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進化を続けるプリウスがもたらしたもの
それは環境対策の答えだけでない!
プリウス
 東京モーターショーが閉幕して1カ月がたった今、改めて思い返してみると「環境」が大きなテーマだったとつくづく感じる。各自動車メーカーは次世代のクルマのカタチとして、電気自動車や燃料電池自動車、水素自動車などをこぞって並べていた。さらに、部品メーカーも環境に優しい新技術を提案していた。
 しかし、それらはあくまでも未来の話。現時点で実用化されているものはごく一部で、「普及」という点から見ればあと10年や20年はかかるかもしれない。そこで改めて浮き彫りになってくるものは?と言えば、ハイブリッド車の偉大さ。とくに「プリウス」はすでに7年も前から発売が開始され、全世界で愛されている。
 それは初代デビュー以来、国内17万4590台、北米20万6479台、欧州2万7172台を販売してきた実績からも証明されている(平成17年9月まで)。さらに現在でも、月販で国内5000台、北米9000台、欧州でも1500台を記録している。
 これほどまでに注目を集めるプリウスがもたらしたものは何か? それは自動車の新たな可能性であり、乗る人々の意識改革だったと思う。
 それをよく表しているのがアメリカのハリウッド。そこで活躍するトップスターたちが、プリウスに乗ることをステータスとしているのは有名な話。環境やエコロジーを意識することが「クレバー(知的)」だという意識を芽生えさせた。
 さらにプリウスは、乗る人すべてに共通認識を与えている。日本で生まれたこの手のコンパクトなクルマは、ともすると海外では狭い、窮屈、鈍足と言われ、ボディの拡大や排気量アップが求められる。しかし、プリウスは「今のままのサイズがいい」という声が世界各国から寄せられているという。つまり、大きくなってはプリウスではない、ということ。これは、少なくともトヨタのクルマでは極めて珍しいことのようだ。
 先日、プリウスはさらなる進化を遂げた。今回は、フロントウインドウの合わせガラスの間に高遮音性の膜を入れるなど、静粛性をアップさせ、乗る人にもさらに優しくなった。
 化石燃料の枯渇、地球温暖化など、地球規模で環境対策が求められているなかで、電気自動車や燃料電池車が普及するまでの「つなぎ」と思われていたハイブリッド技術。しかし、それは今後10年、20年、30年と主力技術となっていくだろう。
 それは、メルセデス・ベンツなどの海外メーカーがハイブリッド市場への本格参入を表明したことからも明らかだ。世界的に動き出したハイブリッド車の開発。それもプリウスがもたらした意識の変化だろう。
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●ハイブリッドカーとはいえ、走りもしっかりしていることは周知のとおり(01)。平成17年11月のマイナーチェンジで、吸遮音材や高遮音性ガラスを採用することで静粛性を大幅に向上させた(02)。さらに同MCで、レザーやアルカンターラシートを新採用。高級感だけでなく、ホコリや微粒子が舞い上がることが少なくなり、人体への影響も少なくなる(03)。アメリカやヨーロッパでも市民権を得ているプリウス。コンパクトで未来的なデザインがエコセレブの琴線に触れ、好調な販売を続けている(04)。ヨーロッパでは、低燃費でパワフルなスーパーディーゼルが主流。しかし、メルセデス・ベンツやBMWなどがハイブリッド市場への参入を表明。それは、プリウスの影響であることは間違いない(05)。
Txet:編集部 Photo:中村宏祐・トヨタ自動車
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●プリウスのデビューは平成10年。その後、バッテリーの小型・軽量化、ハイブリッドシステムの進化を遂げ、15年に2代目に移行。ここでも走行性能や環境性能は大きく進歩した。
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