レガシィツーリングワゴン 徹底 研究
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レガシィツーリングワゴン 徹底 研究
ついに復活
多くの人が待ち望んだ6気筒エンジン
平成10年式GT
平成10年に登場した3代目は、従来のクルマ造りとは大きく異なる手法で開発が行われた。それは、はじめにワゴンありき、という考え方だ。
それまでのワゴン造りは、セダンをベースにそのルーフを延長することでワゴンボディを得るという方式だった。しかし、レガシィはワゴンを先行して開発、それをセダンに生かすという手法をとったのだ。
3代目のレガシィは全長をわずかに10mm延長、対してホイールベースは30mmの延長を果たした。また、初代、2代目と続いていた4輪ストラットのサスペンションを改め、リヤにマルチリンク式を採用した。
このリヤマルチリンク・サスペンションは、リヤのホイールコントロールを精密にしてスタビリティを高めるという目的のほかに、ラゲッジルームの拡大という目的もあった。従来のストラット式サスペンションは、どうしても室内への張り出しが大きくなってしまうのだ。このようなリヤサスペンションのマルチリンク化によって、ラゲッジルーム内のタイヤハウス間は137mmもの拡大を果たしている。
用意されたエンジンは、2L・DOHCターボ、2.5L・DOHC、2L・DOHC、2L・OHCの4種。トップユニットの2L・DOHCターボは、5MTが280馬力、4ATが260馬力となった。
この初期型はスバルの高速テストコースでの試乗も経験しているが、じつにスムーズでパワフルであったことを記憶している。また、シャシーは一気に2世代も進化したような印象であった。
このシャシーの進化を感じさせたのは、リヤサスペンションのマルチリンク化だが、それと並んでボディ剛性がかなり高くなったことが、大きく影響している。
11年にはセダンのRSKの設計思想を生かしたGTーB・Eチューンを投入。GTーBでは足が硬すぎるというユーザーに対応して、しなやかな足まわりが与えられた。
翌12年、レガシィの歴史に新たな1ページが刻まれる。アルシオーネが消えて以来、途絶えていた水平対向6気筒エンジンの復活だ。3Lという排気量が与えられたこの6気筒エンジンは、類まれなる静粛性と低振動性、そしてフラットなトルクを誇るエンジンに仕上がった。
平成元年のデビュー以来、レガシィにつきまとってきた振動問題は、この6気筒エンジン搭載によって完全に払拭された。
アクセルを踏み込むと滑るように走り出すその感覚は、まさに高級車のものであった。しかも6気筒化にもかかわらず、重心を低くすることが可能な水平対向ユニットのおかげで、ハンドリングに対する悪影響も最小限に抑えられた。
新世紀レガシィの名でデビューした3代目は、この6気筒エンジンの搭載で、まさにその名を現実のものとしたのである。
水平対向6気筒・3Lエンジン搭載を本格的に開始!
ボクサーエンジンを180度バンクのV型と混同する人がいるが、これはまったく異なる。V型は向かい合うピストンが、クランクピンを共有するが、水平対向はそれぞれが独立している。つまりV6は直列3気筒分のクランクピンしか持たないが、水平対向は直6分のクランクピンを持つのだ。これが水平対向6気筒エンジンの静けさの大きなポイント。水平対向6気筒エンジンは、V型12気筒と同等の振動特性を得ていると言われるが、それは乗ってみれば一目瞭然。アイドリング状態ではエンジンが始動していないのではないかと思わせるほどに、振動を発生しない。この領域ではセルシオを超える振動特性を誇っているのだ。
平成14年式GT30
5ナンバーワゴンのパッケージングを考える
まず、ワゴンとバンの違いを知ってほしい。バンは室内長よりも荷室長が長いものを指す。逆に言うなら、荷室長を長くしてしまうと、ワゴンとして認められないことになる。この制約を守りつつ、いかにラゲッジスペースを広くするかがワゴンのパッケージングの重要な項目。さらに、5ナンバーという制約が付くと、あとはどうやって張り出した部分を削りるか、ということが重要になる。効率だけを考えるなら、パネルを直立させるのがいちばんいいが、それではスタイリングが犠牲になる。そうしたさまざまな事柄をクリアしなくてはならないのが、5ナンバーワゴンのパッケージングで、もっともむずかしい部分なのだ。。
Detail
インパネは立体的なデザインとなったが、基本的に初代からの流れを汲むもので、奇をてらうような部分はまったくうかがえない。また、ATにマニュアルモードが設定されたことに合わせて、セレクターがゲート式となり、ステアリングにシフトスイッチが装着されたことも、見逃せない項目だ。またリヤセンターシート用の3点式シートベルトが装着されたのも大切な点。ラップベルトはルーフから引き出す方式をとる。
レガシィシリーズ主要年表
平成10年
6月
3代目・新世紀レガシィ発売
12月
B4発売
平成11年
5月
GT-B・Eチューン発売
平成12年
5月
ランカスター6発売(3L)
平成13年
5月
マイナーチェンジ実施、B4にRS25追加
平成14年
1月
GT30、RS30発売
Topic
●3代目レガシィのワゴンは、2代目レガシィが樹立した世界最速ワゴンの記録を大幅に更新する270.532km/hを達成。自らの記録を塗り替えることで、レガシィはつねに進化したことをアピールし続けた。
主要最多モデル/中古車平均相場
107万円
平成11年式
2.0GT-B Eチューン(4AT)
127万円
平成12年式
2.0GT-B Eチューン(4AT)
139万円
平成13年式
2.0GT-B Eチューン(4AT)
126万円
平成13年式
2.0GT(4AT)
127万円
平成13年式
ランカスター6(4AT)
152万円
平成14年式
GT30(4AT)
なんといってもGT-B Eチューンが中心。平成13年の後期からEチューンIIとなり、平均価格は145万円といったところ。じつは2.0モデルはGTもかなりの数が出回っていて13年〜14年式はほぼ同価格帯で推移。3代目は平均価格で見ると年式なりに適正価格ではあるが、個別の物件で比較すると、異様に走行距離が伸びているものが多々見られる。ここに注意したい。
主要モデル諸元
■3代目レガシィツーリングワゴンGT VDC
全長×全幅×全高
4680×1695×1485mm
ホイールベース
2650mm
車両重量
1510kg(4AT)
エンジン
水平対向4気筒DOHCツインターボ
排気量
1994cc
最高出力
260ps/6000rpm
最大トルク
32.5kgm/5000rpm
■ランカスター6
全長×全幅×全高
4710×1715×1555mm
ホイールベース
2630mm
車両重量
1570kg(4AT)
エンジン
水平対向6気筒DOHC
排気量
2999cc
最高出力
220ps/6000rpm
最大トルク
29.5kgm/4400rpm
■レガシィツーリングワゴンGT30
全長×全幅×全高
4780×1695×1485mm
ホイールベース
2650mm
車両重量
1530kg(4AT)
エンジン
水平対向6気筒DOHC
排気量
2999cc
最高出力
220ps/6000rpm
最大トルク
29.5kgm/4400rpm
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