スバル インプレッサXV | 目利き講座

目利き講座

スバル XV
(2012年10月〜2013年11月)
中古車購入チェックポイント

DBA-GP7
参考車両:2.0i-L アイサイト
初年度登録:2013年2月
追加装備:<メーカーオプション>ルーフレール (2012年10月)

スバル XV<br />(2012年10月〜2013年11月)<br />中古車購入チェックポイント

■全体のチェックポイント

2012年10月に発売した、4代目「インプレッサ」がベースのライトSUV。作りは、いわゆる“街乗り4WD”だが、走り方や扱い方によって差があるので、ユーザー歴や使用状況を販売店に聞いてみよう。水平対向エンジンや4WDシステムなどスバル独自の機構を正しく点検整備しているかどうかも大切。「アイサイト」搭載車は、全機能が正常なことも確認したい。

■外装と同時に車体骨格にダメージがないか調べる・・・・・1.車体のバランスを見る

 まずは、外装に異常がないか探ってみる。前面は、バンパー、グリル、ボンネット、ヘッドライト、フェンダーなどの状態をチェック。細部では、フロントガラスの飛び石傷などにも注意したい。

■外装と同時に車体骨格にダメージがないか調べる・・・・・2.縁と奥も覗いてチェック

 フロントバンパーは、角や下部のプロテクター部なども損傷がないかチェックし、ずれていないか立て付けを見る。下側にあるエアフラップ(空気整流板)の破損にも注意。バンパーに連なるフェンダーは、ホイールアーチプロテクター、フェンダー本体、奥のタイヤハウス内および内側のフェンダーライナーも慎重にチェックする。

■外装と同時に車体骨格にダメージがないか調べる・・・・・3.車体の内側も調べる

 ボンネットは、外面と内面、ヒンジ部をチェック。フェンダーは、エンジンルーム側をチェックし、固定状態も調べる。同時に、フレームなど車体パネルもチェック。最前部で車体の左右に繋がっているラジエターサポートおよび関連部も必ずチェックする。

■外装と同時に車体骨格にダメージがないか調べる・・・・・4.後部のチェック(1)

 後面も、バンパー、リアゲート、コンビネーションランプ、フェンダーなどの状態をチェック。
 リアゲートは、開閉の動きやダンパーロッドの効き具合などチェックし、内側やヒンジ部も調べる。パネル接合部に注意しながら開口部もチェック。関連するルーフ部も慎重にチェック。さらに、スペアタイヤ収納部周辺のパネルも、歪みや修理跡などがないか見る。

■外装と同時に車体骨格にダメージがないか調べる・・・・・4.後部のチェック(2)

■外装と同時に車体骨格にダメージがないか調べる・・・・・5.周辺も詳しく調べる

 ドアは、外面だけでなく、内側も修理跡などがないかチェック。ドアを外して修理/交換していないか、ヒンジ部もチェック。ピラー(柱)やサイドシル(梁)など、関連部も慎重にチェックする。

■外装と同時に車体骨格にダメージがないか調べる・・・・・6.下側に要チェックポイント(1)

 車体側面下部は、樹脂プロテクターに損傷や修理/交換跡がないかチェック。それよりも重要なのは、覆われているサイドシル(車体の梁)のほうだ。床下側を覗いて、損傷、腐食(錆)、修理/交換跡などがないかチェック。ステップ部(サイドシルの上側)も、特にピラーやフェンダーとの接合部あたりの状態に注意してチェック。

■外装と同時に車体骨格にダメージがないか調べる・・・・・6.下側に要チェックポイント(2)

■外装と同時に車体骨格にダメージがないか調べる・・・・・7.損傷の程度と範囲に注意

 ドア開口部は、乗り降りによる傷や簡易塗装補修跡などがないかチェック。マスキング跡があれば、周辺を調べて、損傷の程度と範囲を確認。右リアフェンダーは、フューエルリッドおよび給油口周辺も調べる。

■外装と同時に車体骨格にダメージがないか調べる・・・・・★損傷箇所や修理歴を確認する

 「XV」は、フロントバンパー下部、ホイールアーチ、サイドシル、リアバンパー下部左右リフレクター部に樹脂素地クラッディング(プロテクター)を設けたSUVスタイルに、17インチホイール&タイヤを装着し、最低地上高200mm・全高1,550mm(ルーフレール装着車1595mm)。メカニズムや装備などは、同型式[DBAGP7]の「インプレッサスポーツ 2.0i-SAWD」と共有する部分もあるが、ボディサイズは全長+35mm・全幅+40mmほど大きくなっている。「XV」に限らないが、街乗りSUVは、4WDを過信して事故を起こす例も少なくない。外装の損傷だけでなく、車体骨格や足まわりなども、走行に支障があるダメージがないか注意したい。骨格部を事故修理した修復歴車でなくても、修理や交換している部分がないか販売店に聞いてみよう。

■内装の状態と装備機器類の機能をチェックする・・・・・1.隅まで細かくチェック

 室内は、シートや内装材に汚れ、染み、傷、破損などがないかチェック。床や天井の状態も確認。ボックスやポケット、トレイ、ホルダーなどは、内部の状態も見る。ボックスリッドやエアコンルーバーなどは、可動部の破損にも注意してチェック。

■内装の状態と装備機器類の機能をチェックする・・・・・2.後部までチェック(1)

 前席周辺だけでなく、6:4分割可倒式リアシートの折り畳み具合なども試しながら後席周辺も丹念にチェック。後部カーゴスペースも、傷みなどがないかチェック。フック類や床下サブトランクの状態もチェックする。

■内装の状態と装備機器類の機能をチェックする・・・・・2.後部までチェック(2)

■内装の状態と装備機器類の機能をチェックする・・・・・3.装備機器の作動を確認

 ヘッドライト、ウインカー、テール/ブレーキ/バックランプ、ワイパー、ミラーなど保安装置。パワーウインドウやドアロック、室内ランプなど基本的な機器の作動状態をチェック。電波式リモコンキー(またはキーレスアクセス)の機能と各部作動状態などもチェック。オートエアコンは、特に冷房の効きに注意して調整・設定具合をチェックしてみる。
 参考車両は、標準装備のオーディオレス・6スピーカー(フロント4+リア2)だが、ディーラーオプションのナビやオーディオ、リアビューカメラ、ステアリングオーディオリモコン、ETCユニットなどを付けたければ販売店で相談してみよう。ちなみに、ルーフレールなどのメーカー装着オプションは後付けできないので、車両の装備内容にも注意したい。

■内装の状態と装備機器類の機能をチェックする・・・・・★細部は販売店でチェックしてもらう

 車両を見る際は、販売店で仕様グレードと装備内容をまず確認。装備機器類の具合は、とりあえずわかるところだけでもチェックし、細部は販売店で点検してもらう。特に電装機器の作動が正常か確認したい。

■走行関連機能の具合と整備状況を必ず確認する・・・・・・1.エンジンをかけてみる(1)

 エンジンをかけて、始動具合、アイドリング回転、排気ガスの色などをチェック。始動時には、キーレスアクセス&プッシュスタート(2.0i-Lに標準装備)の機能を確認。表示灯・警告灯、インジケーター、ディスプレイ表示、警告ブザーなどにも注意する。わからないことや疑問があれば、販売店スタッフに聞いてみよう。

■走行関連機能の具合と整備状況を必ず確認する・・・・・・1.エンジンをかけてみる(2)

■走行関連機能の具合と整備状況を必ず確認する・・・・・・2.運転支援機能もチェック(1)

 6速マニュアルモード付CVTは、可能なら試乗して、各レンジへのシフト具合、自動無段変速動作と制御、マニュアルモードのパドルシフトと変速具合をチェック。
 高回転側で変速するSモード、アイドリングストップ、ヒルスタートアシスト、ブレーキアシスト関連機能、VDCの作動とOFF(VDC解除/アイサイト停止/ヒルスタートアシスト解除)なども確認。
 アイサイト装備車は、自動ブレーキと各運転支援機能、車線逸脱警報OFF、プリクラッシュブレーキOFFなどの機能も確認したい。
 とはいえ各機能が正常かどうかを判断するのはまず無理なので、販売店で点検、確認してもらおう。

■走行関連機能の具合と整備状況を必ず確認する・・・・・・2.運転支援機能もチェック(2)

■走行関連機能の具合と整備状況を必ず確認する・・・・・3.タイヤとホイールをチェック

 タイヤは、残り溝の深さを点検し、傷やひび割れなどがないかチェック。接地面の一部だけが減る偏摩耗など異常摩耗を起こしていれば、サスペンションの異常や車体の歪みなどにも要注意。アルミホイールは、塗装の傷み、リム(タイヤと接している部分)の欠損や曲がり、過度な衝撃による変形や割れなどに注意しながらチェックする。

■走行関連機能の具合と整備状況を必ず確認する・・・・・4.床下も覗いてチェック

 車体パネルや補強部材、アンダーカバー、マフラーやサスペンションなどの部品類も、傷、曲がり、歪み、破損、修理/交換跡などがないかチェック。
 油汚れ(オイルやグリスなどの漏れ)、樹脂やゴム部品の劣化・破損などにも注意。錆は、表面に浮いている程度なら心配ないが、広がり範囲と腐食の進行状態をチェック。

■走行関連機能の具合と整備状況を必ず確認する・・・・・★足まわりの状態を確認する

 「XV」は、専用デザイン17インチアルミホイール&エコタイヤをベースにXV新車装着用として開発した「ヨコハマ ブルーアースE70」225/55R17タイヤ、フロント16インチベンチレーテッド/リア15インチディスクブレーキを標準装備。サスペンションはストロークを延ばしているが、硬めのセッティング(2013年11月の一部改良で最適化した)となっている。タイヤ、ホイール、ブレーキ、サスペンションなどをそれぞれ慎重にチェックするが、足まわりは運転支援機能などとも関わっていることにも注意したい。

■走行関連機能の具合と整備状況を必ず確認する・・・・・・★正しく点検・整備してもらう

 「XV」は、中低速域を重視した2.0L水平対向4気筒[FB20]エンジン+6速マニュアルモード付CVT[リニアトロニック]+前60:後40を基本にトルク配分を制御する[アクティブトルクスプリットAWD]を搭載し、[アイドリングストップ]や[VDC(横滑り防止VDC/空転防止TCS機能)]などを装備。「アイサイトver.2」装備車は、ステレオカメラを装着し、[プリクラッシュブレーキ/アシスト・全車速追従機能付クルーズコントロール・AT誤発進抑制・車間距離/車線逸脱/ふらつき警報・先行車発進のお知らせ]などの機能を備える。
 とりあえずはエンジンルーム内を見て、詳しい整備状況を販売店に聞いて確認。車両の購入を決めるなら、スバル独自のシステムを正しく点検・整備できるか確認したい。

■最初に車両の現状を確かめる

 中古車両をチェックする際は、現物を見て、年式(登録年月日)・仕様・グレードを確認。標準装備のほかに、メーカーオプションやディーラーオプション、市販機器、カスタムパーツなどを付けていないか確認。整備状態も含めた現状を販売店で確認しよう。

■目利きはココを見る!(1)

「車両の情報」を見る
●「車検証(自動車検査証)」で初度登録年月日や型式などを確認。「保証書」で期限や内容を確認。「車両取扱説明書」の他に、追加装備などの使用説明書が揃っていることも確認。●「定期点検整備記録簿」は、記載内容を必ず確認。定期点検や消耗部品交換などの時期と走行距離を把握しておけば、車両の状態を探る参考になる。

「立て付け」を見る
●外板パネルは、合わせ(隙間)が均等でなかったり、位置がずれていれば、ダメージを受けているか修理/交換している可能性がある。●プレスライン(外板パネルを折り曲げている角)やモール(飾り部品)など、外装部品が連なっている線のずれも、立て付けの狂いを見つけるヒント。●外装は、見る角度を変えながらチェックすれば、プレスラインのずれや崩れ、立て付けの狂いなども判断しやすい。パネル表面を斜め方向から透かして見るようにすると、小さな凹みや浅くて広い凹み、波打ち(しわ)なども見つけやすい。しわが寄っているのは、ダメージ痕か、板金修理跡だ。

「塗装の状態」を見る
●部分的に色艶が違っていたり、ザラザラした肌荒れ状態になっている箇所は、修理跡の疑いがある。●新しい塗装跡は、錆などの補修か、損傷を負って修理したのか、詳しく調べる。●修理や交換で塗装していると、微妙に色調が違って見えることがあるので、隣接しているパネルの色艶も比べてみる。●塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があるのはマスキング(周辺に塗装スプレーの飛沫が広がらないようにするカバーを粘着テープなどで留める)跡。ドア開口部などにマスキング跡があれば、なんらかの理由で塗装しているので、周辺を詳しく調べる。●エンジンルーム内やスペアタイヤ収納部などは、外装色とは違っていることもあるので注意する。

「取り付け状態」を見る
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体部品を外す時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれていれば、ネジを回している。●ボンネット、フロントフェンダー、ドア、テールゲート(またはトランクリッド)などは、外して修理、あるいは交換することがあるので、ネジを見て、ヒンジおよび車体側のヒンジ固定部周辺も修理跡などがないか調べる。

「接合部」を見る
●車体部品を交換する際に溶接部分を外すことがあるので、鉄板接合部を調べる。●スポット溶接(接合部にある丸い窪み)を打ち直している場合は、直径が小さい、窪みが深い、ずれている(2度打ちした)など、新車組み立て時の状態とは異なる特徴があるので注意する。●接合部に塗布しているシーラー(隙間を埋める充填材)は、修理や交換で塗り直していると不自然に見える。●爪で押して、プチッと表面が割れる(表面が硬くても内部が柔らかい)ようなら新しいシーラーを盛っている。●シーラーは、接合状態や塗布する方法によって形状が違っていることにも注意する。

■目利きはココを見る!(2)

■今回の車両のプロフィール

●3代目「インプレッサ」5ドアハッチバック車をベースにした“新しいクロスオーバーモデル”として2010年6月に新発売した「インプレッサ XV」は、2012年2月に販売終了。
●2011年12月から4代目へと替わった「インプレッサ」では、2012年10月に“都市型クロスオーバーSUV”をアピールした新型「XV」を発売。最低地上高200mmとしながら立体駐車場にも入る1,550mm(ルーフレール非装着)の全高。専用のバンパー、ホイールアーチやサイドシルなどに設けたクラッディング(プロテクター)、17インチアルミホイールなどを装着したSUVスタイル。コンパクトな“ライトSUV”のボディに、2.0L水平対向エンジン+電子制御4WD+6速マニュアルモード付CVTを搭載。運転支援システム「アイサイトver.2」装備車を設定している。
フロントフォグランプ、LEDウインカー付電動格納式ドアミラー、LEDハイマウントストップランプ内蔵ルーフスポイラー、パドルシフト、本革巻ステアリングホイール&セレクトレバー、フルオートエアコン、オーディオレス・6スピーカーなどを全車標準装備。
仕様グレードの「2.0i」は、ハロゲンヘッドランプ・マニュアルレベライザー付、電波式リモコンドアロック、運転席レバー式シートリフターなどが標準装備のベーシックタイプ。「2.0i-L」は、HIDロービームランプ・オートレベライザー付、クリアビューパック(フロントワイパーデアイサー/ヒーテッドドアミラー/撥水加工フロントドアガラス)、アルミパッド付スポーツペダル、キーレスアクセス&プッシュスタート、運転席8ウェイパワーシートなどを標準装備。「2.0i-Lアイサイト」は、2.0i-Lの装備に「アイサイトver.2」を追加し、全車速追従機能付クルーズコントロールや先行車発進お知らせ機能など運転支援機能を組み込んでいる。

■参考車両と同時期の仕様グレード設定

グレード 型式 シフト 駆動
2.0i DBA-GP7 CVT-6M 4WD
2.0i-L DBA-GP7 CVT-6M 4WD
2.0i-L アイサイト DBA-GP7 CVT-6M 4WD
●2013年6月に「XV ハイブリッド」を追加。2013年11月に一部改良。前後サスペンションや電動パワーステアリングなどを改良、室内の静粛性を向上、ステアリングホイールまわりのデザイン変更、助手席パワーシートの設定など、仕様装備を一部変更している。
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