スマートな判断ができる
そんな大人のために
今となってはメジャーなプレミアムSUV。でも、そもそもSUVはピックアップトラックをベースにしていて、プレミアムとは相反するものだった。ラダーフレームにリジッドアクスルは乗り心地がいいとは言えない。それがいまやモノコックシャシーは当たり前、4輪独立懸架サスに、ラック&ピニオン式ステアリングシステムも珍しくなくなっている。
さて、プレミアムコンパクトである。これもまたプレミアムSUV同様、相反するものがひとつになった気がする。ヨーロッパ大陸で育ったコンパクトカーは実用グルマとして人々に愛されてきた。日常から週末の足として。家族5人が乗って荷物は屋根の上……なんていうバケーションスタイルも目にする光景だ。
そんなコンパクトカーにプレミアム性が加わったのは、日本では最近のこと。では、いったいプレミアムコンパクトはどんな人たちに支持されているのだろうか。
その答えはずばり「大人」だ。それも物事の価値を知り、合理的なジャッジができる人。言ってしまえば、日常はコンパクトサイズのほうが使いやすいし、燃費もよく税金や保険も安い。それでいて乗り心地がよくて快適なスペースが望めるなら、それにこしたことはない!という判断ができるスマートな大人である。
それに各メーカーはきちんとこたえている。素材にこだわったインテリア、ミッドサイズセダン並みのゆったりしたシート、スライドすればニースペースも十分に稼げるリヤシートなどなど。もちろん、エクステリアデザインもサイズ以上の存在感とセンスのよさが必須条件である。そんなプレミアムなコンパクトカーに今、注目が集まっている(九島辰也)。