ワゴンは、セダンをベースとしても、専用ボディをまとうとしても、キャビンまでのプロポーションはセダンと似てくる。そして効率のいいラゲッジルームを追加。自ずと、ワゴンのボディはどれもプロフィールが似通ったものになり、どう個性を付けるかが苦慮のしどころだ。デザイン的には追加されたラゲッジルーム部分の処理をいかに個性的かつ魅力的に見せるかにかかってくる。
これには2通りあって、ひとつはラゲッジルームをわざと強調する手法。もうひとつは、ルーフやサイドウインドウのラインをリヤエンドまで延長して連続的に見せる手法。前者で代表的なクルマは、マークIIブリットやサーブ9ー5ワゴンなど。セダンのシルエットにラゲッジルームのボリューム感を付加することで、よりリッチな空間を強調して、ユーザーの豊かさを演出する。
後者は、ボルボやレガシィツーリングワゴンなどが連綿と続けてきた、ワゴンではスタンダードともいえる見せ方だ。ボディ全体の一体感では優れているもののアクセントに欠けがちだが、広いグラスエリアはセダンでは得られない開放的な印象を与える。
いずれにしても、ラゲッジルームからリヤエンドまでは、ワゴンのルックスのハイライトだ。ハッチゲートとリヤコンビランプを機能的に配列し、なおかつ独自の個性を演出しなければならない。遊び心もなければ魅力は下がる。トレンドはあるものの、ワゴンのリヤビューはデザイナーのウデの見せどころなのだ。 |