プレミアムセダンのキーワード、つまり必須条件のひとつは、ラグジュアリーであること。しかしラグジュアリーとは、ただ単に“豪華である”ということではない。贅を凝らし、素材にこだわった、いわゆる高級セダンならばほかにもある。そう、自分は後席でふんぞりかえっていればいい……そんなセダンもカテゴライズされるだろうからだ。
では、プレミアムセダンにおける、ラグジュアリーの本質とは? なかなかむずかしい命題だが、たとえばその代表的モデルともいえる「レクサスIS」を例に考えてみよう。
ダイナミックな造形と、エッジの効いたシャープネスなディテールを複合させた、現代的なインテリア……まず何より、レクサスISにはオトナがほっとすることのできる、パーソナルな空間が用意されている。もちろん、上質さを極限まで求めた“バージョンL”には本木目パネルや柔らかな肌触りのセミアニリンレザーシートが、あるいはスポーティさを強調した“バージョンS”には体をしっかりサポートするヌバック調スポーツシートやアルミ製スポーツペダルなどが用意される。
しかし、そういったギミック類も、レクサスISの室内では、サポート的な存在でしかない。むしろ、その本質はしっとりとした気品にある、といったら深読みしすぎだろうか?
ギミック云々以前に、あくまで乗り手に心地いい空間であることが、最優先されているようなのだ。
たとえば運転席に乗り込むと、ドライバーは自然と理想的な運転姿勢に導かれる。ステアリングを握れば脇が自然と締まってくる。目に入るメーターパネルは見やすいのはもちろん、ドライビングプレジャーへ誘う光を発している。そして心地よい温度と風を常に最適に制御してくれるマルチモード・エアコン。
こうした何気ない機能そのものが、じつはラグジュアリーの本質なんだ……レクサスISは、そんなことを語っているようだ。