自信の逸品

仕事も遊びもバリバリこなす デキル自分を演出したい派
クルマだけじゃなくって
自分も磨いて一人前
 最初に白状すると、僕はモデルケースとは正反対に近い人間。バリバリというよりゴロゴロの人生だし、演出なんてしたところで、すぐに地が出てしまう。だから上昇志向なんて当然なくて、自分の居場所を見つけて、そこで漂っているのが好き。たとえて言うなら、皇居のお堀にいるカルガモみたいなヤツ。フェラガモなんかぜんぜん興味ない。
 でも何かの間違いで、テレビ局を買収しようと思ったりするかもしれないので、そうなったと仮定して、話を進めてみよう。テレビ局買うようなヤツが150万円の中古車探すか?という疑問は残るけれど……。
 こういうテーマになると必ず出てくるメルセデス・ベンツとBMWは、選ばなかった。当たり前の選択をしていたんじゃ、当たり前の人間にしかなれないような気がするから。あえて人が行かない道を進むほうが、自分なりの世界、存在感を出せるのでは?と考えたのだ。
 同じ150万円でも、メルセデスやBMWより高年式で、車格も上で、走りや乗り心地だって劣らないヨーロピアン・セダンはある。オススメ車のトップバッターはこれ。ここではサーブ9ー5をあげたけれど、同じスウェーデン生まれのボルボのセダンや、フランス製の大きめのモデルなど、ほかにもバリュー・フォー・マネーなクルマはたくさんある。
 どうしても国産車っていう人は、バブル景気のころに生まれたクルマをねらってはいかが? 年式からいくと10年落ち以上なので、維持するにはそれなりに苦労が伴うかもしれないけれど、デビューした時代を生き写しにしていて、とにかく造りがゼイタク。プレミアム度でもヨーロッパ車に負けていない。
 セルシオなどのセダンは、今も売られている分、新鮮さに欠けるので、ここではクーペを考えてみた。そのなかでとびきりゴージャスだったのがユーノス・コスモ。今じゃ知る人ぞ知るクルマだけに、輸入車と間違われるかもしれない。
 ここまではビッグサイズのモデルをピックアップしてきたけれど、個人的には、セレブだから大きなクルマっていう発想は古いんじゃないかと思っている。今年のアカデミー賞で、プリウスで会場に乗りつけた俳優が目立っていたというけれど、社会的に影響力の大きい人ほど、環境問題にも積極的に取り組むというのが、これからの流れになるはずだ。
 ということで3台目のオススメ車には、コンパクトカーをエントリー。数あるモデルのなかでも、都市内の移動にポイントをしぼって開発されたというコンセプトがセレブの生活にふさわしいんじゃないかと考え、スマートを選んだ。
 いずれのクルマにもいえるのは、乗り物だけよくしても、中身の人間が伴っていないとダメ!ということ。自分がいえる身分じゃないけれど、カラダを鍛えて、身なりをきちんとして、スマートにふるまうのが大前提。クルマがプレミアムだからジャージにサンダルでイイだろうという考えだったら、別の道を探したほうがいい。セレブばかりが人生じゃないわけだし。
森口将之
癒し系ジャーナリスト
森口将之
フランス車好きの森口氏だが、国産・輸入車問わず、中古車に精通。楽しいかどうかという判断基準と独特の選択眼には脱帽です。
EUNOS
コスモ
EUNOS コスモ
EUNOS コスモ
森口将之
このクルマのかっこよさが
わかる人こそ、センスが
いいっていえると思う
ゴージャスな内装は
セレブにピッタリ
 バブルのころに生まれたマツダのブランドのひとつ、ユーノスから生まれたラグジュアリークーペ。全長4.8m、全幅1.8mというサイズも国産車ばなれしているが、さらにすごいのがインテリアで、オーストラリア製レザーをおごり、最上級車種はカーナビまでも装着するという、当時としては超ゴージャスなクルマだった。メカニズム面でも、市販車では唯一これだけの3ローター・ロータリーターボを搭載と、こちらもゼイタク。ただ維持費を考えたら2ローターもアリかも。どちらにしても、本物がわかるセレブにオススメ。デザイン的にも、今改めて乗ったらオシャレ。
中古車
平均相場
130万円 平成6年〜7年式 全グレード
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SAAB
9-5
SAAB 9-5
森口将之
本物の価値が
わかる人なら
気に入るはず
SAAB 9-5 SAAB 9-5
ベンツでもBMWでもない選択がオシャレ
 メルセデス・EクラスやBMW・5シリーズと同じクラスのプレミアムセダン。しかも現役モデルが150万円で手に入る。これを見逃がさないテはない。クルマのデキがいいことは、いろいろな雑誌で評価されているとおり。前輪駆動やターボの経験の長さが、走りのよさにしっかり表れている。スカンジナビア生まれならではのやさしいデザイン、癒される乗り心地もいいところ。欧州製セダンを考えているすべての人にオススメしたい。
 1997年のデビュー当時のラインアップは、2.3Lターボ低圧ターボを搭載するモデルのみ。後に2Lターボや3Lターボエンジン搭載モデルも追加されたが、予算内に入るのは、デビュー初期の2.3Lモデル。少々地味な存在だけに、中古車市場では人気薄。でも、その分コンディションは上々なハズ。
中古車
平均相場
148万円 1998年〜1999年式 セダン2.3Lモデル
詳細カタログ 中古車検索
smart
カブリオ
smart カブリオ
ギュッと詰まった魅力がアナタを引き立てます
 現在はフォーツーという車名がついているオリジナル・スマートは、クーペ、カブリオ、Kの3タイプがあるけれど、そのなかからテーマにふさわしいと思ったのは、オープンエアの魅力を備えたカブリオ。新車も安いので中古なら150万円以下でOK。スマートは毎年のように改良されているので、新しい年式のほうがいい。とくに3気筒ターボのエンジンは初期の600ccよりも700ccのほうが、扱いやすさがアップしていてオススメだ。
中古車
平均相場
128万円 2001年〜2003年式 全グレード
詳細カタログ 中古車検索
ムリしてでもオススメしたいこだわりの1台
JAGUAR XJ6
森口将之 JAGUAR XJ6
このクルマが似合うようになれば本物です
 古いジャガーというと「壊れる」というイメージを持っている人もいるはず。中古になると信じられないほど安くなるのは、それが理由だと思われているかもしれないが、最近のモデル、たとえばヘッドランプが丸目4灯に戻ったXJサルーン(X300)あたりなら、ほとんど心配はいらない。直列6気筒を積む最後のジャガーということで、こだわりも持てる。それよりも問題なのは、自分がジャガーにふさわしい人間かどうか、かもしれないが。
中古車
平均相場
230万円 1995年〜1997年式 XJ4.0
詳細カタログ 中古車検索
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