ミニバン御三家の買い方
エスティマ中古車 徹底解剖
中古車市場の中心は
上級のエンジン、上級グレード
 平成18年1月のデビューから、1年半あまりが経過した3代目エスティマ。月別の販売台数でつねにベスト10にランクインするなど、人気モノぶりを発揮しているだけに、すでにかなりの台数が中古車市場にも出回っている。たとえばこの記事を制作している6月半ば現在、日本全国に広がるGooのネットワークで検索できたのは、650台以上。初車検まであと1年以上あるにもかかわらず、この台数は驚異的な多さだ。
 では、そんなエスティマの中古車の傾向はどうか?
 まず気になるのは、エンジン別の割合。3.5L V6と2.4L直4をラインアップさせているが、物件数ではV6が67%を占め、圧倒的に多い。通常、2種のエンジンがある場合、実売台数は排気量の小さいほうに傾くものだが、エスティマは逆。さすが、このクルマを購入する人はプレミアム性を求めている、ということなのだろう。ちなみに駆動系別では2WDが7割以上を占めている。
 グレードは、V6にかぎってはGが多く、直4も含めた全体ではアエラスが多い。ただし相場価格は、新車価格よりも20〜30万円安といった感じ。新車値引きもあるとすれば、まだ中古車のうまみは少ないかも……しれない。
グレード
※色つきの部分は流通量の多い
上位3台を表す。
お買い得グレードはなく
どれも平均的に高値相場
 グレード別で相対的に物件数が多いのはアエラス。パッケージ車もあるが、通常仕様車の数が圧倒的だ。ただし3.5L V6車にかぎっては、最上級のGが抜きん出ている。相場的にはどのグレードも平均的に値落ちが小さく、新車価格より10%も落ちていない。オプション装備などを充実させればそれなりの金額になるケースもあるが、あまりお買い得とは言えないかも……。後付け装備にこだわってみるといいだろう。データでは7人乗りと8人乗りの別までは追えなかったが、購入時はそれも要チェック。
平成18年
2.4L X 2WD 258万円
4WD 269万円
アエラス 2WD 290万円
4WD 307万円
アエラスSパッケージ 2WD 315万円
4WD 322万円
G 2WD 315万円
4WD 333万円
3.5L アエラス 2WD 305万円
4WD 338万円
アエラスSパッケージ 2WD 331万円
4WD 375万円
アエラスGパッケージ 2WD 365万円
4WD 343万円
G 2WD 330万円
4WD 351万円
地 域
流通物件の多い関東・甲信越が
最安値の相場を作っている
 地域別の中古車流通量をみてみると、やはり関東・甲信越が圧倒的に多く、全体の3割以上を占めている。次いで東海・北陸、関西の順。関西は東海・北陸の約半数の流通台数で、ちょっと少ない印象。そして相場は、北海道・東北が圧倒的に高値。これはもちろん、4WD車が多いゆえ。新車価格からして高めだが、北海道・東北はさらにニーズが高いので、2WDよりもより割高になってしまう。逆に、意外にも相場安をみせていたのが、関東・甲信越。中古車店も多い地域だけに、流通量が多くても価格競争が激しくなっている、ということだろう。
ボディカラー
稀少さのためか
不人気色も高値
 ボディカラーによって相場価格が変わってくる、というのは中古車ではよく聞く話。エスティマの場合は? やはり圧倒的に人気なのはホワイト系で、流通物件が多いにもかかわらず高値維持。ただしブルー系、レッド系については、台数が少ないのにホワイト系に次ぐ相場を見せる。不人気色だからといって、現実にはそれほど安いというわけではない。むしろ定番色のほうがお買い得なのだ。
排気量&駆動
新車価格と比べると
3.5Lはお買い得?
 排気量別の物件数では、3.5L V6が約7割を占める。相場はやはり高めだが、2.4Lと比べた場合、同グレード・同駆動系で新車価格差は約35万円。それを思うと、3.5Lはややお買い得かもしれない? また駆動系では、やはり4WDのほうが割高だが、グレードによっては2WDのほうが高い場合も(グレードの表・アエラスGパッケージのような)ある。
走行距離
走行距離全体に少なく価格相場に影響ナシ
 年式がかなり高い分、ほとんど走っていない物件が多い。総台数約650台のうち、1万km以上走っているのはわずか10%。もっとも多いのが1000〜3000km、次いで1000km以下となっている。相場としては、ほとんどが走行距離1万km以下ということで、違いはまったくナシ……と思っておいていい。下の表でわかるとおり、たとえば1000km以下と3000〜5000kmでは、後者のほうが相場は高いくらいだ。つまり、そのクルマのグレードや装備、個々の状態によるところが大きいということだ。
販売店
程度のよさから
ディーラー系中心
 取り扱いショップに関しては今のところ一般の中古車専門店より、メーカー系ディーラーのほうが中心。走行距離が少なく、程度のいい物件がそろっているゆえ、ディーラー系も手を出しやすい、というわけだ。ただし相場価格に関しては、ディーラー系のほうが一般店より10万円あまりも高い。新車保証もまだ生きているだけに、どちらがお買い得かな?
エスティマ買いのポイント
まだまだ安定しない相場
装備ねらいで最上級に注目
 まだ年式も新しく、中古車の絶対流通量もあまり多いとは言えない。相場も全体に高めで、まだまだ安定した相場を形成していないのが現状だ。ただし販売価格は新車より安めなのは事実。新車の値引きなどを考えると割高になる可能性もあるが、高価なナビ&オーディオ、本革シートなど、オプションパーツが充実している物件もあり得る。購入時はどんなパーツが装備されているのか、よく吟味してみる必要があるだろう。
 一方、「これが買い」というグレードもはっきり言えない。だが、新車価格が高い分、3.5L車の値落ち価格が大きく感じられる。ここは思い切って、最上級の「G」をねらってみよう。高級装備が付いている可能性も高い。
オススメは?
TOYOTA ESTIMA
トヨタ・エスティマ 3.5G
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