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日本の海外高級ブランドが続々と逆上陸?
輸出だけじゃもったいない、国内販売してほしいクルマ
 平成17年。トヨタが日本でのレクサスブランドをスタートさせた。そして、その後を追うようにホンダは平成20年からアキュラブランドを国内展開することを決めた。また、日産は平成19年までに、中国でインフィニティブランドの展開を開始すると発表している。
 もともとこうしたブランド戦略は、北米を対象にしたものだった。写真はホンダが北米にアキュラを立ち上げた3年後のシカゴ・オートショーでの一幕。ブランドのフラッグシップモデルとして投入したNSXのワールドデビューの模様だ。このNSXは日本より北米でいち早く販売開始されている。
 ところで、同じメーカーのクルマでありながら、ブランドを分けることの意義は、それぞれに明確なキャラクターづけをすることが目的だ。
 レクサス、アキュラ、インフィニティは、トヨタ、ホンダ、日産それぞれのプレミアムブランドで、上級のクルマが販売されている。
 すでにレクサスはGS、IS、SCという3車を日本市場に導入している。どのクルマも非常に個性的であり魅力的でもある。だが、興味が湧くのはこうしたすでに発売されているモデルではなく、今後導入されてくるクルマたちだ。
 プレミアムブランドの強味のひとつに、熾烈な価格競争をしなくてもいいということがある。価格競争はスタンダードブランドにまかせておけばいい。むしろ価格競争をすることは、ブランドイメージをダウンすることにつながる。
 いかに付加価値をつけるかが、プレミアムブランドの魅力なのだ。単純に価格が高いというだけではなく、スタンダードブランドでは到底考えられないような贅沢さが盛り込まれてこそのプレミアムブランド。その贅沢さは装備や使われる素材の差にとどまらず、クルマそのもののヒエラルキーとして表れてくる。
 バブル崩壊後、クルマは徐々に実用一点張りのものに近づいてきた。それはそれで必要なことで、ある意味歓迎するべき部分もあったのだが、ひとつ言えるのはクルマが持っていた夢の部分が消えかけてしまったということ。
 プレミアムブランドが成長していくにしたがって、日本のクルマが失いかけていた夢の部分がふたたびふくらんでくればいいと、私は思っている。
 見ているだけでワクワクする……そんな気持ちになれるクルマが減りつつある現代の日本のクルマ社会。プレミアムブランドは、それを打破するカンフル剤となる可能性を秘めているのだ。
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●東京モーターショーで披露されたレクサスLF-Sh。次期セルシオがこのモデルとなることは必須。セルシオはフルモデルチェンジで、トヨタではなくレクサスブランドとして生まれ変わる(01)。●15年の東京モーターショーで発表されたホンダHSC。次期NSXはこのスタイリングではないと言われるが、このHSCがワクワク感を持ったモデルであることは間違いない(02)。●日産の高級ブランド・インフィニティで販売される、ムラーノの上位に位置するSUVのFX45。こうしたビッグサイズのSUVも、販売されるようになるかもしれない(03)。●QX45のさらに上位で、フルサイズSUVとなるQX56(04)。●SEMAショーに展示された三菱レイダーベースのコンセプトモデル。西海岸風のルックスを持つピックアップスタイルは、いかにもアメリカ的な開放感にあふれているが、こんなクルマが日本市場に表れてもよいのでは?(05)。
文:諸星陽一
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●アキュラブランドの北米市場デビューは1986年。レクサスとインフィニティはそれを追うように1989年に登場。旧来の伝統や威厳だけのブランドと一線を画す機能的プレミアム性が受け入れられた。
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