ツーリングワゴンの魅力

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ドライビング重視 中古車で買うなら……気になる3台
 先にも書いたように、ツーリングワゴンには強力な心臓が用意されている。セダンよりも50〜100kg近く増加した車重にもかかわらず、パワーウエイトレシオは10ps/kgを難なくクリア。国産車では最強の280馬力エンジン搭載車も珍しいことではない。その場合約6ps/kgとスポーツカー並みの数値を獲得する。
 また、ラゲッジルーム積載時の重量増があっても損なわれないドライビングプレジャーを確保できるよう、ツーリングワゴンの足まわりはセダンとは別の専用設計だ。積載時にリヤ下りしないように姿勢を保つオートレベライザーを搭載するクルマも多い。それもこれもツーリングワゴンのプレステージを失わないためだ。さらに、パワートレーンもAWD採用モデルが多数あるなど、マルチトランスポーターとしての機能も高い。
 単なる人と荷物の移動手段ではそこまで必要はない。より安全に、より早く、より快適に……それら3つのMOREが満たされていなければ、ツーリングワゴンと名乗る資格はないだろう。
 総合的に、ツーリングワゴンがスポーツドライビングに対しての潜在能力を十分に秘めていることが理解してもらえるだろう。現在、その事実はほとんどのクルマがセールスポイントとして掲げる。むしろセダン系よりも車種が少ない分、スポーティなワゴンは街なかで目立っている。
 乗っても走ってもセダンと遜色はなく、旅の過程でさえも楽しくしてくれる。それが、ツーリングワゴンの資質であり、価値でもあるのだ。
SUBARU レガシィツーリングワゴン(現行) GTスペックB
SUBARU
レガシィツーリングワゴン(現行) GTスペックB
エンジン形式:2.0L水平対向4ターボ
最高出力:280馬力/6400回転
最大トルク:35.0kgm/2400回転
*5MT諸元
中古車平均相場→ 280万円
DATA:平成16年式
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 全モデル4WDとして、ブランド力を完全に確立したレガシィツーリングワゴン。そのトップレンジがGTスペックBだ。レガシィには3Lモデルもあるが、やはりEJ20ターボ・280馬力(ATは260馬力)の魅力には勝てそうもない。
 スペックBの「B」はビルシュタインの頭文字に由来する。伝統的に引き継がれてきたビルシュタインショック搭載車、という意味だ。先々代から本格化したレガシィとビルシュタインのコラボレーションは、レガシィの低重心ハンドリングを高レベルに引き上げているが、世代、年代で味付けが異なり、その奧は深い。 
 たとえば現行でも、初期型は硬め、先のマイナーチェンジ以降は柔らかくなったとされる。しかも、ビルシュタインは、ある程度走り込んで初期の渋さがとれたところが本領というから、その奥の深さがわかるだろう。だから、一度レガシィに心奪われたユーザーは、なかなか浮気できないのかも。ワゴン本来の資質は、歴代が築いてきた不動の人気が物語る。ツーリングワゴンが、所有することに誇りが持てるクルマでもあることを、質実ともに実証する1台だ。
1POINT CHECK
 まだまだ豊富とはいえない流通量。新車価格からあまり値落ちしていない強気の相場だ。MT比率が他車に比べ高いことにも注目。ATとの相場の差は今のところ大差なし。
SUBARU レガシィツーリングワゴン(現行) GTスペックB ←過剰にスポーティさを強調せず、使いやすさと落ち着きを重視したインパネ。 SUBARU レガシィツーリングワゴン(現行) GTスペックB ←EJ20エンジンは細かな改良が重ねられ、タフネスさでも定評モノ。想像以上に高回転型でもある。
TOYOTA アルテッツァジータ AS300
TOYOTA
アルテッツァジータ AS300
エンジン形式:3.0L直6
最高出力:220馬力/5800回転
最大トルク:30.0kgm/3800回転
中古車平均相場→ 195万円
DATA:平成14年〜15年式
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 短いボディプロポーションがアスレチック性を自ずと語るジータ。セダンからのボディ延長は、わずかに10cm。スタイリング優先のテールエンドは、小粋なスポーツワゴンであると認識させるに十分だ。街ですれ違うことも少なく、プレミア度は高い。
 このクラスでは少数派になったFRレイアウトに期待するものは、やはり自然なハンドリングフィール。その期待にたがわず、ジータはクルマを操る面白さを存分に味合わせてくれる。アウトバーン仕込みの走りはBMW3シリーズがターゲット、というキャラクターで、実際ウワサどおりだ。セダンではノーズが重い3Lモデルは敬遠されるのだろうが、車重が重いジータの場合は、3Lでもウエルバランスを見せる。5ATのプログラムも秀逸だ。
 ジータで現在選べるのはATのみ。セダンでトレードマークだった6MTを楽しみたいなら、中古車からAS200を探し出すしかない。
1POINT CHECK
 販売台数が少ないため、全体にプレミア傾向はある。AS200のMTは、希少性による高値を付けている様子はない。距離は年式相応。ボディカラーはシルバーが圧倒的に多い。
TOYOTA アルテッツァジータ AS300 ←収納力は十分以上のものが確保されているラゲッジルーム。4WDモデルでも深さに悪影響なし。 TOYOTA アルテッツァジータ AS300 ←ヨーロッパ製プレミアムサルーンに匹敵する内容のインテリアと装備。ATはハンドルシフトも採用。
MAZDA アテンザスポーツワゴン 23S
MAZDA
アテンザスポーツワゴン 23S
エンジン形式:2.3L直4
最高出力:178馬力/6400回転
最大トルク:21.9kgm/4000回転
中古車平均相場→ 195万円
DATA:平成14年〜16年式
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 ヨーロッパでは、BMW3シリーズを筆頭にCセグメントスポーツセダンの好ライバルとして健闘するアテンザ。ワゴンはもちろん、3シリーズツーリングなどと真っ向から勝負する。
 スポーティグレードには23Sがポジショニングし、エンジンは178馬力・直4を搭載。足まわりの基本はセダンと変わらないとはいうものの、ワゴン向けのセッティングは行われているはず。なぜなら、走ってみて終始破たんを見せないクラストップレベルのハンドリングはまったく損なわれてはいないからだ。オプションで用意されるオートレベライザーも、ハンドリングに与える弊害はほとんどない。
 シーケンシャルバルタイを備えるエンジンは、回すほどパンチ力を高めるタイプ。ATでもローギヤをキープして積極的に走りを楽しみたくなる。走り込むほど、アテンザに対するユーザー評価はグレードアップするはずだ。
1POINT CHECK
 秘めたパフォーマンスから考えて、かなりリーズナブルに映る平均価格。少走行車も目立ち、候補に加える価値は十分にある。気になる23Zは213万円平均。こっちもあり?
MAZDA アテンザスポーツワゴン 23S ←4WDモデルを除いて、ワンタッチでリヤシートをフォールドできるリモコンレバーを荷室側に装備。 MAZDA アテンザスポーツワゴン 23S ←世界各国の歴代名車を参考にしたというインパネ。全体的にはラテン系の走りが楽しくなるタイプだ。
TOP styling スタイリング  driving ドライビング
utility ユーティリティ  carrying capacity キャリングキャパシティ
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