プレミアムの神髄
セダンを知り尽くしたトヨタが造る工業製品の極み 20年間を経てその進化は止まらない  そして乗り比べてわかる、その基礎は初代にあり
18年間変わらなかった評価と価値基準がある
 初代セルシオと現行レクサスLS460には、ひとつの大きな共通点がある。どちらも日本カー・オブ・ザ・イヤーのタイトリストであることだ。LS460の授賞理由は、「日本人の持つ繊細な造形技術と最新テクノロジーを駆使したプレミアムブランド力 」、「最先端の安全装備と高性能」、「最新デバイスによる質の高い快適な走行性能と乗り心地のよさは、世界トップレベルである」と抜粋・要約できる。それらの評価を、18年前に時計の針を戻して初代セルシオに当てはめても、あながち大きく外れたところはない。
 改めて初代セルシオ(後期C仕様)と現行レクサスLS460(バージョンS・Iパッケージ)の2台を乗り比べてみたところ、わざわざ18年前の評価基準を持ち出す必要もないほど、初代セルシオの静粛性と乗り心地、安心感のレベルは高く、今日のクルマと比べて遜色はなかった。
 開発に5年の歳月をかけ、そのために全長約10kmにもおよぶテストコースを新設した初代で、すでに高い水準に達し、自らのキャラクターを完成させていたからこそ、基本を大きく変えずに現行LSまで進化してきた。初代のデキはそんな原動力たりえたことを実感させてくれる。 
 そんな基本のたしかさからか、初代から最後までバリエーションをむやみに増やすこともなかった。基本的なグレード展開は、金属バネのA仕様とB仕様、エアサス採用のC仕様、さらにパワーシート付きで後席装備と居住性を充実させたC仕様Fパッケージ(もちろんエアサス)の4タイプ。初代から3代目の平成15年のマイナーチェンジまで、サスで区別できるこの構成は続く。
 途中追加されたeRバージョンやインテリアセレクションは、それぞれメカニカルサスの最高峰、本革インテリアの充実度でセルシオの魅力を引き上げているのだ。
平成18年
レクサスLS460デビュー
LEXUS LS460
 平成18年8月、国内では新しい販売チャンネル、レクサスからフラッグシップとして発売されたLS460。そのネーミングのとおり排気量は4.6L。もちろん伝統を受け継いだV8が搭載された。内容もセルシオのテイストを継承し、世界最高レベルのプレミアムパーソナルセダンらしい性能と安全性を盛り込まれている。
 サスペンションは、すべてエアサスとなり、新設計のマルチリンクとなった。したがってバリエーションも変更になり、標準仕様、スポーティなバージョンS、後席装備をより充実させたバージョンUを基本にする。プライスも全体にボトムアップし、本革シートを標準とした車種も拡大している。今年に入ってからは、ハイブリッドの600h、600hLも加わり、よりプレミアム度を増したと言える。
シート素材は柔らかいものが使われ、全体にソフトでくつろげる雰囲気。パネルは本物にこだわった本木目を使用する。 LEXUS LS460 LEXUS LS460
平成元年
初代デビュー
TOYOTA CELSIOR 初代
 平成元年10月から、トヨタの最高級パーソナルセダンとして発売開始。バリエーションは、金属バネのA仕様とB仕様、エアサスのC仕様とC仕様Fパッケージの4種で、いずれも4L V8、4ATを搭載する。価格はC仕様(東京・消費税別)が550万円だった。
インテリアで話題をさらったのが、自発光式のオプティトロンメーター。運転席のみエアバッグを装着。 TOYOTA CELSIOR 初代
平成4年
マイナーチェンジ
TOYOTA CELSIOR 初代
 時期は平成4年8月。ブレーキの強化にともないホイールを16インチにアップ。外観上はグリルの意匠変更、サイドステップのボディ同色塗装、リヤエンブレムのTOYOTAバッチ廃止など小規模にとどまる。グレード構成も変更されていない。
インテリアでは、助手席エアバッグやマルチビジョンのオプション追加、ナカミチオーディオ採用など。 TOYOTA CELSIOR 初代
Page1 HISTORY OF TOYOTA CELSIOR LEXUS LS460
Page2 HISTORY OF TOYOTA CELSIOR LEXUS LS460 2
Page3 TOYOTA CELSIOR 初代
50年の歴史を超えた創造と挑戦の車、セルシオ
Page4 TOYOTA CELSIOR 2代目
変化を求めず、深化をめざす
Page5 TOYOTA CELSIOR 3代目
セルシオを超えるのはセルシオだけ
Page6 LEXUS LS460
匠より深く。最先端より先へ。
Page7 セルシオを数多く売ってきた
ディーラーマンが見るUSED CAR販売動向
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