エスティマオーナーになる!歴代オールガイド
滑らかな走り、上質な乗り心地 ESTIMAが誇る走行性能を回想
スーパーチャージャーならパワフルさに不満なし
初代 ESTIMA 初代エスティマの走りを決定づけたのは、エンジンをフロントシート下に配置した「アンダーミッドシップ・レイアウト」。このことが従来の「ワンボックスカー」になかった運動能力を与えたことに間違いはない。
 しかも特筆できるのは後輪駆動ベース、つまり2WD車は「MR」であるということ。低重心であることと相まって、安定感のある走行性、自然なハンドリング、そして、ときににスポーティなドライビングをも十分に満足させるものだ。また、フルタイム4WD車はビスカスを採用したセンターデフ方式で、スムーズな走りとウエット路や雪道など、滑りやすい路面での安定性を提供してくれる。
 エンジンについては、2.4LNAでも必要十分な走りを見せるが、今となってはややパワー不足な面も。とくに高速の登坂などではもの足りなさを感じる。ただしスーパーチャージャー付きであれば、さほど不満もないはず。年代物だけに、10・15モードで7.8km/L(2WD)という燃費には我慢だが……。
 ちなみに余談かもしれないが、初代エスティマは7人乗りと8人乗りで、リヤサスペンションの形式が異なるのも覚えておくといい。7人乗りは独立式、8人乗りはリジッド式となるのだが、これが走りに少なからず影響を与える。もちろん乗り心地なら7人乗りが有利だ。
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初代ESTIMA
エンジン:2TZ-FE エンジン:2TZ-FZE
排気量:2438cc 排気量:2438cc
最高出力:135馬力/5000回転 最高出力:160馬力/5000回転
最大トルク:21.0kgm/4000回転 最大トルク:26.3kgm/3600回転
10モード燃費:7.1km/L 10/15モード燃費:7.8km/L
よりラグジュアリーサルーンに近づいた洗練の走り
先代ESTIMA T/L アンダーミッドシップ=MRのエンジンレイアウトから一転、FFレイアウトを採用した2代目エスティマは、さらに低床・低重心化を進め、乗り味をいっそう洗練させた。
 印象的なのは、直進安定性の高さ。とくに高速走行時などは、このクルマがミニバンであることを忘れさせるほど。車線変更やコーナー時もピシっとシャシー剛性の高いところを見せる。
 かといって乗り心地が硬いかというとそんなことはなく、路面からの突き上げもうまくいなす、懐の深いダンピングをしめす。ただ、初代にあったドライビングの楽しさのようなものは払拭されているが、総じての乗り味は、もともとエスティマの目指す「ラグジュアリーサルーン」に近づいたようだ。
 3.0LV6と2.4L直4、2タイプそろったエンジンは、パワフルさで選ぶならやはりV6が有利。エンジン自体も静かだし、とくにフル乗車・フル積載時でもストレスを感じない余裕の走りを楽しめる。ただし2.4Lについても、日常的な走りに不満はなく、実用的には必要十分のレベル。燃費、維持費を含めた経済性も考えれば、積極的に選択する理由にはなる。
 4WDはフルタイム式からオンデマンド式に変更されたが、自然な挙動と、いざというときの走破性のレベルアップ、そして燃費向上を果たした。
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先代ESTIMA T/L
エンジン:2AZ-FE エンジン:1MZ-FE
排気量:2362cc 排気量:2994cc
最高出力:160馬力/5600回転 最高出力:220馬力/5800回転
最大トルク:22.5kgm/4000回転転 最大トルク:31.0kgm/4400回転
10/15モード燃費:10.6km/L 10/15モード燃費:9.4km/L
すべてのパフォーマンスが向上した次世代の走り
現行ESTIMA 2.4L直4と3.5LV6。最新のエスティマに用意された2タイプのエンジンは、まったく違うキャラクターが与えられた。
 まず、最新のCVTーiと組み合わされた2.4L搭載車は、ひたすら省燃費性を追求した印象。発進は軽快そのもの、加速も滑らかで、さすがの洗練度を感じさせるが、CVTがよくできすぎているゆえか、今ひとつパンチを感じられない。もっともアクセルを踏み込めば、それなりの加速感も感じられるのだが、このあたりは従来型より10馬力アップを果たした恩恵だ。
 一方、6速ATと組み合わされる280馬力の3.5L車だが、こちらの走りは圧倒的なパワフルさ。インテリジェント・マネージメントのATは、アクセルを抑え気味に踏めば、それなりにジェントルな走りも提供するが、強く踏み込めばスポーティカーも真っ青のダイナミックな加速が堪能できる。もちろん、変速ショックの少ない滑らかさも特筆ものだ。
 シャシーのほうも定評のあった2代目以上に剛性があがっていて、そのしっかり感や上質な乗り味は欧州車のレベル。レーンチェンジや身のこなしもしなやかで、運転が楽しくなる。また効き方に違和感の強かったトヨタのVSC&TRCだが、このエスティマでは「そう」とわからないほど、効き方が自然になった。
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現行ESTIMA
エンジン:2AZ-FE エンジン:2GR-FE
排気量:2362cc 排気量:3456cc
最高出力:170馬力/6000回転 最高出力:280馬力/6200回転
最大トルク:22.8kgm/4000回転 最大トルク:35.1kgm/4700回転
10/15モード燃費:12.4km/L 10/15モード燃費:9.8km/L
インテリジェントな走りをいち早くミニバンの世界に
ESTIMA HYBRID 環境性能や燃費性能重視……というキャラクターから、ドライバビリティは二の次、なんて思われがちなハイブリッド車だが、なかなかどうして、エスティマ・ハイブリッドは乗って、走らせても楽しいミニバンに仕上がっている。
 車両重量は1.8トンオーバーと重量級だが、発進はエンジンとモーターの相乗効果により軽やか。微低速域の走行ではエンジン駆動もないので、走行音はほとんどなし。ハイブリッド車のインテリジェントさを感じさせるシーンだ(ただしエンジン音がしないので、歩行者はクルマの接近が判断しにくいので注意)。そして、さらにアクセルを踏み込んだ加速では、意外なほどの力強さを感じさせる。
 高速道路の巡航は圧倒的なパワー感こそないものの、スムーズなオトナの走りを提供してくれる。クルージングは快適そのものだ。一方、コーナリング性能などは、通常のエンジン仕様と比べ、やはりクルマ自体の重量を感じる。乗り心地はさほど硬さもないのだが、身のこなしに少しぎくしゃくした感じがあるのだ。まあこのクルマはコーナリングを積極的に楽しむタイプのものではないが。
 そして、意外にありがたかったのが4WD性能。後輪のリヤモーターの駆動に違和感がなく、滑りやすい路面で確実に走破性を高めてくれていた。
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ESTIMA HYBRID
エンジン:2AZ-FXE 最大トルク:11.2kgm/0〜1130回転
排気量:2362cc リヤモーター:1FM
最高出力:131馬力/5600回転 最高出力:18kW/1910〜2500回転
最大トルク:19.4kgm/4000回転 最大トルク:11.2kgm/0〜400回転
フロントモーター:1EM 10/15モード燃費:18.0km/L
最高出力:13kW/1130〜3000回転  
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