家族と楽しくドライブしたい!!

装備だけじゃなくて体験することも大事です ドライビングスクールに行こう!!
 免許を取得する人の割合や、クルマの数が年々増え続けるなかで、あえて「やっぱり」と言ってしまうけれど、悲しいことに交通事故も年々増え続けているのが現状なんですね。
 死亡事故こそ減っているけれど、それは医療技術が発達したり、クルマが丈夫になったり、性能が上がったり、最新鋭装備を使ったクルマ側の安全技術が発達したからというのがその理由。悲しい自動車事故自体を減らすためには、ドライバーの側の安全運転に対する意識やテクニックを向上させるしかないんですよ。
 どんな最新鋭装備が付いていたって、それが働かないような運転をするのが、最大の安全装備というワケなんですね。つまり、装備よりも何よりも、安全には安全運転がいちばん大切ということです。
 それには、教習所で習ったハズなのに忘れてしまったことや、教習所では教えてくれないような、一歩上を行く安全運転のテクニックと言ううか、コツみたいなものを事前に知っておくことが大切なんです。
 人間って、やったことがないことを突然ヤレ!と言われたって、できませんよね。急ブレーキひとつとっても、踏んだことがなければ本当に有効な踏み方はできないのです。
 そんな万が一のときの対処法や、事故を起こさないようにするためのコツなどを教えてくれるのが、セーフティ・ドライビングスクール。金額的にも敷居が低く、参加しやすいものもたくさんあるので、ぜひ1度トライしてみると、必ず役立つことがあるハズです。
 ちなみに、日本自動車ジャーナリスト協会でも、1年に1度無料で「母と子の楽ラク運転講習会」を開催し、会員がボランティアで運転の基礎から、交通社会を安全に快適に過ごすコツをレクチャーしています。
 今回はそのレポートを、各セクションごとにレポートしてみましたので、ご覧くださいませ。
安全運転は正しい姿勢から
 基本中の基本は、正しいドライビングポジションを取ることから始まります。正しいポジションを取っていると、視点が一定に定まるので、周囲の状況が一定の基準で把握できるようになります。さらに、クルマを自分の想定した方向に確実に動かせるようになります。また、疲れにくくなることも重要なポイント。運転していると、どうも腰が痛くなっちゃうなんていう人も、もう一度ドライビングポジションを見直してみましょう。
●教習所で習ったはずなのに、多くの人が忘れている正しいドライビングポジションの取り方。
見えない!それを知ることが大事
 教習所でも習ったと思いますが、クルマには必ず死角があります。それはクルマの大きさ(視点の高さ)からも、変わってくるんですね。普通の乗用車はもちろんのこと、たとえば大型トラックの運転席からは、どのようにどれくらいの範囲が見えているのか、それを知ることで、なるべく死角に入らないような位置にクルマを持ってくれば、事故も防げるというワケです。歩行者の立場から、ドライバーの立場から見える範囲を確認しましょう。
●目視の大切さを再確認しましょう。1回首をふるだけで、危険を回避できるのです。
嫌がっても子供は必ずチャイルドシートに!
 チャイルドシートに座りたがらない子供って多いんですよね。でも、チャイルドシートに座らせたほうが、視点が高くなるので視界も広がるし、おなかが苦しくないので(普通のシートはお尻の部分に向かって坂になっているので、子供が座るとおなかが折れて苦しいんです)、じつは子供も快適なんですよ。万が一のときの車外放出や、シートベルトでの事故を防ぐためにも、年齢制限だけでなく、体の大きさで補助シートに座らせてあげましょう。
●最初は泣くかもしれないけれど、しっかりチャイルドシートに座るクセを付けましょう。
苦手な駐車もコツをつかんでラクラク克服
 駐車が苦手な人って多いんですよね。むしろ車庫入れが大好きなんていう人は、あまり見かけないかも。でも、コツさえつかめば車庫入れはグッと簡単になるんですよ。要はハンドルでは操作できない、後ろのタイヤをどこに持ってくるかがポイント。後ろのタイヤを軸にして、コンパスで円を書くように入れるのがコツです。縦列駐車も同じようにコツがあるので、ポイントさえ覚えてしまえば、今日から駐車大好きになっちゃったりして。
●左前の距離感やハンドルをきったときのクルマの動き方を、クルマから降りて確認。
いざというときに踏めるかで決まる!
 ABSがきくまでブレーキを踏んだことがない人はもちろんのこと、ABSがきいたから私は急ブレーキを踏めるんだわ〜なんて思っている人は甘〜い。ブレーキペダルを蹴っ飛ばすようにして、最初から最大の制動力を立ち上げてこそ、立派な急ブレーキと呼べるんですね。クルマが衝突するときは7〜8km/hに落ちていることが多いので、その7〜8km/hは最初から強力な急ブレーキが踏めていれば殺すことができるんですよ。
●急ブレーキを踏んだときは、クルマが前に転がるくらい傾く。怖がらずに踏めるかが大事。
クルリと回転 こんな貴重な体験もできる
 万が一事故でクルマが横転してしまったら、どうすればいいのでしょうか? クルマを1回転させることができる装置で、こんな体験もさせてもらえるんです。安全な脱出方法も教えてもらえるほか、シートベルトがいかに体を支えるために重要な役割をしているかということも、イヤというほど体験させられちゃいます。
●きちんとシートベルトをしていれば、ひっくり返った状態で手を離しても体が落下することはない。ホントにシートベルトはスゴイのです。
エアバッグの威力は想像以上にスゴイ
 エアバッグは火薬で爆発させて開いているので、かなりの衝撃があります。だからこそ、シートベルトは体にピタッと沿わせておかないとNG。シートベルトが緩んでいると、緩んだ状態のままでカチッとロックし、そしてその後ロードリミッターで緩むためにさらに体が前方にふられることに……。そこにエアバッグが爆発すると、エアバッグでケガをしてしまうんです。エアバッグと顔は最低30cmは離すようなポジションを取りましょう。
●エアバッグが開くときには、本当に「爆発」したような大きな音が響き渡る。ちょっと怖い。
クルマを支える大事なタイヤ
 クルマは、たったハガキ4枚分の面積のタイヤで路面と接地しているのです。だから、タイヤのグリップの限界を超えてしまうと、安全に走れないというワケ。適切な接地面積が得られるように、月に1度は空気圧をチェックしておくのが重要というのはこのため。また溝が減ってくると、排水性が悪くなり、ハイドロプレーニング現象などが起きることがあるので、残溝チェックも怠りなく。1.6mmをきると車検も通りません。
●タイヤの構造を知ることも大事。最近はランフラットタイヤという新タイプも登場している。
各自動車メーカーも積極的に実施する
ドライビングスクール
 自動車メーカーが実施するドライビングスクールは、より規模が大きくなり内容も充実。ここで紹介している基本的な内容はもちろん、濡れた路面でのブレーキング、高速危険回避など内容はさまざま。と言うと、ちょっと尻込みしてしまうかもしれないが、初心者コースからレベルに応じて受講できるコースが細分化されているから安心。気後れしないで参加できるでしょう。クルマの性能がどんどん進化し、万が一のときの重大さもより大きくなっています。だからこそ、安全なドライビングスクールで、いろいろな状況でクルマがどうなるのかを体験することが大事なのです。
●トヨタの交通安全センター「モビリタ」は、富士スピードウェイ内にある。
●各地で開催されるホンダのドライビングスクール。開催日や場所はホームページで。
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