トヨタ ポルテ | 目利き講座

目利き講座

トヨタ ポルテ
(2012年7月〜)
中古車購入チェックポイント

DBA-NSP140
参考車両:1.3 X
初年度登録:2012年7月
追加装備:追加装備:<メーカーセレクトパッケージ>ナノイーパッケージ、スーパーUVパッケージ、スマートエントリーパッケージ、HIDパッケージ、ナビレディパッケージ
<販売店オプション>ナビゲーションシステム、専用フロアマット (2012年7月)

トヨタ ポルテ<br />(2012年7月〜)<br />中古車購入チェックポイント

■全体のチェックポイント

2012年7月から発売している2代目「ポルテ」。参考車両は、ベーシックタイプにパッケージオプションを追加している。外装・内装をしっかりチェックするほか、装備機器の機能も確認。定期点検整備をおろそかにしている車両もあるので、基本的な走行機構はもちろん、エコ機能や運転支援機能などの整備状況も必ず確認したい。

■関連部に注意しながら周辺の状態もチェックする・・・・・1.車体のバランスを見る

 まずは、外観に異常がないか車体まわりを探っていく。前面は、バンパー、グリル、ボンネット、ヘッドライト、フェンダーなどの状態をチェック。細部では、ボンネットやフロントガラスの飛び石傷などにも注意したい。

■関連部に注意しながら周辺の状態もチェックする・・・・・2.縁や奥も覗いてチェック

 バンパーは、角や下部に損傷がないかチェックし、ずれていないか立て付けも見る。下側にあるエアスパッツ(タイヤの前にある空気整流板)の破損などにも注意。
 バンパーに連なるフェンダーは、ホイールアーチ(タイヤを囲っている部分)の縁もチェック。さらに、タイヤハウス内や内側に設置しているフェンダーライナー(泥よけカバー)などもチェックする。

■関連部に注意しながら周辺の状態もチェックする・・・・・3.車体の内側もチェック

 ボンネットは、内側とヒンジ部をチェック。フェンダーも、内側に腐食(錆)や修理跡などがないか見て、取り付け状態を調べる。同時に、車体パネルもチェック。
 最前部で車体の左右に繋がっているラジエターサポートおよび関連部品も、異常がないか慎重にチェックする。

■関連部に注意しながら周辺の状態もチェックする・・・・・4.ドアと周辺をチェック

 ドアは、外板パネルだけでなく内側もチェック。ドアを外して修理/交換していないか、ヒンジ部も見る。同時に、ピラー(柱)やサイドシル(梁)、フェンダーなど関連部も慎重にチェックする。

■関連部に注意しながら周辺の状態もチェックする・・・・・5.スライドドアのチェック(1)

 スライドドアは、開閉するスライド動作と閉める時の合わせをチェック。外側と内側のパネル、上・下・側部にあるブラケット(ドアの支え金具)とローラー、車体側のレール(スライドさせる金具)なども、異常がないか調べる。

■関連部に注意しながら周辺の状態もチェックする・・・・・5.スライドドアのチェック(2)

■関連部に注意しながら周辺の状態もチェックする・・・・・6.後部のチェック(1)

 後面も、バンパー、バックドア、コンビネーションランプ、フェンダーなどの状態を細かくチェック。
 跳ね上げ式バックドアは、解錠・施錠と開閉の動き具合をチェックし、全開状態でしっかり止まっているかダンパーロッドの効きも確認。内側やヒンジ周辺も調べて、修理/交換していないかチェック。開口部も、パネル接合部の溶接やシーラーの異常などに注意しながらチェック。
 できれば、スペアタイヤ収納部周辺のパネルも、歪みなどがないか見る。塗装の仕上げが異なっているので判断は難しいかもしれないが、修理/交換跡にも注意したい。

■関連部に注意しながら周辺の状態もチェックする・・・・・6.後部のチェック(2)

■関連部に注意しながら周辺の状態もチェックする・・・・・7.下側に要チェックポイント(1)

 車体側面は、床下側も覗いて、サイドシル(車体の梁)に損傷や腐食(錆)などがないかチェック。判断は難しいかもしれないが、修理/交換跡にも要注意。同様に、ステップ部(サイドシルの上側)周辺、特にピラーやフェンダーとの接合部あたりも必ずチェックする。

■関連部に注意しながら周辺の状態もチェックする・・・・・7.下側に要チェックポイント(2)

■関連部に注意しながら周辺の状態もチェックする・・・・・8.ホイールとタイヤをチェック

 「1.3 X」は、樹脂フルキャップ付14インチスチールホイール&165/70Rタイヤが標準装備。ホイールは、ホイールキャップに傷や破損などがないか見て、取り付け状態をチェック。ホイール自体も、錆やリム(タイヤと接している部分)の曲がりなどに注意しながらチェック。
 タイヤは、残り溝の深さを点検し、傷やひび割れなどがないかチェック。接地面の一部が極端に減る偏摩耗など異常摩耗を起こしていれば、不適切なエア圧やアライメント(ホイール取り付け角)の狂いなども考えられるが、車体が歪んでいる可能性もあるので要注意。

■関連部に注意しながら周辺の状態もチェックする・・・・・9.床下の様子も覗いてみる

 車体パネルや補強部材、カバー類、マフラーやサスペンションなど部品類も、傷、曲がり、破損、修理/交換跡などがないかチェック。油汚れ(オイルやグリスなどの漏れ)、樹脂やゴム部品の劣化・破損などにも注意。錆は、表面に浮いている程度なら心配ないといえるが、広がり範囲と腐食の進行状態をチェックする。

■関連部に注意しながら周辺の状態もチェックする・・・・・★損傷の有無と修理/交換歴を確認する

 「ポルテ」は、2代目になって右リアドアを追加し、右横開きドア2枚・左電動スライドドア・跳ね上げバックドアの4ドア。先代よりも、全高はー30mm、スライドドア開口高はー15mmとなったが、室内長/幅は拡大。2WD車は、フロア地上高300mmの低床&フラットフロア。4WD車は、フロア地上高330mm、フロアはプロペラシャフトを通すセンタートンネル部が100mm盛り上がっている。といった車体の構造などはともかく、外装と同時に車体骨格の状態も確認したい。
 事故などで車体の骨格部を修理/交換している車両は修復歴車だが、たとえ修復歴に該当しなくても、損傷や修理している部分がないか販売店に聞いてみよう。

■室内の状態と装備機器類の機能・作動をチェック・・・・・1.隅まで細かくチェック

 室内は、シートや内装材に汚れ、染み、傷、破損などがないかチェック。床や天井も調べるほか、ボックスやポケットの内部、トレイ、ホルダー、フックなどもチェック。ボックスの蓋、収納式カップホルダー、エアコン吹き出し口などの可動部の破損にも注意。

■室内の状態と装備機器類の機能・作動をチェック・・・・・2.後部まで慎重にチェック(1)

 助手席のリクライニング、ロングスライド、シートバックテーブル。後席の前倒し折り畳みなども試しながら周辺を丹念にチェック。後部ラゲッジスペースも、傷みがないかチェック。フロアボードを上げてアンダートレイの状態も見る。

■室内の状態と装備機器類の機能・作動をチェック・・・・・2.後部まで慎重にチェック(2)

■室内の状態と装備機器類の機能・作動をチェック・・・・・3.装備機器の作動を確認

 ヘッドライトやウインカー、ミラー、ブレーキ/バックランプなど保安装置。パワーウインドウ、ドアロック、室内ランプなど基本的な機能の作動具合をチェック。ワイヤレスドアロックリモコンの機能と各ドアの解錠・施錠なども確認。エアコンは、冷房の効き具合に注意しながら調整・設定具合をチェック。
 「メーカーオプション」、いくつかの装備をセットにして組み込む「メーカーセレクトパッケージ」、「販売店オプション」のナビやオーディオなどを装着している車両は、それぞれの単独機能や付随機能はもちろん、関連・連携する機能なども正常か確認したい。

■室内の状態と装備機器類の機能・作動をチェック・・・・・★細部は販売店で点検してもらう

 仕様グレードによって、フロントシートは[セパレート]と[ベンチ]、リアシートは[一体可倒式]と[6:4分割可倒式]がある。スピードメーターの目盛りが、内装色フロマージュは丸型で内装色プラムは角型、といった細かいところも異なっている。参考車両は、5つのメーカー装着オプション「セレクトパッケージ」と販売店オプションのナビを追加装備している。
 いずれにしても、販売店で車両の装備内容をまず確認する。装備機器類の状態は、操作方法などを販売店スタッフに聞きながらチェック。とりあえずわかるところだけでもチェックして、どこかに異常がないかは販売店で点検もらおう。特に電装機器の不調に注意したい。

■走行機能のコンディションと整備状況を確認する・・・・・1.エンジンをかけてみる

 エンジンをかけて、始動具合、アイドリング回転、排気ガスの色などをチェック。始動時には、表示灯・警告灯類の点灯やディスプレイ表示、警告ブザーなどにも注意。スマートエントリー&スタートシステム装着車は、電子キーおよびエンジンスイッチの機能も確認。わからないことや疑問は、販売店スタッフに聞いてみよう。

■走行機能のコンディションと整備状況を確認する・・・・・2.エコ機能もチェック

 CVTは、[P・R・N・D・S・B]レンジへのシフト具合をチェック。可能なら試乗して、走行時の自動無段変速動作をチェック。アイドリングストップ装備車は、[D・S]時のアイドリングストップと坂道発進補助、[P・N]時のアイドリングストップ、[A OFF]スイッチのアイドリングストップ解除などの機能もチェック。

■走行機能のコンディションと整備状況を確認する・・・・・3.運転支援機能もチェック

 走行機能としては、制動力を前後左右輪に配分する[EBD]・タイヤロック防止[ABS]・強い制動力を発生させる[ブレーキアシスト]、横滑り防止[VSC]とタイヤ空転防止[TRC]の作動およびTRC・TRC&VSC[OFF]スイッチによる機能解除や自動復帰なども正常か確認したい。
 とはいっても、異常を判断するのは非常に難しいので、販売店でチェックしてもらうほうがいい。

■走行機能のコンディションと整備状況を確認する・・・・・★正しく点検・整備してもらう

 1.3L車は、実用的な1.3Lエンジン+CVT(自動無段変速機)+2WD(FF前輪駆動)。「1.3 X」は、[アイドリングストップ]を標準装備(1.5L 2WD車にオプション設定)。「ポルテ」は全車に、電子制動力配分制御EBD付ABS&ブレーキアシスト、横滑り防止VSC&タイヤ空転防止TRCを標準装備している。
 メカニズムの話はともかく、走行機能が正常か確認したい。とりあえずはオイル漏れなどに注意しながらエンジンルーム内を見て、詳しい整備状況を販売店に聞いて確認。車両の購入を決めるなら、エンジン、CVT、ステアリング、ブレーキ、サスペンションなどのほか、運転支援機能なども、すべてきちんと点検・整備してもらうようにしよう。

■最初に車両の現状を確かめる

 中古車両をチェックする際は、現物を見て、年式(登録年月日)・仕様・グレードを確認。標準装備のほかに、メーカーオプションや販売店オプション、市販機器、カスタムパーツなどを追加していないか確認。整備状態も含めた現状を販売店で確認しよう。

■目利きはココを見る!(1)

「車両の情報」を見る
●「車検証(自動車検査証)」で初度登録年月日や型式などを確認。「保証書」で期限や内容を確認。「車両取扱説明書」の他に、追加装備などの使用説明書が揃っていることも確認。●「定期点検整備記録簿」は、記載内容を必ず確認。定期点検や消耗部品交換などの時期と走行距離を把握しておけば、車両の状態を探る参考になる。

「立て付け」を見る
●外板パネルは、合わせ(隙間)が均等でなかったり、位置がずれていれば、ダメージを受けているか修理/交換している可能性がある。●プレスライン(外板パネルを折り曲げている角)やモール(飾り部品)など、外装部品が連なっている線のずれも、立て付けの狂いを見つけるヒント。●外装は、見る角度を変えながらチェックすれば、プレスラインのずれや崩れ、立て付けの狂いなども判断しやすい。パネル表面を斜め方向から透かして見るようにすると、小さな凹みや浅くて広い凹み、波打ち(しわ)なども見つけやすい。しわが寄っているのは、ダメージ痕か、板金修理跡だ。

「塗装の状態」を見る
●部分的に色艶が違っていたり、ザラザラした肌荒れ状態になっている箇所は、修理跡の疑いがある。●新しい塗装跡は、錆などの補修か、損傷を負って修理したのか、詳しく調べる。●修理や交換で塗装していると、微妙に色調が違って見えることがあるので、隣接しているパネルの色艶も比べてみる。●塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があるのはマスキング(周辺に塗装スプレーの飛沫が広がらないようにするカバーを粘着テープなどで留める)跡。ドア開口部などにマスキング跡があれば、なんらかの理由で塗装しているので、周辺を詳しく調べる。●エンジンルーム内やスペアタイヤ収納部などは、外装色とは違っていることもあるので注意する。

「取り付け状態」を見る
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体部品を外す時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれていれば、ネジを回している。●ボンネット、フロントフェンダー、ドア、テールゲート(またはトランクリッド)などは、外して修理、あるいは交換することがあるので、ネジを見て、ヒンジおよび車体側のヒンジ固定部周辺も修理跡などがないか調べる。

「接合部」を見る
●車体部品を交換する際に溶接部分を外すことがあるので、鉄板接合部を調べる。●スポット溶接(接合部にある丸い窪み)を打ち直している場合は、直径が小さい、窪みが深い、ずれている(2度打ちした)など、新車組み立て時の状態とは異なる特徴があるので注意する。●接合部に塗布しているシーラー(隙間を埋める充填材)は、修理や交換で塗り直していると不自然に見える。●爪で押して、プチッと表面が割れる(表面が硬くても内部が柔らかい)ようなら新しいシーラーを盛っている。●シーラーは、接合状態や塗布する方法によって形状が違っていることにも注意する。

■目利きはココを見る!(2)

■今回の車両のプロフィール

●フルモデルチェンジして2012年7月に発売した2代目「ポルテ」。従来の長所を継ぎながら、右リアドアを追加し、日常使いに便利なプチバンの機能を向上。1.3Lと1.5Lエンジンを設定し、全車CVT(無段変速機)。1.3L車は2WD(FF前輪駆動)、1.5L車は2WDと4WD。1.3L2WD車にアイドリングストップを標準装備。車両安定制御機構VSC&TRCなども全車に標準装備した。仕様グレードの1.3/1.5「X」は、ウレタンステアリングホイール&シフトノブ、ワイヤレス電動スライドドア、前席セパレートシート、マニュアルエアコン、オーディオレスなどを標準装備したベーシックタイプ。「1.3 X」は、一体可倒式リアシートを装備。「1.5 X」のリアシートは、2WD車が一体可倒式、4WD車は6:4分割可倒式を装備。
1.5「Y」は、フロントベンチシート、マニュアルエアコン・メッキリング付パネル。「F」は、撥水タイプシート表皮、前席セパレートシート。「G」は、赤外線カット/UVカット/トップシェード付フロントガラス、スーパーUVカットフロントドアガラス、本革巻きステアリングホイール、起毛タイプシート表皮、前席セパレートシート、運転席快適温熱シート、ナノイー機能付オートエアコンなどを装備。
「メーカーセレクトパッケージ」オプションとして、ナノイーパッケージ(Gに標準装備)、スーパーUVパッケージ(Gに標準装備)、スマートエントリーパッケージ、HIDパッケージ、ナビレディパッケージ(ステアリングオーディオスイッチ+バックカメラ・オプションのナビに対応)を設定。ナビやオーディオなどは、販売店オプションとなっている。
●2012年10月には、一部装備やオプション設定を省略した廉価タイプ「1.3 V」を追加している。

■参考車両と同時期の仕様グレード設定

グレード 型式 シフト 駆動
1.3 V DBA-NSP140 CVT FF
1.3 X DBA-NSP140 CVT FF
1.5 X DBA-NCP141 CVT FF
1.5 X DBA-NCP145 CVT 4WD
1.5 F DBA-NCP141 CVT FF
1.5 F DBA-NCP145 CVT 4WD
1.5 Y DBA-NCP141 CVT FF
1.5 Y DBA-NCP145 CVT 4WD
1.5 G DBA-NCP141 CVT FF
1.5 G DBA-NCP145 CVT 4WD
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