トレンドウォッチング 身近にある「旬」な話題をいち早くキャッチ!
トレンドウォッチング 身近にある「旬」な話題をいち早くキャッチ!
TREND WATCHING
NEW COMER , EVENT, OWNER , MOVEMENT , GOODS , TOPIC...
トヨタがアジア戦略の切り札として出したのは
かつての日本でも行われたフレームシャシー共有
 トヨタは2004年からIMVプロジェクトという事業を展開している。これは世界規模で最適な生産体制を築くことを目的としたプロジェクトで、部品調達を含めて現地でクルマの組み立てをするというもの。
 主にモータリゼーションが発展途上にある、東南アジアやインド、南アメリカなどが対象地域となる。
 従来は日本で生産されているクルマをベースに、現地で生産していたが、日本とモータリゼーション途上国とでは求められる商品が違うため、現地での商品力が劣るという欠点があった。そこで、現地でのニーズを最大限に生かしたクルマを現地で造ろう、というわけである。目標は現地調達率100%だ。
 現在、日本ではラインアップからはずれている、ピックアップトラックのハイラックスというクルマがある。このハイラックスの販売状況を見てみると、アジアが38%(うちタイが全体比で34%)、中近東が15%、アフリカ15%、中南米11%となっており、圧倒的な地域性が見られる。
 従来トヨタでは、モータリゼーション途上地域向けのユーティリティビークルとピックアップトラックを合わせて、6種のホイールベースと、16種のエンジンを用意していた。これだけでもかなり煩雑な状態となる。まず、これをショートとロングの2種のホイールベースに集約、エンジンはガソリン3種、ディーゼル3種の計6種に絞り込んだ。
 さて、まず最初にハイラックスありきである。ピックアップトラックのハイラックスのシャシーは、ラダーフレームを用いている。このフレームを基に、ミニバンボディなどを架装してパッセンジャーカーを造るという手法だ。かつては日本でもとられていた方式だが、日本では商用ベースのミニバンは好まれなくなり、その多くが姿を消した。
 しかし、フレーム付きのミニバンのほうが好まれる国もあるのだ。理由はさまざまだが、多くの国で決定打となっているのが価格。モータリゼーション途上国では、まだまだクルマは非常に高価なもので、そう簡単に買えるという状況ではない。
 日本では生産しないことを前提に、モータリゼーションの途上国5カ国で同時に開発と生産立ち上げを行い、さらに現地調達率を上げることで徹底的なコストダウンをはかったのがIMVなのだ。
 また、現地調達率を上げることは、その土地での雇用も生む。その国の経済に貢献しつつ安価なクルマが造れるわけだ。かつて、フォードがT型で成し遂げた「生産者が消費者となる」構図は、今もグローバル化のなかで生き続けているのだ。
01
01
02
02
03
03
04
04
05
05
 
●トヨタの生産工場はもとより、部品メーカーなども進出することで、より多くの現地雇用が生まれる(01)。SUVボディを架装したフォーチュナー。いわばかつてのハイラックスサーフのような存在。まだまだ未舗装路の多い地域では、ラフロード性能も求められている(02)。英国により統治されていた国が多いアジア地域は、左側通行・右ハンドルのところも多い。基本設計段階では、左右どちらのハンドル位置も可能な設計が行われ、バルクヘッドも穴の位置を変更するだけで対応するものが採用される(03)。3列シートが装着されるイノーバ。ちょっと腰高なのはフレーム式シャシーのため(04)。現地の宗教も尊重した工場造りが行われている(05)。
TEXT:諸星陽一 PHOTO提供:トヨタ自動車
data
●IMVとはInnovative International Multi-purpose Vehicleの頭文字を取ったもので国際的な多目的車という意味。現在、タイ、南アフリカ、アルゼンチン、インド、インドネシアなどに主要生産拠点を持つ。
トレンドウォッチング
BACK NUMBER
車内がどんどん個性化していく 今、インテリアデザインから目が離せない
日本の海外高級ブランドが続々と逆上陸? 輸出だけじゃもったいない、国内販売してほしいクルマ
3年ぶりに富士に戻ってきたニスモフェスティバル なんとトヨタ7がサプライズゲストで走行
同僚はロボット!?新型ASIMOに見る近未来
ロサンゼルス・オートショーの創作コンペ デザインチャレンジの描くクルマの未来像とは?
年々増加する交通事故件数 われわれユーザーは何を選択するべきか?
東洋のモナコと言われるマカオの自動車教習所はダブルハンドルの特製教習車で運転を教える
進化を続けるプリウスがもたらしたものそれは環境対策の答えだけでない!
メーカー純正品も登場!愛犬家御用達のペット専用ドライブグッズ
最先端のジャパニーズ・カーデザインから見えるもの カロッツェリア展はトレンド発信基地となるか?
記事一覧
Goo-netクルマ関連記事

Goo-net News

新車情報をはじめクルマ業界の
ニュースをいち早くお届け

中古車特集

中古車選びに役立つ情報満載!
あなたにピッタリのクルマが見つかる

新車紹介・試乗

発表されたばかりのニューモデルを
独自で紹介、試乗レポート

中古車目利き講座

上質な中古車を見極めるポイントを
詳しく解説!買う前に要チェック

Goo-net Voice

「燃費をよくするには?」など
今知りたいクルマに関する豆知識満載

今が売り時!旬のクルマ

グーオク(買取オークション)で高値で
売れるクルマをピックアップ

TOP > クルマ情報 > トレンドウォッチング