中古車目利き講座 トヨタ ヴェロッサ

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トヨタ ヴェロッサ
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ヴェロッサ 兄弟車のマークIIに対して、躍動感を特徴にしているヴェロッサは、曲面の多い車体表面にも時間をかけて観察しよう。インテリアも、イメージを損なう傷や汚れを隅までチェックしよう。エンジンや走行系は、記録簿の内容をしっかりチェック。整備が行き届いているかどうかがポイントだ。過激に走った車両は比較的少なく、エキゾチックな格好に惹かれて乗っていた車両が大半といえるが、点検整備に無頓着な場合もあることに注意しよう。できるだけ試乗して、走行中の異音も探りたい。
2002 Verossa 20 ●ヴェロッサは、2001年7月〜2004年4月に販売された、マークIIをベースにスポーティな味付けをした4ドアセダン。仕様グレードは、2.5リッターエンジンの25シリーズ(VR25、V25、25)と2.0リッターエンジンの20シリーズ(20 Four Gパッケージ、20 Four、20)の2タイプ。25は、すべてFR(後輪駆動)で、そのうちVR25はターボに4速オートマチックまたは5速マニュアルの組み合わせ。V25と25は5速オートマチックの設定。20は4速オートマチックで「Four」は4WD(4輪駆動)だ。参考車両は、ベーシックグレードの20で、2002年5月の登録車。その後、2003年1月の改訂で20にVパッケージが加わっている。
CHECK POINT
01
車体表面の傷や歪みなどを徹底的チェック
02
インテリアの細かい傷や汚れも見落とさない
03
走行中に異音が発生していないかを探る
エンジンルーム内をチェックする
エンジンルーム内の各部の塗装の状態を見てみよう。車体内部と左右のフェンダー、ラジエターを支えているラジエターサポートなど、各部の色を見比べながら色の違いを探ってみる。一部だけ色合いが異なっていたり、周囲と比べて不自然にきれいな部分があれば、そこは修理した後で再塗装した可能性がある。さらに細部に目を向けて、ゴムホースやベルトの劣化など、消耗部品を中心にエンジン関係の部品をチェック。オイルのにじみや汚れにも注意しよう。周囲と比べて新しく見える部品は、交換している。整備記録を参考にすると、トラブルが発生した箇所や修理などの経緯がわかるはずだ。
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前部をぶつけるとダメージを受けやすい
エンジンルームの最前部にあるにラジエターサポートと呼ぶ鉄板を観察してみよう。前部をぶつけると、ラジエターサポートはダメージを受けやすく、修正あるいは交換する確率が高い。歪みや手を加えた痕跡がないか、チェックしよう。周囲と色が違っていたら、交換した証拠と思っていい。左右フェンダーとの接合部も、不自然なところはないか点検しよう。
ヴェロッサ ボンネットの交換は理由が問題
事故などでボンネットにダメージを負うと、新しいボンネットと交換することも少なくない。ボンネットを支えている金具(ヒンジ)を固定しているネジを見て、脱着した形跡がある場合は要注意。事故の修理でボンネットを交換した可能性が高い。まれにエンジンの修理などのためにボンネットを脱着することもあるが、その場合は整備記録簿に記録が残っているはずだ。
車体の映り込みを観察する
車両からやや離れて、車体に映る周囲の景色を見てみよう。歪みや凹み、あるいは波打っているのを見つけることもある。塗装表面が肌荒れ状態になっている場合も、事故を起こして板金塗装した修理跡かもしれない。正面、左右、上下からと、見る角度を変えてみると異常を見つけやすい。また、やや離れた位置から、車両全体を見てみよう。ナンバープレートの曲がり、左右のヘッドライトの色の違い、バンパーのずれ、さらに、部分的に艶がないとか、色がくすんでいたり他の部分と違って見えたら、補修したり修理したことが考えられる。大きな事故などでダメージを受けた車両は、車体の切れ目の隙間(チリ)が均等でなかったり、車体全体がなんとなく歪んで見えることがある。
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ヴェロッサ 色と隙間を見る
事故などで前部に大きな衝撃を受けて車体が歪むと、外板パネルを修理することになるが、組み付ける際に誤差が出ることがある。それは、各パネル同士の隙間(チリ)を見ればわかりやすい。フロントフェンダーの後端とドア、さらにフロントフェンダーとピラー(フロントガラスを挟んだ左右の柱)など、それぞれのチリが均一でなければ、前部の外板に手を加えた(修理した)可能性が高い。判断が微妙な時は、車体の左右の同じ場所を比べてみよう。また、再塗装すると、色が微妙に違うことがある。隣り合う外板の色艶が合っているかもチェックしよう。
鉄板部のしわや歪みを探る
バンパーに通じているフレーム(車体の骨格部品)は、衝突の際には衝撃を吸収する仕組みになっている。不自然なしわが寄っていないかみてみよう。また、フレームに開いている穴も、衝撃を受けると歪んでいびつになるので目安になる。他にも、大きな事故でダメージを受けて外観を修理しても、見えないエンジンルーム内の鉄板にしわや修正した跡が残っていることもあるので、細部まで観察してみよう。周囲と色が違っている部分は、部品を交換したり、修理した後で再塗装したことが疑える。
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ヴェロッサ 前部の修復を推察
フェンダーを固定しているネジの頭の塗装に傷あるなど、工具を使ってネジを脱着した跡があれば、フェンダーを交換した可能性がある。フェンダーを交換していても事故車(修復歴車)とはいわないが、車体の前部を広範囲にわたって修理したかもしれない。交換していなければ、大きな事故を起こしていないといえる。
車体側面のダメージをチェックする
ドア部分に損傷を受けると、ドア自体を交換してしまうことも多い。交換する際は、ドアを支えている金具(ヒンジ)の固定ネジを脱着するので、ネジの状態をチェックしよう。一般にネジの頭は塗装されているので工具を使えば傷で判断できるが、ヴェロッサは無塗装のネジなのでわかりにくい。この場合は、左右ドアのネジを見比べるといいだろう。特定のドアだけネジの頭の傷が多ければ、脱着したことが疑える。ただし、新車の組み立て時やドアの立て付けを調整するためにネジを回すこともあるので、ネジをを脱着した跡があるように見えても、必ずしもドアを交換しているとはいえない。
ヴェロッサ ヴェロッサ
ヴェロッサ 塗装表面を観察する
リアフェンダー周辺の車体にダメージを受けて修理した車両には、リアドアの開口部分などに塗装作業時にマスキングした(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留めるために粘着テープを貼る)跡が残っていることもある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような段差があれば、新しく塗装している可能性が高い。段差が直線状になっていれば間違いなくマスキングテープを貼った跡なので、板金修理あるいは傷の補修など、何らかの理由で塗装したことがわかる。車体の左右同じ場所を見比べると、判断しやすい。
スペアタイヤの周辺を調べる
トランクルームの床に収納されているスペアタイヤを外してみよう。車体に大きなダメージを受けてできた歪みなどが床部に残っている(走行に支障がない部分は修理しない)のを見つけることもある。塗装が周囲と違っていたり、防音防振材(床部や車体内部に貼っているマットやシート)が剥がれていたり波打っているなどの異常があれば、後部を修理しているかもしれない。また、スペアタイヤを外したついでに、タイヤ自体の状態(空気圧や傷の有無など)もチェックしよう。
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ヴェロッサ 鉄板の溶接部を見る
トランクルームの左右には鉄板の接合部分がある。追突をはじめ、後部が変形するようなダメージを受けて修理した車両の場合は、溶接部分が整っていないし、車体の左右の状態が異なっている。板金塗装をしていれば、周囲と色の雰囲気が違って見えることもある。さらに確かめるには、鉄板の継ぎ目に盛って隙間を埋めているシール材を爪で押してみよう。爪で押すと「プチッ」と表面が割れる(表面が硬くて内部が柔らかい)場合は、修理して新しいシールを盛っている。
ネジをチェックする
追突などの後部をぶつけた事故などで、ダメージが大きい場合は、トランクリッド(トランクの蓋)を交換することがある。つまり、トランクリッドを交換した形跡から事故歴を判断することもできるわけだ。チェックポイントは、リッドを支えているアームと固定しているネジ。特にネジを脱着した形跡がないかどうか見てみよう。また、リッドを閉めた時に、前後左右それぞれの隙間が均等かどうかもチェックしよう。
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ヴェロッサ 床下のダメージをチェックする
床下を覗くと、意外なところにダメージを受けているのを発見することがある。フレームや各部支え金具の歪みや鉄板部の部分的な変形はないか見てみよう。マフラーなどの床下の部品類に傷や凹み、交換した形跡がないかどうかも探ってみよう。外観はきれいに修理しても、走行に影響がない見えない部分はそのまま手を付けていない(補修や部品交換といった修理をしない)ことがあるので、事故などで受けたダメージ跡を見つけることがある。
鉄板の合わせ目を観察する
ドア下のサイドシル(車体側面下部の車体前後に通っている梁の部分)の奥を覗くと、スポット溶接(小さな丸い窪みが並んでいる)で鉄板を繋いでいる接合部が見える。スポット溶接がきれいに揃っていれば、手を加えていないと判断していい。逆に、溶接が乱れているようなら、何らかの修理をして再溶接している証拠だ。
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ヴェロッサ 給油口の蓋でも推察できる
フューエルリッド(給油口の蓋)は、リアフェンダーを板金修理するために外すことがある。ネジを脱着した形跡がないか点検してみよう。フューエルリッドを交換していれば、塗装表面の艶が周囲と違って見えることがある。いずれにしても、リアフェンダー周辺を修理していることが疑える。また、フューエルリッドの色を参考にして塗料を調合するために外すこともある。取り外した形跡があれば、再塗装するなど、他の部分を修理したり補修していることも考えられる。
点検整備記録に目を通す
点検記録簿(整備手帳など)の内容を、車両をチェックする前に確認しておこう。過去にどのような整備を受けてきたのかがわかり、車両各部の状態を探る参考になる。定期点検時の走行距離とも合わせてチェックしよう。詳細な記録が残っている車両は、走行距離が伸びていてもコンディションがよく、走行機能部分には大きな問題を抱えていないと推察できる。
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ヴェロッサのコンディションはここで見極める!
エンジンの調子を探る
エンジンをかけてみよう。異音が聞こえり、大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。キーを捻ると、モーターが勢いよく回って容易にエンジンが始動するかだろうか。モーターの回転が弱かったり始動がもたつく場合は、バッテリーが弱っていたり、エンジンの調整が必要かもしれない。実際に走ってみるのが望ましいが、エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽ってみて、スムーズに回転が上下するかどうかも試してみよう。
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ヴェロッサ 試走してチェック
異音が発生していないか、確実に切り替えができるかどうか、トランスミッションの状態を確かめてみよう。オートマチックは、NからDへ、NからRへなど、各ポジションにセレクトレバーを動かして、操作してみる。さらに、ギヤが切り替わる時のショックが激しくないかをチェック。使い方によっては5万kmも走行しないうちに不良になることもある。アクセルを踏んで動き出す時や加速する時のタイミングが長い場合は、滑って繋がりが悪くなっているので要注意。
ホイールとタイヤを見る
ホイールのリム部(外周部分)に傷が多い車両は、乱暴だったり不注意に扱っている、あるいは不慣れで縁石などに擦ってしまったなど、運転の様子が想像できる。また、タイヤの摩耗状態もチェック。一部だけ異常に減っている片減り(偏摩耗)を見つけたら、アライメント(タイヤの取り付け角度)が狂っているだけなのか、あるいは事故で受けたダメージなどで車体が歪んでしまったのかを確かめる必要がある。
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ヴェロッサ 小さい傷を判定する
参考車両は、ドアノブの左上に引っ掻き傷がある。車体色が黒なので下地の白が見えていると気になるところだ。傷の程度は塗装表面に爪を滑らせてみよう。爪で感じる程度の擦り傷などは磨けばきれいに直るが、爪が引っかかるようなら補修が必要だ。さらに、塗装の最下層まで傷が入って鉄板部が露出している場合は、手の込んだ補修が必要になる。
装備類を操作してみる
ターンシグナル(ウインカー)やライト類、ワイパーなどの作動をチェックするのは常識。エアコンやオーディオシステムなどの装備機器も、必ず操作して、正常に機能しているかチェックしよう。純正、社外製品を問わず、オーディオ類やカーナビなどは、取扱説明書が揃っていることも確認しよう。
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日本自動車査定協会
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中古車目利き講座のチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行してくれる(有料)。
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