ニューモデル:三菱 ランサー・エボリューション
三菱 ランサー・エボリューション 三菱 ランサー・エボリューション
■プロフィール
 平成15年(2003年)にいったんWRC・世界ラリー選手権への参戦を中止、04シーズンも一部大会への参加のみとなった三菱自動車だが、今年からは再びフル参戦態勢に復活した。三菱のWRC参戦車といえば、ランサーエボリューション。平成4年の衝撃的デビューから早や10年以上が経過。細かな変更を繰り返しながら、今回のモデルでIXへと進化を遂げた。
(発表:2005/03/01 UP:2005/03)
エンジンに可変バルブタイミングシステムを採用するなどさらに進化
 従来、ランエボは街乗り重視のGSR、競技車ベースのRSという2グレード構成であった。今回のIXでも、その2グレードの性格は同様だが、新たにGSRとRSの中間的存在であるGTが設定された。GTは走りの装備がRSに近く、快適装備がGSRに近いといったグレードで、チューニングなどを考えているユーザーにはぴったりのタイプといえる。
 パッと見ただけでは、VIII MRとIXの見分けがつかないかもしれない。それほどエクステリア&インテリアの変更は小さなものだ。しかし、心臓部のエンジンは大きな変更を受けた。
 新しいエンジンも型式は4G63と同一だが、新たに可変バルブタイミングシステム(MIVEC)が追加された。MIVECは吸気カムに取り付けられた油圧装置により、作用角を最大幅30度変更。これにより燃費が向上している。また、エンジン本体の排ガスの清浄性が向上したため、触媒の仕様変更を行い、レスポンスも向上している。
 さらにターボも仕様を変更し、レスポンスをアップ。GTとRSではマグネシウム製のコンプレッサーホイールを採用することで、最大トルクを従来の40.8kgmから41.5kgmに向上。このターボは、GSRでもオプションとして装着が可能になっている。
 サスペンションや駆動方式、駆動力配分制御なども基本的には従来同様。ミッションはGSRが6MT、GTとRSが5MTとなる。5MTは5速のギヤ比を下げ高速巡航性能重視となった。
(文:諸星陽一 写真:三菱自動車工業)
三菱 ランサー・エボリューション 従来はオプション設定だったアルミペダルを標準化。GSRとGTは2DINサイズのオーディオスペースが用意される。内装でGSRとGTの違いはシフトレバーベースのエンブレムの有無。GSRのみに装着される。 三菱 ランサー・エボリューション フロントのバンパーには、開口部の左右に丸形のエアインテークが設けられた。このインテークによってインタークーラーのパイプを冷却する。
三菱 ランサー・エボリューション GSRに新採用されたレカロシート。メインの素材にはアルカンターラを、サイド部分にはレザーを採用し、サポート性と高級感を両立。 三菱 ランサー・エボリューション デフューザー形状となったリヤバンパー下部。リヤスポイラー水平翼は従来のソリッドタイプから中空タイプに変更され、重量減がはかられている。コンビランプはスモークタイプとなった。
三菱 ランサー・エボリューション サスペンションはフロントがストラット、リヤがマルチリンクで基本的には従来どおり。リヤは少しスプリングを短くしている。 三菱 ランサー・エボリューション 長い歴史を持つ4G63型DOHC4気筒エンジン。ボア×ストロークが85.0×88.0mmという、スポーツタイプのエンジンとしては珍しいロングストロークタイプ。
ランサー・エボリューションIX GSR(6MT)主要諸元
全長×全幅×全高 4490×1770×1450mm
ホイールベース 2625mm
トレッド前/後 1515mm
車両重量 1410kg
エンジン 直4DOHCターボ
総排気量 1997cc
最高出力 280ps/6500rpm
最大トルク 40.8kgm/3000rpm
10・15モード燃費 10.0km/L
サスペンション前/後 ストラット/マルチリンク
ブレーキ前/後 Vディスク
タイヤ前後 235/45ZR17
バリエーション&価格
RS

5MT

294万円
GT 5MT 331万8000円
GSR 6MT 357万円
※価格は全国メーカー希望小売り価格。
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