| TOYOTA VOXY |
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ワゴン/ミニバン系車種は、一般のセダンなどに比べてドア数が多く開口部が大きくなっているので、走り方や使い方によっては車体が疲労しやすく、事故などでダメージを受けなくても歪みが生じる可能性もある。ドアとリアゲートの開閉状態と周辺も徹底的にチェック。室内の汚れや傷、ドア下開口部のステップ部やリアゲート開口部の下部などからどのように使われていたか推察するのも判断の目安になるだろう。エンジンや走行系は記録簿を見て、定期点検などの整備状態を詳細にチェックしよう。 |
| 2003 VOXY X 煌 ●2001年11月から販売されているヴォクシーはノアの兄弟車で、直線を強調した箱形デザイン。両側スライドドアや2-3-3の3列シート8人乗りなど、ワゴン専用車として開発されている。2.0リッターエンジンとコラム4速オートマチックの組み合わせのみで、駆動方式はFF(前輪駆動)とフルタイム4WD(常時4輪駆動)。仕様グレードは13タイプあり、ベーシックなX、スポーティなZ、充実装備のVを基本に、デュアルオートエアコンやプライバシーガラスを装備したGエディション、さらにナビパッケージやVSC(ビークルスタビリティコントロール)パッケージを設定。また、マルチ回転セカンドシートやツインムーンルーフなどもオプションで用意している。参考車両は、2003年7月登録の特別仕様「Z 煌(きらめき)」で、ナビや回転式セカンドシートなどを装備している。2003年8月にはLエディションが追加されるなど、仕様グレードは15タイプになった。その後2004年4月に改訂があり、2004年8月には外観とインテリアの一部変更と同時に4速オートマチックはCVT(無段変速機)に変更。2005年8月にも改訂されている。 |
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ドア類の開閉具合と閉まった状態を確かめる |
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車体後部は車内も含めて特に念入りに調べる |
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点検整備記録の内容と合わせて各部をチェック |
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全体の雰囲気から探る
車両からやや離れて、細部に目を向けよう。ナンバープレートの曲がり、左右のヘッドライトの色の違い、バンパーの車体とのずれ、車体の切れ目の隙間(チリ)が均等になってないなど、外観の異常を見つけるのだ。見る角度を変えてみると、不自然な状態に気が付くこともある。「何となく変な感じ」を受ける部分があれば、近寄って念入りに観察しよう。また、車体に映る周囲の景色を見てみよう。歪みや凹み、あるいは波打っているのを見つけることもある。車体表面の色艶などでも、修復の形跡がわかる。一部だけくすんでいたり艶が違って見えたら、修理していることも考えられる。 |
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エンジンルーム内を探る
バンパーやフェンダーだけで衝撃を吸収できないような事故を起こすと、車体内部までダメージを受ける。大きな事故でダメージを受けて修理しても、見えない内側の鉄板に皺があったり、修正した跡が残っていることもある。細部まで観察してみよう。周囲と色が違っている部分は、部品を交換したり修理した後で再塗装している。 |
ぶつけると証拠が残る
エンジンルーム内を見る時には、必ずフロントグリルの後ろにあるラジエターサポートと呼ぶ(エンジンルームのいちばん前で車体の左右に繋がっている)鉄板をチェックしよう。事故などで車体前部をぶつけると、修正あるいは交換修理する確率が高い。歪みや手を加えた痕跡がないかチェック。周囲と色が違っていたら交換した証拠と思っていい。左右フェンダーとの接合部も、不自然なところはないか点検しよう。 |
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ボンネットを交換する理由が問題
事故などでボンネットにダメージを負うと、新しいボンネットと交換することも少なくない。ボンネットを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジを見て、脱着した形跡がある場合は、事故を疑ってみる。ただし、エンジンの修理などでボンネットを外すこともある。もし、エンジンに手を入れるために外したのなら、整備手帳に記録が残っているはずなので確かめてみよう。 |
ドアのダメージを推察する
車体側面のドア部分に大きな損傷を受けると、ドア自体を交換してしまうことも多い。交換する際は、ドアを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジを脱着するので、ネジの状態をチェックしよう。前後左右のドアを見比べて、特定のヒンジだけネジの頭に傷が付いていれば、工具を使ったと考えられる。ただし、新車の組み立て時やドアの立て付けを調整するためにネジを回すこともあるので、ネジを脱着したように見えても、必ずしもドアを交換しているとはいえない。 |
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スライドドアの支え部分をチェック
一般的なヒンジ式ドアに比べると、スライドドアは複雑な構造になっている。参考車両は、電動式で開閉できる仕掛けになっているが、基本的なチェックポイントは手動式と同じだ。アーム(ドアを支えている金具)やレール(スライドさせる溝の金具)などが歪んでいないか、観察してみよう。アーム類は固定しているネジの頭に工具をかけた跡がないかを見るが、ドアの立て付けを修正するためにネジを回すこともあるので、必ずドア自体や周辺を含めてチェックしよう。 |
色と隙間を見る
外板(車体の外側のパネル)の修理や交換する場合は、新しいパネルを塗装することになる。しかし、色合わせの作業は難しく、仕上がった色が微妙に違うことがある。色調が合っていないのは、外板の隙間(チリと呼ぶ)を境に隣り合うパネルを比べてみれば見ればわかりやすい。また、事故などで前部が破損すると、外板を修理することになるが、組み付ける際に誤差が出ることがある。それは、フロントフェンダーの後端とドア、さらにフロントフェンダーとピラー(フロントガラスを挟んだ左右の柱)など、それぞれのチリの幅を見ればわかる。均等でなければ、前部の外板に手を加えた(修理した)可能性が高い。同じ場所の車体の左右を見比べるのもチェックのコツだ。 |
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支え金具と周辺を観察する
リアゲートは面積が大きく、後部をぶつけるとダメージを受けやすい。ドアを支えている金具(ヒンジ)と周辺をチェックしよう。まず、ドアがしっかり閉まるかどうか確かめてみる。ずれているせいで、スムーズにロックできないこともある。そして、ヒンジを固定しているネジを脱着した形跡がないか探ってみる。ネジの脱着が修理や交換したかどうかの目安となる。また、ヒンジが接している周辺の鉄板に歪みが残っている場合は、ダメージが大きかったと推察できる。 |
溶接の状態で修理歴がわかる
開口部は左右両側共に鉄板が横から回り込んで、溶接で固定されているのが見える。追突をはじめ、後部が変形するようなダメージを受けて修理した車両は、溶接部分が不自然に見える。特にスポット溶接(丸い窪みが点状に並んでいる)に注意しよう。乱れていたり窪みの大きさが違っているなどの異常は、車体の左右を見比べるとわかる。同形式の車両が複数ある場合は、比較してみるとさらに確認しやすい。また、板金塗装をしていれば、周囲と色の雰囲気が違って見えることもある。さらに確かめるには、鉄板の継ぎ目に盛ってあるシール材(鉄板の合わせ目の隙間を埋めている)を爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(爪で押すとプチッと表面が割れる)ようなら、修理して新しいシール材を盛っている。 |
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鉄板の継ぎ目を観察する
ドアを開けると、ドアの開口部の下に鉄板の継ぎ目があるのが見える。後部周辺にダメージを受けると、修理するために継ぎ目から鉄板を剥がすことがある。一度鉄板を剥がすと、元と同じ状態には戻らない。そこが、目利きのポイントだ。継ぎ目部分の溶接の状態をチェックしよう。修理した疑いがある場合は、車体左右の同じ場所を見比べて見れば判断しやすい。 |
下から覗いて修理の痕跡を探す
ドア下の奥を覗くと、スポット溶接(小さな丸い窪みが並んでいる)で鉄板を繋いでいる接合部分が見える。スポット溶接がきれいに揃っていれば、手を加えていないと判断していい。溶接が乱れているようなら、何らかの修理をして再溶接している。 |
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車体の床下を調べてみる
日頃あまり見ることがない、車体の床下もチェックしよう。意外なところにダメージを受けているのを発見することがある。鉄板部の部分的な変形や凹み、支え金具類に歪みなどがないか観察してみよう。外観はきれいに修理しても、走行に影響がない見えない部分はそのまま手を付けていない(補修や部品交換といった修理をしない)ことがある。マフラーなどの床下の部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかどうかも探ってみよう。 |
給油口の蓋もチェックポイント
車体後部にある意外なチェックポイントが、フューエルリッド(給油口の蓋)。リアフェンダーを板金修理するために外すことがある。ネジを脱着した形跡がないか見てみよう。フューエルリッドを交換していれば、塗装表面の艶が周囲と違って見えることがある。いずれにしても、リアフェンダー周辺を修理していることが疑える。また、フューエルリッドの色を参考にして塗料を調合するために外すこともある。取り外した形跡があれば、再塗装するなど、他の部分を修理したり補修していることも考えられる。 |
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車両の扱い方を推察する
インテリアの状態を見れば、どのように扱われていたかがある程度わかる。特にミニバンなどの場合、内装やシートに傷が多いとか、ひどく汚れている場合は、常に荷物を出し入れしている。一般に、乗用車として使われていた車両は、目立つような傷は少ない。また、シートに染みが付いていたり、カーペットの隙間や裏に食べ物のかすなどが埋まっている場合は、日常的に子供を乗せていたと考えられる。犬を乗せていた車両は、しっかり掃除してあってもカーペットの溝や裏に犬の毛や臭いが残っていることもある。このように、使用状況を推察することで各部の消耗度や傷み具合などをチェックする目安になる。 |
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試走してチェック
異音が発生していないか、確実に切り替えができるかどうか、トランスミッションの状態を確かめてみよう。オートマチックは、NからDへ、NからRへなど、各ポジションにセレクトレバーを操作してみる。ギヤが切り替わる時のショックが激しくないかもチェック。使い方によっては5万kmも走行しないうちに不良になることもある。アクセルを踏んで動き出す時や加速する時のタイミングが長い場合は、滑って繋がりが悪くなっているので要注意。 |
エンジンの調子を調べる
エンジンを始動してみよう。異音が聞こえたり、大きな振動が出ているようならトラブルを抱えている可能性がある。実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、高回転までスムーズに回転が上下するか試してみよう。比較的おとなしく走った車両は、ほとんど使われていない高回転域までスムーズに吹き上がらない場合もある。 |
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ステッカー類から
クルマの状態を知る
参考車両のウインドウには「ペイントシーラント」のステッカーが貼ってあり、車体外観の塗装表面をコート処理して「ワックス掛け不要」になっていることがわかる。ほとんどが新車時にコート処理を行っており、効果があるうちは洗車機やワックスを控えるのが望ましいが、3年ほどで効果が薄れてくる。いつコーティングしたかを確かめるといいだろう。 |
装備類を操作してみる
ターンシグナル(ウインカー)やライト類、ワイパーなどの作動は必ずチェック。さらに、エアコンやオーディオシステムなどの装備機器もすべて操作して、正常に機能しているか確かめよう。リアエアコンの作動も見逃さないように注意したい。純正、社外製品を問わず、オーディオ類やカーナビなどは、取扱説明書が揃っていることも確認しよう。 |
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走り方から車両の状態を推察する
走行距離とタイヤの減り具合を見てみよう。高年式車で走行距離が少ない場合は、極端にタイヤの一部が減っている「偏摩耗」に注意。アライメント(タイヤの取り付け角度)が狂っているだけなのか、あるいは事故で受けたダメージなどで車体が歪んでしまったのかを確かめる必要がある。また、タイヤの接地面だけでなく角や側面まですり減っていたら、激しい走り方をしていたと推察できる。その場合は、車体やエンジン、サスペンションなど各部に負担がかかっているので、走行に関わる部品などの消耗も進んでいるはずだ。 |
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中古車目利き講座のチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行してくれる(有料)。
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