心技体 すべてそろった逸材

LEGACY 現行レガシィに乗る!心技体 すべてそろった逸材
LEGACY 現行レガシィに乗る!心技体 すべてそろった逸材
日本が世界に誇るクルマは?と問われたら
間違いなくそのうちの1台に入るのが
スバルが培ってきたレガシィだ
日本にステーションワゴン文化を広め
さらにはスポーティさをももたらした
そのレガシィも4代目がデビューしてすでに4年
そろそろ現行型をねらってもいいのではないか?
TEXT:森口将之
CONTENTS
SUBARU LEGACY TOURINGWAGON
SUBARU LEGACY B4
SUBARU OUTBACK
つねにトップランナーであり続けるレガシィ
 2007年のスバルは、インプレッサのモデルチェンジがトップニュースになりそうな気配。それでもスバルを代表する車種として、引き続きレガシィの名前をあげる人は多いのではないだろうか。
 初代レガシィが発表されたのは1989年。当時の日本は、まだワゴンとライトバンの区別がつかない人が多かったが、レガシィはいち早く、ワゴン専用車としてデビューした。しかも重心の低い水平対向エンジンと左右対称4WDドライブトレインを組み合わせて、ワゴンでありながら走りのよさをアピールするという独自性を打ち出してきた。これが人気につながった。
 その後多くのメーカーがライバルを送り出したが、レガシィは今なおトップランナーであり続けている。富士重工業という、けっして規模の大きくない会社のモデルが頂点に君臨し続けているという事実だけでも、驚くべきことだ。
 さらに2代目では、最近注目されているクロスオーバービークルのルーツといえるグランドワゴンを設定。ランカスターを経て現在のアウトバックにつながるモデルだ。そして2台のワゴンの間で人気がイマイチだったセダンは、3代目でB4というサブネームを与え、スポーツセダンとしての性格を強調。これが成功し、ツーリングワゴンやランカスターに負けない人気車になった。
 4代目となる現行型が登場したのは2003年。3ナンバーボディを採用しながら軽量化を徹底し、ATを5速化するなどして、走りの質を高めた。しかも3年後にはSIドライブ、今年のマイナーチェンジではSIクルーズといった、環境にも配慮したテクノロジーを導入。21世紀にふさわしい進化をはかっている。
 その一方で、モデルチェンジ直後のクルマは4年が経過したことで、中古車としての値ごろ感が出てきた。リーズナブルな初期型か、熟成なった最新型か。インプレッサと同じぐらい、レガシィにも注目だ。
心 国産唯一のボクサーエンジン レガシィが優れるワケ
40年以上も続く歴史が裏付ける確固たる技術
 軽自動車のスバル360に続いて登場した富士重工初の小型乗用車がスバル1000。1965年発表のこのクルマがすでに、水平対向4気筒を積んでいた。現在国産車唯一のボクサーエンジンは、40年以上の歴史を持つわけだ。重心が低いのはもちろん、向かい合ったピストンが衝突するように動くおかげで振動も抑えられる。フラット6が加わったのはレガシィでは3代目途中から。
●長い間4気筒のみだったボクサーエンジンは、より上質な6気筒を追加し、進化を続ける。
技 優れたシンメトリーシャシー レガシィが優れるワケ
運動性能にも優れた独自の対称レイアウト
 前輪駆動のエステートバンをベースにスバル初の4WDが生まれたのは1971年だから、こちらも豊富な経験を持つ。横置きエンジンの4WDと違うのは、レイアウトが完全な左右対称であること。これが走りのよさを生み出す。レガシィはすべてオンロード用に特化したフルタイム式で、現在ではエンジンやトランスミッションに合わせて3タイプのメカを使い分けている。 
●重心の低いボクサーエンジンと、エンジン形式を生かした左右対称レイアウトが走りの質を高める。
体 使えばわかるパッケージングのよさ レガシィが優れるワケ
豊富なノウハウを生かし広さと快適さを提供
 レガシィの隠れた美点のひとつがパッケージング。ツーリングワゴンやアウトバックの広く使いやすいラゲッジスペースだけでなく、キャビンもこのクラスの国産車としては初代から広かった。左右のピラーをルーフとフロアで結んだ環状骨格構造を採用するおかげで、ボディ剛性も高い。そのうえで現行型は軽量化も追求しており、環境性能もレベルアップしている。 
●レガシィの優れるところは、ラゲッジルームの使いやすさ。長年培ってきたワゴン造りの経験が生かされている。
森口将之
PROFILE
森口 将之
 速く走ることよりも気持ちよく走ることが重要だと日ごろから語る森口氏。だからこそ、クルマのバランスを見極める目はたしかで、鋭いところを突く。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員を務める。
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