デカバンのススメ
DEKA VAN FILE No.1 現行 ELGRAND
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スタイリングから走り、使い勝手まですべてがハイレベル大型ミニバンの王道
力強さとやさしさを兼ね備えたミニバンの雄
現行 ELGRAND
 デカバンという言葉から連想される、こんなにぴったりのクルマはないだろう。そう、日産、いや、国産ミニバンのフラッグシップとも言えるのが、エルグランドだ。その魅力は枚挙にいとまがない。
 まずはそのスタイリング。堂々たる体躯はもちろんだが、それをさらに誇張するような押しの強いマスク、それでいて流麗ささえも感じさせるボディラインは、マッスルさとエレガントさを兼ね備え、オーナーの満足度を刺激するはず。街なかや高速道路走行中の存在感もバツグンだ。
 高速道路と言えば、走りだって「フラッグシップ」の名に恥じない。現行型は3.5Lと、2.5L、2つのV6エンジンをラインアップさせているが、240馬力を発揮する3.5Lの走りは圧巻。ミニバン用に低速トルク重視にセッティングされているものの、あのフェアレディZやスカイラインにも搭載される日産の主力エンジンだけに、速さや力強さは国産だけでなく、世界中のミニバンたちと比べてもトップクラスだ。
 一方、186馬力&23・7kgmを発揮する2.5L V6も、実際的な走りでは十分満足できるレベル。じつは2.5L車のほうが、エルグランドの売れ線だったりもする。
 しかしやっぱり、エルグランドの何よりの魅力といえば、豪華な装備群、そして機能的な室内ユーティリティだろう。
 注目は当然、最上級の「XL」。アクティブAFSや本革・サブラーレシートなどゴージャスな装備群は書ききれないが、とくに前席8インチ+後席9インチモニター付きのカーウィングス対応ナビ+TV+BOSEサウンドシステムなど、マルチメディア装備の充実ぶりが印象的。ただ、2.5Lモデルだとこれらはオプション、もしくは選ぶことができなかったりもする。エルグランドらしさを味わうには、やはり3.5Lモデル……ということになる。
 ユーティリティの面では、「XL」のみ7人乗りで、ほかはすべて8人乗り。3.5L車の8人乗りには「セカンドマルチセンターシート」が用意され、これがシートバリエーションを広げるポイントになっている。
現行 ELGRAND フロント、セカンド、サードと、すべてフルリクライニングが可能。つまり巨大なベッドを室内に作り出すこともできる。長尺物の積載もこれならOK。
現行 ELGRAND フロント・チルトアップ、リヤ・電動チルトアップ+スライドのプライバシーガラス採用、ツインサンルーフは「XL」に標準、そのほかにオプション。
現行 ELGRAND この目線の高さが、やはり「デカバン」の魅力。パワフルなエンジンに加え、FRベースならではの運転の楽しさが味わえるのがエルグランドなのだ。
現行 ELGRAND
ここがポイント
 エンターテイメント装備が充実しているのがファミリー派にはウレシイ。とくにツインモニターのDVDナビ+TVは、最上級の「XL」に標準装備、その他グレードでもオプションで選べる。BOSEサウンドシステム車以外なら、TV、DVD、ゲームを前席と独立して楽しめるのもポイントが高い。
●現行エルグランド主要諸元
グレード:3.5ハイウェイスター、全長:4835mm、全幅:1815mm、全高:1920mm、ホイールベース:2910mm、室内長:2920mm、室内幅:1665mm、室内高:1310mm、車両重量:2010kg、最小回転半径:5.7m、10・15モード燃費:8.4km/L、エンジン型式:VQ35DE、総排気量:3498cc、最高出力:240馬力、最大トルク:36.0kgm、タンク容量:76L、変速機形式:5AT、タイヤ前後:215/60R17
●中古車平均価格
平成17年式 3.5ハイウェイスター 323万円
DEKA VAN FILE No.2 先代 ESTIMA
トヨタ エスティマL
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トヨタ エスティマT
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ミニバン随一の流麗なフォルムは先進性の証
先代 ESTIMA
 デカバン……というより、ミニバンの先駆的な存在になったのが初代エスティマ(平成2年デビュー)。ワンボックスカー全盛の時代に登場した「タマゴ型」フォルムは、斬新かつ衝撃的だった。
 そして2代目(先代)エスティマは、そんな初代のフォルムをよりシャープに洗練させて平成12年はじめに登場。もちろん、最近3代目にバトンタッチしてしまったが、そのスタイリングは今なお新鮮に映るから不思議だ。
 このスタイルになって、エンジン位置もスラントミッドシップからフロントレイアウトに変更し、しかも低床化。より高い居住性を得るとともに、低重心化にも成功して走りの質も向上させた。
 エンジンは3.0L V6と2.4L直4をそろえていて、最終モデルのグレード構成は上からG、アエラスS、アエラス、X、Jの5グレード。このうちXとJは2.4L専用、他グレードでは2タイプのエンジンが選べる。またアエラス系はエアロパーツを装着したモデルで、装備充実のGより人気が高い。
 室内ユーティリティでは、XとJが8人乗り、アエラスSは7人乗り、そのほかは7人乗りと8人乗りを選択可能。
 7人乗りはセカンドシート・オットマン装備など、居住性重視型。ただしセカンド回転機能はセカンドベンチシートの8人乗りだけとなる。
先代 ESTIMA 先代 ESTIMA 3代目が登場してなお、斬新な先代エスティマ。とくに後期モデルとなるとなおさらだ。シーティングは7人乗りと8人乗りをグレードによって選べる。居住性なら7人、実用性なら8人乗り。
先代 ESTIMA
ここがポイント
 初代のタマゴ型パッケージから一転、シャープなデザインになった2代目。フロントエンジンを採用するなど、メカ的にも大きな進化を遂げ、走りやユーティリティをグレードアップ。
●先代エスティマ主要諸元
グレード:2.4アエラスS、全長:4795mm、全幅:1790mm、全高:1755mm、ホイールベース:2900mm、室内長:2950mm、室内幅:1560mm、室内高:1265mm、車両重量:1650kg、最小回転半径:6.0m、10・15モード燃費:11.0km/L、エンジン型式:2AZ-FE、総排気量:2362cc、最高出力:160馬力、最大トルク:22.5kgm、タンク容量:70L、変速機形式:4AT、タイヤ前後:215/55R17
●中古車平均価格
平成15年式 2.4アエラスS 234万円
DEKA VAN FILE No.3 GRANVIA
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押し出し抜群のフロントマスクで色あせない存在感
GRANVIA
 本当の意味での「デカバン」の登場は、このクルマが最初だったかもしれない。グランビアは、トヨタの誇る高級ワンボックスカー、ハイエースの進化版だった。スタイル的には、平成7年のデビュー時こそ、それまでのハイエース同様、ちょっと無骨なイメージもあったのだが、11年8月のビッグマイナーチェンジで、写真のようなマスク&スタイルに。そう、このクルマの後継になったアルファードにも通じる、ハイグレード感と存在感を得ることになったのだ。また、マイナー前から5ドア=両側スライドドア車も一部設定していたが、このモデルからは5ドアがメインになっている。
 エンジンは3.4L V6と、3.0Lディーゼル、4WDも当然設定あり。乗車定員は7人乗りと8人乗りを選ぶことができ、シートユーティリティは7、8人乗りとも同等。
GRANVIA 平成14年に生産中止となったがその室内は高級感満点。最上級ならウッド&レザーの構成だ。
GRANVIA
ここがポイント
 ハイエースがベース、ということで、フロントマスク以外はワンボックカー然とした印象。いち早く両側スライドドアを設定したり、助手席側スライドドアにはパワーアシストも採用された。シート機能では、7人乗りはセカンドオットマン、8人乗りには1列目回転機能がある。
●グランビア主要諸元
グレード:3.4プレステージセレクション、全長:4790mm、全幅:1800mm、全高:1965mm、ホイールベース:2985mm、室内長:2890mm、室内幅:1635mm、室内高:1375mm、車両重量:1980kg、最小回転半径:5.5m、10・15モード燃費:8.0km/L、エンジン型式:5VZ-FE、総排気量:3378cc、最高出力:180馬力、最大トルク:30.5kgm、タンク容量:75L、変速機形式:4AT、タイヤ前後:215/65R15
●中古車平均価格
平成11年式 3.4プレステージセレクション 174万円
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