ツーリングワゴンの魅力

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スタイリング重視 中古車で買うなら……気になる3台
 ワゴンは、セダンをベースとしても、専用ボディをまとうとしても、キャビンまでのプロポーションはセダンと似てくる。そして効率のいいラゲッジルームを追加。自ずと、ワゴンのボディはどれもプロフィールが似通ったものになり、どう個性を付けるかが苦慮のしどころだ。デザイン的には追加されたラゲッジルーム部分の処理をいかに個性的かつ魅力的に見せるかにかかってくる。
 これには2通りあって、ひとつはラゲッジルームをわざと強調する手法。もうひとつは、ルーフやサイドウインドウのラインをリヤエンドまで延長して連続的に見せる手法。前者で代表的なクルマは、マークIIブリットやサーブ9ー5ワゴンなど。セダンのシルエットにラゲッジルームのボリューム感を付加することで、よりリッチな空間を強調して、ユーザーの豊かさを演出する。
 後者は、ボルボやレガシィツーリングワゴンなどが連綿と続けてきた、ワゴンではスタンダードともいえる見せ方だ。ボディ全体の一体感では優れているもののアクセントに欠けがちだが、広いグラスエリアはセダンでは得られない開放的な印象を与える。
 いずれにしても、ラゲッジルームからリヤエンドまでは、ワゴンのルックスのハイライトだ。ハッチゲートとリヤコンビランプを機能的に配列し、なおかつ独自の個性を演出しなければならない。遊び心もなければ魅力は下がる。トレンドはあるものの、ワゴンのリヤビューはデザイナーのウデの見せどころなのだ。
NISSAN ステージア 250RS
NISSAN
ステージア 250RS
全長 4765mm
全幅 1760mm
全高 1510mm
ホイールベース 2850mm
中古車平均相場→ 213万円
DATA:平成15年〜16年式
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 平成13年にデビューした現行ステージアは2代目になる。先代と同様にスカイラインのプラットフォームを採用する、スポーティなDNAはそのまま受け継いでいる。エンジンは、デビュー当初は3L V6直噴、2.5L直噴、2.5Lターボの3種、平成16年にマイナーチェンジが行われ、3Lと2.5Lターボが廃止。代わりに3.5L V6直噴をトップレンジとして設定。これも、スカイライン同様のパワーユニットだ。
 2.5Lターボと3.5L V6の走りは相当に強力、その一方でジェントリーな乗り味もシーンを問わず維持し、ツーリングワゴンとしての完成度は高い。
 ルックスでは、車高はやや高めだが余計な抑揚が極力排除されたプレーンなもので、カタマリ感がありオリジナリティは高い。シルエットはまったく異なるのだが、どことなくスカイラインのDNAを感じさせる点は、走りの性能重視で買ったユーザーにも満足度は高いはずだ。
1POINT CHECK
 ボディカラーは、グレードを問わずシルバーが圧倒的に多い。また、走行距離も1万km以下のクルマが目立ち、価格からするとバリュー感は高い。年式は15年式に集中する。
NISSAN ステージア 250RS ←インパネは、ほとんどスカイラインと共通で純正ナビもセンターポップアップ式。 NISSAN ステージア 250RS ←リヤシートは、足もと、頭上ともにたっぷりとしたスペースがある。ドアも大きく乗り降りも楽だ。
TOYOTA マークIIブリット 2.5iR-S
TOYOTA
マークIIブリット 2.5iR-S
全長 4775mm
全幅 1760mm
全高 1470mm
ホイールベース 2780mm
中古車平均相場→ 222万円
DATA:平成14年〜15年式
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 ブリットは、キャビンとラゲッジの境界となるCピラーの存在を明確にすることで、ボディ後半部のボリューム感を演出したルックスが特徴的だ。前後ドアのウインドウグラッフィック、太いCピラーの造形は、ベースとなったセダンボディのシルエットを容易にイメージすることができ、マークIIセダンが持つステイタスがそのままブリットでもアドバンテージとして生かされている。
 メカニズム的には、先代にあたるクオリスはカムリグラシアワゴンと大半を共有していたが、現行ブリットは名実ともにマークIIのワゴンとしてつくられている。
 ただし、ベースとなったのは先代マークII。そのため、パワートレーンは2.5Lと2.0Lの直6になる。2.5Lターボの280馬力からレギュラーガソリンが指定の2.0L160馬力まで、目的や用途に合わせた幅広いチョイスが可能な点は美点といえる。全体的に、内装も含めて、仕立てはスポーティ志向だ。
1POINT CHECK
 どの年式でも、台数は25iR-Sが多く、最強の25iR-Vは少数だ。価格差は平均して約30万円。20iRも多いが、平均200万円ほどでやや高めか。多走行なのも目立つ。
TOYOTA マークIIブリット 2.5iR-S ←インパネは先代マークIIと共通。セダンでは木目のデコレーションは、メッシュメタルになる。 TOYOTA マークIIブリット 2.5iR-S ←居住性はセダンと何ら変わらない。リヤシートの着座位置は高めで、つま先から頭上まで圧迫感がない。
ボルボ V70 2.5T
ボルボ
V70 2.5T
全長 4710mm
全幅 1815mm
全高 1470mm
中古車平均相場→ 348万円
DATA:2002年〜2004年式
詳細カタログ
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 巨大なラゲッジルームを想像させる広いウインドウビュー、切り立ったハッチゲート、ツインタワーのリヤコンビランプ。四角いボディから曲面を多用した現行にテイクオフしたものの、ひと目でだれにでもボルボとわかる特徴を伝承。50年を超えるワゴン作りのフィロソフィーが今も揺るぎなく続いている証だ。
 現行V70はセダンとは別の専用プラットフォームを持ち、ワゴンの資質をさらに高めようとしている。ゆえに、V70には目的に応じた、排気量やパワーの異なる多彩なグレードがそろう。先々代850時代にツーリングワゴンとハイパワーを融合させたT-5Rの流れを受け継ぐV70・T-5スポーツ、氷河の国が鍛え上げた4駆システム、AWDの実力を遺憾なく発揮するノルディックなど、印象に残るモデルも多い。
 どのクルマから入門しても、メルセデスEクラスワゴンと並ぶツーリングワゴンのトップブランドの魅力は堪能できるが、十分なパワーと装備を持つ、ロープレッシャーターボモデルが高バリューだろう。
1POINT CHECK
もともと約540万円の新車価格を付ける2.5T。高値キープが常識的なボルボの中古車相場を考えれば妥当な平均価格か。さらに、数的にも少ないことが、高値に拍車をかけている。
ボルボ V70 2.5T ←ユーザーインターフェースのよさを第一に考えられたインパネは、使いやすさとデザイン性が同居する。 ボルボ V70 2.5T ←基本は横置き5気筒のFF。グレードによってはオートレベライザーを備え、優雅な姿勢を常に保つ。
TOP styling スタイリング  driving ドライビング
utility ユーティリティ  carrying capacity キャリングキャパシティ
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