国産×ヨーロッパ ホットハッチ対決
ワインディングを気持ちよく駆け抜ける小さい&軽いがホットハッチの真骨頂
 ホットハッチの王道を行く、1.6Lコンパクトサイズの2台。147のサイズは3ナンバーになりますが、世界的に見れば十分小さい。最近のハッチバックはサイズが大きくなる傾向があるので、王道のコンパクトサイズに入ると言っていいでしょう。
 パワーはスイフトが125馬力/15・1kgm、アルファ147が120馬力/14・9kgmとスイフトのほうが若干上。ボディサイズも小さく重量も軽いので、パンチのあるパワフルさはスイフトスポーツのほうが上。とはいえ唐突にパワーやトルクが出るタイプではないので、腕に自信のない人でもナチュラルに操れる気軽さがあります。心に余裕を持って攻めていける感覚は、ドライビングってこんなに楽しかった?と再確認させてくれること間違いナシです。
 一方のアルファ147は、スポーティモデルを造り続ける長い歴史と伝統を感じさせる1台。低回転のトルクが若干細い……と感じるかもしれませんが、高回転までストレスなく吹け上がるエンジンと、気持ちのいいエンジンサウンドが魅力。エンジンをブンブン回しながら走る楽しさを教えてくれます。
 両車とも現行モデルになってから大人っぽくなったのも事実。先代のスイフトスポーツのヤンチャさや、アルファ145のじゃじゃ馬ぶりはなりを潜め、個性が薄れたという声もあります。けれど、その分、上質な味わいが増しています。当然乗り心地もよくなっているので、街乗りユースにも十分対応。小さいとはいえ、ユーティリティスペースも必要最低限レベル以上は確保されてます。
 インテリアの味わいは、やはりアルファがリード。けれど、スイッチなどの操作系やシートのしっかり感はスイフトのほうがしっくりくるかも。ユーティリティや走りの性能を追及するならスイフト、ホットハッチの味わいをマイルドに楽しみたいならばアルファ147がオススメでしょう。
DRIVING
ホットハッチらしいスイフトスポーツと
オールマイティに活躍するアルファ
 走る楽しみという純粋なスポーティさではスイフトのほうが上。キビキビしたハンドリング、ショートストロークのシフトなどは、ホットハッチならではの感覚。アルファ147は、スパッとした切れ味はスイフトに譲るけれど、街乗りや高速道路など幅広く対応できるオールマイティ性が光る。両車ともにガツガツした運動性能だけではなく、きちんと上質な乗り心地も確保され、見た目よりも大人な味わいを持つ。
SUZUKI SWIFT SPORT
SUZUKI SWIFT SPORT
 ショートストロークのシフト、ハイスペックエンジン、大径スポークホイール、エアロパーツ……ホットハッチの教科書のようなスイフトスポーツ。それでいて背伸びをしないで楽しめるのが○。
SUZUKI SWIFT SPORT SUZUKI SWIFT SPORT SUZUKI SWIFT SPORT
ALFAROMEO ALFA147
 気持ちのいい音とともに高回転まで吹け上がるエンジンは、アルファロメオならではの魔性の世界。シフトとクラッチのストロークが長いのもアルファの伝統。しなやかな乗り味が幅広いシーンに対応。
ALFAROMEO ALFA147
ALFAROMEO ALFA147 ALFAROMEO ALFA147 ALFAROMEO ALFA147
UTILITY
広さからがもたらすゆとりはアルファ
細かな使いやすさはスイフトスポーツ
 実用性という面では、絶対的なボディサイズが大きいアルファ147のほうが有利で、居住スペースやラゲッジスペースのゆとりは十分。大人4人が無理なく座れる。スイフトスポーツは2人で乗るなら問題なし……だが、後席やラゲッジのスペースはやや狭い。ただし、操作系やポケッテリアなどの収納スペースなどの使いやすさは、国産車らしくスイフトスポーツのほうが上。
SUZUKI SWIFT SPORT SUZUKI SWIFT SPORT
SUZUKI SWIFT SPORT SUZUKI SWIFT SPORT
SUZUKI SWIFT SPORT
 レッド×ブラックカラーのシートが印象的なインテリア。フロントシートはしっかりしたバケットタイプで、スポーティなドライブをサポート。後席スペースはやや狭い。インパネまわりの使い勝手&操作性は、さすが国産車。後席は6対4のダブルフォールディング式。
ALFAROMEO ALFA147
 ブラック基調の落ち着いたインテリア。サイドサポートのしっかりしたフロントシートやメーター&ステアリングなどに、スポーティなアルファロメオを感じる。スペースのゆとりは十分で、後席居住性&ラゲッジスペースともに、日常ユース以上に対応。操作系は慣れが必要。
ALFAROMEO ALFA147 ALFAROMEO ALFA147
ALFAROMEO ALFA147 ALFAROMEO ALFA147
DATA
スズキ・スイフトスポーツ
SUZUKI SWIFT SPORT
SUZUKI SWIFT SPORT
■スイフトスポーツ(5MT)主要諸元
全長×全幅×全高 3765×1690×1510mm
ホイールベース 2390mm
トレッド前/後 1460/1470mm
車両重量 1060kg
エンジン 直4DOHC
総排気量 1586cc
最高出力 125ps/6800rpm
最大トルク 15.1kgm/4800rpm
10・15モード燃費 14.6km/L
サスペンション前/後 ストラット/トーションビーム
ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク
タイヤ前後 195/50R16
中古車平均相場 145万円 平成18年式
スイフトスポーツ
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 平成16年にフルモデルチェンジした2代目スイフト。スイフトスポーツは翌17年に追加された。ちなみに、スイフトはスズキの世界戦略車として世界各国で販売され、各国で高い評価を受けている。スイフトスポーツのラインアップは5MTと4ATが用意され、中古車市場では6対4で5MTが多い。流通量自体は豊富。
アルファロメオ・アルファ147TI・1.6ツインスパーク
ALFAROMEO ALFA147
ALFAROMEO ALFA147
■アルファ147TI・1.6ツインスパーク(5MT)主要諸元
全長×全幅×全高 4225×1730×1435mm
ホイールベース 2545mm
トレッド前/後 1510/1495mm
車両重量 1240kg
エンジン 直4DOHC
総排気量 1596cc
最高出力 120ps/6200rpm
最大トルク 14.9kgm/4200rpm
10・15モード燃費 −km/L
サスペンション前/後 ダブルウイッシュボーン/ストラット
ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク
タイヤ前後 215/45R17
中古車平均相場 195万円 2005〜2006年式
1.6Lモデル 全グレード
総合ページ 中古車検索
 アルファ147は2001年にデビューし、05年のビッグマイナーチェンジで現在の顔になった。ラインアップは1.6Lと2Lで、それぞれに5MTと2ペダルセミATのセレスピードがある。今回のテスト車「アルファ147TI・1.6ツインスパーク」は06年に追加されたスポーティバージョン。だが、中古車の流通量は少ない。
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