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今までのイメージを大きく変える
最新のディーゼルエンジンの技術に驚嘆
 黒い煙をまき散らし、うるさい音をたてるというイメージが強いディーゼル車。しかし、この悪しきイメージは日本だけのものだったのだ。
 自動車先進国ヨーロッパでは、環境に対する意識も高く、ほぼすべての乗用車にディーゼルモデルがラインアップされている。しかも、ディーゼル車の割合は約3割にものぼる。
 この差は何か? わかりやすく言えば、環境問題に対する見識の違いだ。日本がPMやNOxを問題にしているのに対して、ヨーロッパではCO2の排出量を問題としている。要するにディーゼル車のメリットでもある「燃費のよさ」にヨーロッパは注目し、CO2の排出量を減少させ、地球温暖化防止に力を注いでいる。一方日本は、ディーゼル車のデメリットである「PMやNOxの排出」がもたらす大気汚染、環境汚染のために、ディーゼル車を規制している。
 しかし、最新のディーゼルエンジンは短所を打ち消し、長所をさらに伸ばすという、スーパーエンジンなのだ。さらに、驚くほど静か。そんな夢のようなエンジンを実現したのがボッシュの技術だ。
 その秘密の構造は……高圧化された燃料を蓄積し、適量を各シリンダーに噴射する。さらに、ピストンが1回上下する間に最高5回燃料を噴射。その理由は、メイン噴射の前に小さな噴射をすることで燃料を燃えやすくする(=燃費の向上)と同時に、急激なメイン噴射がなくなることで音は静かになる。そして、メイン噴射のあとに小さな噴射をすることにより、PMなどの燃えカスを完全燃焼させるという構造なのだ。
 現在ヨーロッパでは、日本メーカーのディーゼル車が数多く走っている。しかし、そのままの状態では世界一厳しい日本のPM、NOxの基準に適応しないため、日本に持ってくることはできない。が、その基準をクリアすることも可能だという。こんなにいいことづくめのディーゼルエンジンを導入しない手はないと思うのだが……。
写真1
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写真6
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●燃焼効率を向上するために、高圧ポンプで燃料は1800気圧にまで高圧化される(01)。高圧化された燃料はレール内に蓄積され、各シリンダーに送られる(02)。ピストンが1回上下する間に、走行状況などにより最高5回燃料を噴射する構造が燃費向上、排ガスのクリーン化、静かな音を実現させるキモ(03)。各シリンダーで燃え残ったPMは、フィルタでこし取られる(04)。これらの行程はすべてコンピュータで制御される(05)。ディーゼルエンジンの魅力を真摯に伝えるボッシュの小西さん(右)と長岡さん(左)(06)。
Text:編集部 Photo:菊池貴之
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ボッシュは、今回のディーゼルエンジンの技術だけでなく、オルタネーターなどの自動車部品、ABSなどの電子制御システムなど、クルマを支える世界トップの部品メーカー。
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