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ツーリングワゴンの魅力
ツーリングワゴンの魅力
ツーリングワゴンのラゲッジルームの多くで共通することは、キャビンと同じ品質となっていることだ。つまり、フロアもサイドもカーペットがおごられ、ピラーも含めてボディパネルがトリムでていねいにカバーされている。
荷物に対して非常にやさしい、見た目にも上質なパッケージングである。濡れたモノや汚れたモノを積むときはそれなりのシートでカバーしてください。それよりも、デリケートな荷物のケアのほうに神経を使いました、というメーカーのスタンスなのである。
もちろん、カーペットと入念なトリムはラゲッジルームのサイレンサーとして有効だ。デリケートな荷物とは何か?という疑問が起こるが、たとえば数十万円もするブランド物ボストンバックをポイとラゲッジに積んでツーリングしても、大切なバッグには傷がつくことはありませんよ、といった暗黙のルールがあるといったことだろうか。
ルールといえば、ツーリングワゴンには広大なラゲッジが不可欠だ。それも、キャビンを犠牲にすることなく。大半がセダンよりもリヤオーバーハングを延長することでなしえている。ここにも暗黙のルールがあるようで、人数分のトラベルケースがちゃんと積めること。具体的には国際線航空会社が限度としている3辺合計約160cmのスーツケース(70cm×60cm×30cmくらいが標準的)が整然と積めることが、国際ルールのひとつらしい。
断っておくが、ゴルフバックが積載性のメジャーというのはセダンに任せておいてほしい。遊びのためのクルマには、旅立ちのためのツールが似つかわしいと思えるのだが。
TOYOTA
クラウンエステート 2.5アスリート
室内長
2070mm
室内高
1535mm
室内幅
1200mm
中古車平均相場→
279万円
DATA:平成14年〜15年式
クラウンは、今から50年近くも前にデビューした初代からワゴン(初代、2代目は商用車=バン)がラインアップされていた。いずれも、セダンをベースにしながらも、個性的なスタイリングが与えられきた点にこだわりを感じさせる。
現行エステートは、先代クラウンと同時にモデルチェンジしたモデル。独自にデザインされた痕跡は少ないものの、プロポーションはよく、スポーティでアクティビティ豊かに見える点は、パーソナルユースにはセダンよりも魅力を感じさせる。それゆえ、ワゴンはアスリートがラインアップの主力。平成12年のマイナーチェンジ以降はロイヤルが消滅してアスリート1本になった。
エンジンは2L、2.5L、2.5Lターボ、3Lの各直6がある。国産フルサイズのボディが内包するラゲッジはフロア面積も容量もたっぷり。最大幅は1400mm! ルックスのまとまりがよすぎて、ラゲッジを意識させないところが、ニクイ!
流通のメインは、性能・使いやすさのバランスがいい2.5アスリート。ロイヤルは意外に少ない。2.5LターボのアスリートVと3Lはどちらも予算300万円コースになる。
←バックドアイージークローザーを全車標準、ラゲッジルーム専用の空気清浄機もオプション設定する。
←人気色パールツートンはライトブラウン、白や黒はダークグレーの標準内装色になる。
メルセデス・ベンツ
E320ワゴン(先代)
中古車平均相場→
396万円
DATA:1997年〜2002年式
ツーリングワゴンの本家、メルセデスのラゲッジルームへのこだわりはフィロソフィーさえも感じさせるこだわりを見せる。広さ、深さ、入念なトリムは当然のこと、アンカーの数、リヤシート格納時も有効に使えるセーフティネットなど、使い勝手の多様性では群を抜いている。先代では、リヤシートを格納した上でフロントシートとフルフラット化が可能で、長尺な物にも十分な対応性を持つ。現行にはない美点だ。
もちろん、キャビンはいささかも犠牲になっておらず、初代で指摘されたリヤシートの不当な固さは、先代Eクラスでは見事に解消している。リヤシート中央も、クッションは十分にあり、立派なヘッドレストともども実用に耐える。
グレード間でラゲッジルーム装備の差異はほとんどないことは、メルセデスならではのユーザーメリットだ。グレードは240、320、430の基本3種類。さらにAMG E55もラインアップされていた。
全体に距離を走っているクルマが多いので注意したい。頑丈とはいっても、やはり距離・年数なりのメンテは必要。価格だけで買うのはやや暴挙かも。
←E240、E320は右ハンドルを基本としていた。前期後期でインパネまわりの変化は少ない。
←前期型はラゲッジルームに収納式サードシートを備え、エマージェンシー的な7人乗りに自在に変化できる。
SUBARU
レガシィツーリングワゴン(先代)
GT-B E-tune
室内長
1925mm
室内高
1440mm
室内幅
1190mm
中古車平均相場→
190万円
DATA:平成13年〜15年式
国産ツーリングワゴンの存在感を一気に押し上げたのがレガシィツーリングワゴンだ。水平対向エンジンによる低い重心、ターボによる驚異的パワー、それらを巧みに生かした4WDシステム、マジメに考え作られたワゴンボディなど、それらの見事なコラボレーションは、レガシィツーリングワゴンの名を不動のものにし、今日まで続いている。
先代までは5ナンバーサイズを堅持し、制約のあるなかで十分以上に広いキャビンとラゲッジルームを生み出していた。どちらか一方にウエイトが偏ることなく実用性も重視、やはりマジメなクルマとしか言いようがない。それゆえ支持者は多く、現行デビューの3年目を迎えても先代のファン層は厚い。
GT-B の「B」はビルシュタインショック採用を意味する。前期はソフトめ、後期は硬めとキャラが異なる。そのあたりもこだわりどころだ。
意外と値落ちにシブイのが先代レガシィの特徴。とくにGT-Bは現行デビュー直後から高値を堅持する。最近、車検サイクルからか、やや買いやすいゾーンに入ってきた。
←フロント、リヤシートともサポート性重視。長距離乗っても疲労感が少なく、ロングドライブに最適。
←トラディッショナルなデザインを貫くレガシィのインパネ。動きのジェントルな油圧式ドリンクホルダーなど高級感も備える。
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