1996年に初代がデビューしてから、デミオと言えばコンパクトカーのなかでは大きめサイズで、ワゴン的性格が強いクルマだった。ところが2007年7月に誕生した3代目は、ナント小さくなっていたのである! 欧州車を彷彿とさせる躍動感とカタマリ感のあるデザインは幅広く受け入れられているようす。乗ってみたいという気持ちにさせるデザイン性能的には大成功だ。
そして見た目はたしかに小さくなったものの、実際乗りこんでみると狭苦しいという雰囲気はない。大人4名がリラックスして乗れる空間がきちんと確保されている。オマケにラゲッジスペースも外観から比べてビックリするほど広いのだ。これぞまさにパッケージングの妙。賢いダウンサイジングと言っていい。
さらに驚かされるのが運動性能。先代より車両重量が平均100kg軽量化されているにもかかわらず、ボディの剛性感がメチャクチャ高いのである。おかげで足まわりにしなやかさを持たせられ、乗り心地のよさとキビキビしたハンドリングが絶妙なバランスで具現化されているのだ。
エンジンは1.3Lが2種類と1.5Lが1種類の計3ラインアップとなるが、やはり注目は1.3LのミラーサイクルエンジンとCVTという組み合わせのパワーユニット。好燃費のために、バルブタイミングの遅閉じ機構を搭載したエンジンだが、マツダらしく走りの楽しさをスポイルしない程度のセッティングに抑えながらも23・0km/Lの数値を叩き出したのはなかなかのものだ。トータル的に、前向きで楽しいエコを搭載したワクワクする1台に仕上がっている。