3年落ち車の通信簿

森野恭行オススメの1台コストパフォーマンスを
見極めるのはむずかしい


 項目別の評価とコストパフォーマンスの評価に大きなズレがあるモデルは、高人気をベースに高値キープが続いているケース。つまり、中古車としてのうま味が少ない。また、項目別の評価と総合評価に大きなズレがあるモデルの多くは、その後のマイチェンによりクルマが目に見えて進化しているケース。このように「いいクルマだからオススメ」と単純にアドバイスできないのが、中古車選びのむずかしいところだ。
 たとえば日産車。平成14年モデルの初期型はやや粗削り。価格は高め、タマ数は少なめであっても、1年後、2年後の熟成が進んだモデルをねらったほうがトータルでの満足度は高い。プラド/サーフも同様。4気筒なら断然、初期型の3RZ型より、中期以降の2TRユニット搭載車がオススメだ。
 では、14年投入モデルを全体的に眺めれば……高値安定が続く軽やコンパクトより、値ごなれが進むミドル&アッパーミドルのセダン系にうま味がある。アテンザ、アコードをピックアップした理由はそこ。価値ある選択といえる。
森口将之オススメの1台元気な日産を表す
象徴的な1年でした


 2002年(平成14年)は日本で初めてサッカーのワールドカップが開催された年。その決勝戦が行われた横浜国際競技場は今、日産スタジアムという名前になっている。これだけでも「日産って元気になったよな〜」って思うけれど、その元気を完全に取り戻したのが2002年という感じがする。
 何しろこの年デビューしたのは、マーチにキューブにエルグランドにZ。マーチとキューブはその後、販売台数ベスト10の常連になったし、Zは言うまでもなく、ブランドのイメージリーダーとして君臨している。エルグランドもトヨタ・アルファードといいライバル関係になっているしね。そういえばエルグランドとアルファードは、発表日がたった1日違いだった。いくらライバルとはいえここまでやるか?というほど、最初から火花がバチバチ散っていた。
 ほかにもホンダ・アコードとマツダ・アテンザ、トヨタ・イストとマツダ・デミオなど、ライバルの同時進化はあった。軽自動車では久しぶりのスポーツカー、コペンの登場がうれしかったね。
 mazda アテンザ
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アテンザセダン 詳細カタログ マツダスピードアテンザ 詳細カタログ
mazda アテンザ
中古車平均相場
124万円
平成14年〜15年
セダン20F
144万円
平成14年〜15年
セダン23E
全体的にセダンは流通量が少ない。中古車市場の主力はスポーツとワゴン。そのどちらもデビュー当時の最上級グレードとなる23Sが最多で、2Lモデルはタマ数が少ない。比較的コンディションは上々。だが、マフラー、アルミなどでチューニングした物件も目立つ。
132万円
平成14年〜15年
セダン20F
162万円
平成14年〜15年
スポーツ23S
144万円
平成14年〜15年
スポーツワゴン20F
169万円
平成14年〜15年
スポーツワゴン23S
mazda アテンザ
mazda アテンザ ブラックを基調にシルバーのアクセントがスポーティなインパネまわり。写真はスポーツ23S。
mazda アテンザ 日常域なら2Lで十分だが、スポーツにふさわしいのは、やはり軽快に回る2.3Lエンジンだ。
ハンドルを握るパパが
主役になれるクルマ(森野談)
 ミニバンやSUVの走りの能力は着実に進歩。日常の移動や休日のドライブという場面では、なんの不満も感じさせないレベルに到達している。でも、上質な乗り味やスポーティな運転感覚にこだわるのなら、やっぱりセダン系。鋭いハンドリング、高度な高速安定性……セダンならではの走りの魅力(楽しさや安心感)をわかりやすく主張するのがアテンザだ。性能的には2Lで不満なしだが、ゆとりやフィールを重視するなら心臓はバランスシャフト付き2.3L。操安性と乗り心地のバランスを考えれば、タイヤは16インチがベスト。ボディはカッコよさと実用性を兼備するスポーツがいい。これを参考に理想のモデルを見つけてほしい。
ヨーロッパ車好きも
満足できる1台(森口談)
 マツダは以前から基本性能、つまりパッケージングや乗り心地やハンドリングがいいことで定評があった。それを改めて教えてくれたのがアテンザ。がっしりボディとしなやかなサスペンションが生み出す走りは、ドイツ車とフランス車のいいトコどりという感じで、ヨーロッパのライバルと比べてもヒケをとらない。しかもセダンとワゴンだけでなく、5ドアをスポーツという名前で売ったのがまたヨーロッパ的。それまでは欠点とされてきたエンジンが、スムーズに回るようになったのもうれしい。それでいて中古車の相場はリーズナブル。ということで、欧州車好きも満足させるアテンザ・スポーツでキマリです。
森野氏
お気に入りの1台
honda
 
アコード ユーロR
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honda アコード ユーロR  インテRの心臓と6MTをアコードにぶち込んだ硬派なセダン。車重が重めなため、インテRほどの速さやキレの鋭さは味わえないが……刺激性、操る楽しさはセダンとしては極上レベル。4人が快適に乗れて、乗り心地や静粛性も良質なレベルを保つから、なんとか家族も納得させられそう。もっと注目されていい!
森口氏
お気に入りの1台
subaru
 
フォレスター
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subaru フォレスター  水平対向好きの自分にとって、フォレスターは初代から気になる存在だった。けど、2代目はよりカッコよくクオリティもアップしたのでさらにお気に入りに。しかも顔つきは最新型よりこっちが好みだし、今では選べないデュアルレンジ付き5MTというマニアックな仕様が用意されていたのも◎です。
諸星陽一オススメの1台中古車市場を
熱くさせる直接対決


 平成14年は、前年から施行されたグリーン税制に適合したクルマが多くなり始めた時期だ。これに伴って、新車の税金面でのメリットが高くなった。また、グリーン税制には、初度登録後13年を過ぎると税金が高くなるという一面もあり、中古車にとっては暗黒時代の訪れという感じすらした。
 しかし、中古車市場が冷えきるということはなかった。今はっきりとしたデータを持っているわけではないが、買い替えによってグリーン税制適合車が売れれば、下取り車が中古車市場に流れ込み、それが中古車市場の活性化に役立ったのかもしれない。
 一方、この年にデビューしたクルマでガチンコ対決をしているのが、アルファード対エルグランド、アコード対アテンザ、イスト対キューブ。面白いのはこの3対決のうち、新しいネーミングで登場したモデルが3車種もあること。
 今まで使っていて世間に浸透したネーミングを使うのか? 新しいネーミングで今までのイメージを払拭するのか? それぞれのメーカーの思惑が見え隠れする。
 toyota カルディナ
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toyota カルディナ
中古車平均相場
141万円
平成14年〜15年
Z(2Lモデル)
市場のメインは2L直噴モデルだが、人気ではGT-FOURがダントツ。スポーティワゴンなので、各部のコンディションチェックは慎重に。
157万円
平成14年〜15年
ZT
200万円
平成14年〜15年
GT-FOUR
 じつは、私はこの手の原稿が苦手。クルマ選びは、何に使いたいかがはっきりしないとむずかしいからだ。と言っても始まらないので、一般的にという前提ならば、カルディナあたりがいちばん無難だろう。荷物が積め、4人が乗れ、速く、という条件がそろっているからだ。
 私の好きなクルマのジャンルは上から、スポーツカー、セダン、ワゴン、SUV、ミニバン&軽自動車という順。そんな私の好みも考慮すると、カルディナのなかでもGT-FOURが最有力候補となる。ワゴンの実用性、しっかりした居住性にターボエンジン+4WDがもたらす最強の走りが楽しめるからだ。もちろんデザインのカッコよさもポイントが高い。
toyota カルディナ
GT-FOURのインパネまわりは、とくにスポーティ色が強調される。ブルーのアクセントが新鮮。
諸星氏
お気に入りの1台
mazda
 
アテンザ
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アテンザセダン 詳細カタログ
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mazda アテンザ 私の好きなクルマのジャンルは、上でも書いたとおり。でも、今の状況ではスポーツカーには手を出せない。荷物が積めないと仕事にならないのだ。で、選択肢はセダンとなる。高速での移動が多いので、排気量は2L以上はほしい。となると、アコードかアテンザだが、ハンドリングが好きなアテンザを選びたい。
toyota カルディナ
260馬力&33.0kgmを誇る直4ターボ。シーケンシャルシフトと組み合わせる走りは、抜群に楽しい。
竹岡 圭オススメの1台多くの個性派が誕生
日本人の目も肥えた!?


 2002年(平成14年)デビュー車は意外と個性派が多かったような気がします。景気もドン底から、ほ〜んのちょっとだけ這い上がってきたくらいのところだったのに。たとえば、NSXーRやコペンのようなクルマが誕生したのには、改めて驚いちゃったりして。まぁ、いい加減不況に飽きてきた、世間の心を映す鏡だったと言ってもいいのかもしれません。
 個性派といえば、エクステリアデザインの個性をより強調したクルマが多かったのも、ひとつの流れかも。10年間のロングセラーだったマーチは、先代の面影をどこか残しながらもガラッとイメージチェンジ。また、キューブの左右非対称デザインなんてその際たるもの。さらには、ミニバンの王者エルグランドが、あれだけアクの強い顔で登場しましたから……。
 でも、それだけコンサバティブではないデザインを受け入れるだけの土壌が、日本でも育ってきたということかもしれません。デザイン的にもキャラクター的にも、個性派大歓迎です。こうなると今後が楽しみですね〜。
 mazda デミオ
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mazda デミオ
中古車平均相場
77万円
平成15年〜16年
カジュアル
上位グレードになるほど流通量は少なくなる。また、コージーのキャンパストップも流通量が少なく高値維持。だが、全体的には買い得感は高い。
78万円
平成15年〜16年
コージー
98万円
平成15年〜16年
スポルト
 運動性能はデビュー当時からしっかりしていただけに、MC前のモデルでもかなり魅力が高いデミオ。とくにスポーツモデルのスポルトは、DSCなども標準装備されていてけっこう豪華仕様。オマケに最近では珍しくなったMTも用意されているから、たまには走りも楽しみたいという人にも魅力的なんじゃないかしら。
 もうひとつコージーも、あの独自のホワイトキャンバストップはやっぱりイイ。室内がポワンと明るくて、ゆったり気分でくつろげるし、オープンカーと違って走行中にも開閉できるってことが意外と便利だったりして。インテリアも3色から選べるから、コーディネートも楽しい。これで50万円落ちは魅力よ!
mazda デミオ
グレードごとにカラーリングや雰囲気が変わるインパネまわり。写真のコージーは豪華仕様。
竹岡氏
お気に入りの1台
nissan
 
フェアレディZ
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nissan フェアレディZ MC後のほうが断然足まわりはいいけれど、新車から100万円安くなっていることを考えたら魅力的じゃない? 100万円で好きなようにイジルっていうのも、Zの新たな楽しみ方としてはいいんじゃないかな?と思うの。もちろん、スタイリッシュなデザインは変わりないから、それだけでも価値あるわ。
mazda デミオ
後席まで大きく開く、開放感抜群のキャンバストップは、コージーにオプション設定される。
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Page3 評価車種:honda NSX-R honda アコード/アコードワゴン honda フィット アリア  mazda アテンザ mazda デミオ
Page4 評価車種:subaru フォレスター suzuki アルト ラパン daihatsu コペン  daihatsu ムーヴ daihatsu ミラ
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