中古車目利き講座 ダイハツ YRV

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YRV スポーティなクルマは、どのように扱われていたかがポイント。特にターボ仕様車は、過激な走行を繰り返した車両もある。基本チェックポイントと同時に、車体の疲労や部品の摩耗、エンジンの異音など、走行に関わる機能系部位まで細かくチェックしたい。車体は強いとはいえないので、ドアの開閉具合などで車体が歪んでいないかも確認。床下を覗いて、傷や凹み、オイル漏れなどを徹底チェックしよう。できるかぎり試乗して、走行中の状態をチェックできればベストだ。
2000年8月から販売されているYRVは、ストーリアをベースにスポーティさを打ち出したトールワゴン。エンジンは、1.0と1.3リッターを基本に、1.3にはターボ仕様もあり、3タイプの設定。駆動方式は、FF(前輪駆動)とフルタイム4WD(4輪駆動)。トランスミッションはインパネシフト4速オートマチックとフロアシフト5速マニュアル。1.3ターボにはステアリングホイール部で操作できるステアシフトが採用されている。中でも140馬力の1.3ターボは、車体重量が軽いこともあって、軽快な走りが楽しめる。2001年12月には、装備を充実したパルコ・シリーズや専用サスペンションを組み込んだターボRなど、仕様バリエーションを拡充。2002年12月のマイナーチェンジに伴って1.0リッターエンジンのグレードが廃止され、その後、2004年12月にもマイナーチェンジしている。
CHECK POINT
01
どのように扱われていたかを推察する
02
床下にダメージを受けてないか徹底チェック
03
点検整備や部品交換の時期と内容を調べる
車両の雰囲気を観察する
車両からやや離れて、車体に映る周囲の景色を見てみよう。歪みや凹み、あるいは波打っているのを見つけることもある。塗装表面が肌荒れ状態になっている場合も、事故を起こして板金塗装した修理跡かもしれない。正面、左右、上下から、見る角度を変えてみると異常を見つけやすい。また、細部にも目を向けよう。ナンバープレートは曲がっていないか? 左右のヘッドライトの色は同じか? バンパーは車体とずれていないか? 車体の切れ目の隙間(チリ)は均一か? 「何となく変な感じ」を受ける部分があれば、近寄って念入りに観察しよう。遠目からの雰囲気も、目利きチェックのポイントだ。
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YRV ボンネットを開けてチェック
エンジンルーム内の各部の塗装の状態を見てみよう。車体内部と左右のフェンダー、ラジエターを支えているラジエターサポートなど、各部の色を見比べながら色の違いを探ってみる。一部だけ色合いが異なっていたり、周囲と比べて不自然にきれいな部分があれば、そこは修理した後で再塗装した可能性がある。さらに細部に目を向けて、ゴムホースやベルトの劣化など、消耗部品を中心にエンジン関係の部品をチェック。オイルのにじみや汚れにも注意。周囲と比べて新しく見える部品は、交換している。整備手帳の記録を参考にすると、トラブルが発生した箇所や修理などの経緯がわかるはずだ。
色と隙間を見る
事故などで前部に大きな衝撃を受けて車体が歪むと、外板パネルを修理することになるが、組み付ける際に誤差が出ることがあるので、各パネル同士の隙間(チリ)を見てみよう。フロントフェンダーの後端とドア、フロントフェンダーとピラー(フロントガラスを挟んだ左右の柱)など、それぞれのチリが均一でなければ、前部の外板に手を加えた(修理した)可能性が高い。判断が微妙な時は、車体の左右同じ場所を比べてみよう。また、再塗装すると、色が微妙に違うことがある。隣り合う外板の色艶が合っているかもチェックしよう。
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YRV 前部をぶつけるとダメージを受けやすい
フロントグリルの後ろにあるラジエターサポートと呼ぶ鉄板(エンジンルームのいちばん前でラジエターを支えて車体の左右に繋がっている部品)を観察してみよう。前部をぶつけると、ラジエターサポートを修正あるいは交換する確率が高い。歪みや手を加えた痕跡がないか、念入りにチェックしよう。周囲と色が違っていたら、交換した証拠と思っていい。左右フェンダーとの接合部も、歪みや補修跡など、不自然なところはないか点検しよう。
フェンダーの状態から判断
フェンダーを固定しているネジの頭の塗装に傷が付いていれば、工具を使ってネジを脱着した跡。つまり、フェンダーを交換あるいは修理していることがわかる。フェンダーに手を加えても事故車(修復歴車)の扱いにはならないが、フェンダーが無傷なら大きな事故は起こしていないと判断できる。
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YRV ボンネットを外した形跡は
ボンネットを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジを観察して、脱着した形跡があれば、事故で車体前部を修理していることを疑ってみる。ただし、エンジンの修理などでボンネットを外す場合もある。もし、エンジンに手を入れるために外したのなら、整備手帳に記録が残っているはずだから確かめてみよう。
側面のダメージを推測する
車体側面のドア部分に損傷を受けると、ドア自体を交換してしまうことも多い。交換する場合は、ドアを支えている金具(ヒンジ)の固定ネジを脱着するので、ネジの状態をチェックしよう。一般にネジの頭は塗装されているので工具を使えば傷が付くことから判断できるが、YRVの場合は無塗装のネジを使っているのでわかりにくい。左右ドアのネジを見比べるといいだろう。特定のドアだけネジの頭の傷が多ければ脱着したことが疑える。ただし、新車の組み立て時やドアの立て付けを調整するためにネジを回すこともあるので、ネジをを脱着した跡があるように見えても、必ずしもドアを交換しているとはいえない。
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YRV 塗装表面を観察する
リアフェンダー周辺の車体にダメージを受けて修理した車両は、リアドアの開口部分などに塗装作業時にマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留めるために粘着テープを貼る)した跡が残っていることもある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような段差があれば、新しく塗装している可能性が高い。段差が直線状になっていれば間違いなくマスキングテープを貼った跡なので、板金修理あるいは傷の補修など、何らかの理由で塗装したことがわかる。車体の左右同じ場所を見比べると、判断しやすい。
支え金具と周辺を見る
リアゲートは面積が大きく、後部をぶつけるとダメージを受けやすい。ドアを支えている金具(ヒンジ)と周辺をチェックしよう。まずは、ドアがしっかり閉まるかどうか確かめてみる。ずれているせいで、スムーズにロックできないこともある。そして、ヒンジを固定しているネジを脱着した形跡を探る。ネジの脱着が修理や交換したかどうかの目安となる。また、ヒンジが接している周辺の鉄板が歪んでいる場合は、ダメージが大きかったと推測できる。
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YRV 溶接部を点検する
開口部は左右両側共に鉄板が横から回り込んで、溶接で固定されているのが見える。追突をはじめ、後部が変形するようなダメージを受けて修理した車両は、溶接部分が不自然に見える。溶接の乱れは、車体の左右を見比べるとわかりやすいだろう。同形式の車両が複数ある場合は、比較してみるとさらに確認しやすい。また、板金塗装をしていれば、周囲と色の雰囲気が違って見えることもある。さらに確かめるには、鉄板の継ぎ目に盛ってあるシール材(鉄板の合わせ目の隙間を埋めている)を爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(爪で押すと「プチッ」と表面が割れる)ようなら、修理して新しいシール材を盛っている証拠だ。
スペアタイヤの周辺をチェック
車体後部のラゲッジスペースの床に収納されているスペアタイヤを外してみよう。走行に支障がない見えない部分は修理しないことも多いので、車体に大きなダメージを受けてできた歪みなどが床部に残っているのを見つけることもある。塗装が周囲と違っていれば、後部を修理しているかもしれない。ただし、底の部分はもともと車体色とは色調が違うので、部分的に不自然になっていないかを目安にする。スペアタイヤを外したついでに、タイヤ自体の状態(空気圧や傷の有無など)もチェックしよう。
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YRV YRV 下から覗いて修理の痕跡を探す
床下を覗くと、意外なところにダメージを受けているのを発見することがある。フレームや各部支え金具の歪み、鉄板部の部分的な変形などはないか探ってみよう。そして、マフラーなどの床下の部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかどうかもチェック。外観はきれいに修理しても、走行に影響がない見えない部分はそのまま手を付けていない(補修や部品交換といった修理をしない)ことがあるので、事故などで受けたダメージ跡を見付けることがある。
点検整備記録に目を通す
記録簿(整備手帳など)の内容を、車両をチェックする前に確認しておこう。過去にどのような整備を受けてきたのがわかり、車両の状態を探る参考になる。定期点検時の走行距離や消耗部品の交換などとも突き合わせながら各部をチェックしよう。詳細な記録が残っている車両は、走行距離が伸びていてもコンディションがよく、機能部分には大きな問題を抱えていないと推測できる。
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YRVのコンディションはここで見極める!
エンジントラブルを察知する
エンジンをかけてみよう。異音が聞こえり、大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、高回転までスムーズに回転が上下するか試してみよう。比較的おとなしく走った車両は、ほとんど使われていない高回転域までスムーズに吹き上がらない場合もある。また、ターボエンジンの場合は、タービンにトラブルが発生するとマフラーから白煙や黒煙が出る。排気ガスの色にも注意しよう。
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YRV トランスミッションを操作してみる
オートマチックやマニュアルを問わず、できるだけ試走して、異音が発生していないか、確実に切り替えができるかどうか、実際に操作してみよう。オートマチックは、NからDへ、NからRへなど、各ポジションに入れて具合を試してみる。ギヤが切り替わる時のショックが激しくないかをチェック。参考車両は「ステアシフト」になっている。ステアリングホイールに設置されているボタンでも試してみよう。マニュアルトランスミッションは、シフトレバーを操作して各ギヤにスムーズに入るかどうかをチェックすると同時に、クラッチの滑り具合も確認しよう。
傷や凹みは程度も探る
参考車両は、バンパー下部に擦り傷、ドアには凹み、さらに塗装に不自然な部分がある。中古車の査定では減点対象になり車両の価値は下がるが、小さな傷や凹みは比較的簡単に補修できる。しかし、程度によっては車体にダメージの影響を受けていることもあるので、傷や凹みを見つけたら、念のために周辺もチェックしよう。例えば、バンパーやドアが微妙にずれていることもある。塗装については、表面を補修しただけなのか、大きなダメージを受けて修理したのかを確かめる必要がある。疑わしい場合は、整備記録簿などを探ると同時に車両の販売担当者に聞いてみよう。
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YRV シートを中心にインテリアの状態をチェック
ファブリック(布製)シートは、汚れは目立ちにくいが座面は意外に汚れている。シミなどもたいていはカーケア用品などで目立たなくすることもできるが、傷やタバコの焼けこげなどが気になれば補修やシートの交換が必要になるかもしれない。シートに染みが付いていたり、カーペットの隙間や裏に食べ物のかすなどが埋まっている場合は、日頃子供を乗せていたと考えられる。また、インテリアは全体にきれいで手入れがよくても、点検整備には無頓着な場合もあるので、エンジンや走行系の整備状態とも合わせて車両がどのように扱われていたか推察してみよう。
日本自動車査定協会
クルマの鑑定ならおまかせ!
中古車目利き講座のチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行してくれる(有料)。
Tel. 03-5776-0901 www.jaai.com
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