、快晴となった。絶好のドライブ日和である。午前9時、プリウスとステラは東京・池袋の某ガソリンスタンドに集合した。今回の燃費テストのルールは、満タン法による燃費計算で、エコランはせずにあくまで普通に運転すること、エアコンやオーディオは不快にならない程度、2名乗車で恋人役である春陽ちゃんが数回乗り換えることである。

プリウスとステラ プリウスとステラ プリウスとステラ
スタート地点のガソリンスタンドで満タンにする。コストを下げるためにもあえてセルフスタンドをチョイス。横に並ぶとステラのほうが全高が高いのがよく分かる。室内からの印象も変わるはず。 ガソリンスタンドを出て首都高速に入る。まだクルマが少なく快適なドライブを予感させる。 高速道路に入るとやはりパワーのなさを痛感したステラ。ステアリングから感じる振動や騒音も大きかった。

 2代目に当たるプリウスは先代に比べボディが大きくなったことで室内も広くなった。さらに3ボックススタイルからハッチバックとなりラゲッジルームが広大になり、より実用性が高まっている。

 エンジンのかけ方や独特のATの操作は、初めて乗る人にとっては戸惑うかもしれないが、慣れてしまえば、これはこれで使いやすい。「ハイブリッドを備えた特別なクルマ」に乗っている感がある。  エンジンは直4の1・5リッターで電気モーターが備わる。体感的には2リッターカーに乗っているようなフィーリングで、市街地では充分な動力性能を発揮する。高速道路では、伸びのある加速とは言えないが、軽く背中を押してくれる感覚だ。追い越しでストレスを感じることはないだろう。魅力的なのは静粛性の高さ。コンパクトカーと呼ぶにはやや抵抗を感じるが、この排気量のクルマの中では優秀。さすがハイブリッド! 不満だったのはブレーキのフィーリング。ドライバーの意図とは違った反応を見せる場面があった。制動力には問題はないのだが、このへんは慣れの問題もあるので、時間が経つにつれて体に馴染んでくる部分だろう。  そう言えばこのクルマは新車じゃなくて中古車でした。コンディションは良く、異音や操舵性にも違和感は感じない。それもそのはず、まだ走行3万kmのクルマである。中古車であることを忘れてしまうほど新車感覚で走ることができた。

プリウス
先代型より高速安定性が高まった2代目プリウス。少し高めのシートポジションは、ゆったりとした高速ドライビングを可能にする。
プリウス
茨城県ひたちなか市内を走る。渋滞もなく順調に進んでいく。目指すはサーフスポットとしても有名な阿字ヶ浦海岸!

ハイブリッドシステムのおさらい

ハイブリットシステム ハイブリットシステム
先代よりエネルギー効率を向上させた第二世代のハイブリッド。世界初となる電動インバータエアコンも低燃費に貢献している。 室内のモニターにある車両情報ボタンを押すと、バッテリーの蓄電量やパワーの伝達がひと目で確認することができる。
システムだけではなくトータルで低燃費に貢献

ハイブリッドシステム「THSII」は、エネルギー効率を追求したハイブリッド制御を進化させ、燃料消費の高効率化を実現。さらにモーター性能を高めるために設定した可変電圧システムによって、低速から中速域において、モーターへの余裕ある電力供給が可能となり、先代型に比べ加速性能が向上している。

軽自動車にありがちなドタバタ感がないのが好印象

 対して新車のステラ。居住性と使い勝手を重視した軽自動車である。エンジンはNAの直4ユニットを搭載。今回試乗したLはNAだが、スポーティなエアロを装着したRSにはスーパーチャージャーが備わる。

 さて、走り出して感じたのは、とにかく見切りが良いこと。軽自動車ならではのコンパクトなボディと相まって取り回しがとても良い。都市部での狭い場所での駐車や追い越し時の後方確認などでは、このメリットを発揮できるはず。また、ドアの開口部が約90度開くので、リアからかばんや上着を取り出しやすい。

 肝心な走りは軽自動車というアドバンテージを考えると市街地では問題なし。ただし、巡航時はとくに感じなかった追い越しや加速時での騒音が気になる。 ただ今回の異種対決においては、CVTであること、軽自動車であることを考えると、ここは妥協点になる部分か。

 高速道路では非力さは否めないが、軽自動車にありがちなドタバタ感がないのが好印象。安っぽい乗り味ではないので、このへんは評価できるポイントだ。追い越し時、アクセルをグッと踏み込むとエンジン音と風切り音が気になり出すが、市街地と同様に仕方ない部分とも言える。

ステラ
プリウスが1496ccなのに対して、ステラは658cc。一般道の坂道では高速道路以上にプリウスについていくのが大変で、より非力さを感じてしまう。だが、この排気量の差はコストにも表われてくる。
ステラ
ステラで燃費を向上させるなら、
高速道路では90km/hくらいがベター。

市街地オンリーなら軽自動車で問題なし

 ごく普通の運転で、300kmを約10時間で走り切った。ステラのほうが疲労感があるが、あくまで市街地オンリーのチョイ乗りなら軽自動車でも充分。ただ、ロングドライブとなるとプリウスに敵わないのは予想通り。 ステラはパワーがないぶん高速道路での燃料消費が激しく、想定燃費を下回る結果となった。

プリウス プリウス プリウスとステラ
那珂ICからひたちなか市内へと入った。燃料の残量を確認してみるとは明らかにプリウスが上であった。さあどこまで伸ばせるか! 茨城県内からの帰り道に渋滞につかまった。渋滞中は電動モーターを備えるプリウスのほうが燃費には有利となる。
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