日産 ティーダ アクシスの上質な中古車の見極め方

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参考車両 : アクシス (15M FOUR)
初年度登録2006年2月

日産 ティーダ アクシス

若い人から年配者まで、ユーザー層は幅広い。基本的なチェックはもちろん、整備状態もしっかり確認。家族を乗せることも多いモデルなので、室内後席まで念入りにチェックしよう。車体やホイールに傷が多い場合は不注意な運転が考えられるが、外観に気を取られて大きな修理跡やダメージ痕などを見落とさないようにしたい。アクシスは、高級仕様で新車価格が高いこともあって、丁寧に扱われている傾向があるといえるが、整備状態の善し悪しが決め手になるだろう。

●「サニー」に替わる新型車として2004年9月新発売。今までのコンパクトカーを超えた質の高いインテリアとクラスを超えた居住性を特長としている。エンジンは1.5リッター(1498cc)。トランスミッションは4速ATとCVT(自動無断変速機)。駆動方式は2WD(FF=前輪駆動)とe4WD(電動4輪駆動)。 内外装がより上質な特別仕様車「アクシス」も設定。2005年1月に1.8リッター(1797cc)を追加した。

●2005年12月に一部改良があり、バンパー組込みハロゲンホワイトフォグランプを標準装備、本革ステアリングを採用(15M/15M FOUR)。インテリジェントキー、エンジンイモビライザーを標準装備(18G/15G)。電動格納式リモコンカラードドアミラーを採用(15S/15S FOUR)。1.8モデルが1.5モデルと同様に平成17年基準排出ガス75%低減レベル認定となった。

 仕様グレードは、ベーシックな「15S」。フロントフォグランプやオートエアコン、本革ステアリングホイールなど加えた「15M」。インテリジェントキー、エンジンイモビライザー、本革シートなどを装備した上級タイプ「15G」がある。「18G」の装備内容は15Gと同じ。「FOUR」は4WDを表す。

 参考車両の「アクシス」は、外装に専用デザインの前後バンパーやメッキグリル、内装は専用の本革シート(タン色が標準設定。2007年6月からは黒も選択できる)や木目調パネルなどを装備している。

●その後、2006年12月に仕様や装備を変更。2008年1月にマイナーチェンジして外観を変えている。

●参考車両と同時期の仕様グレード設定
グレード 型式 シフト 駆動
・1.5(1498cc)
15S DBA-C11 4AT FF
15S FOUR DBA-NC11 4AT e4WD
15M DBA-C11 CVT FF
15M FOUR DBA-NC11 4AT e4WD
15G DBA-C11 CVT FF
・1.8(1797cc)
18G DBA-JC11 CVT FF
特別仕様車
アクシス (15M) DBA-C11 5AT FR
アクシス (15M FOUR) DBA-NC11 4AT e4WD
アクシス (18G) DBA-JC11 CVT FF
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車両の雰囲気から探る

 やや離れた位置から、車体の様子を観察しよう。外板パネルの立て付けや塗装の状態など、外観各部に異常はないかを確認。 前面は、バンパー/ボンネット/ヘッドライトなどのバランスをチェック。左右対称になっていることも確かめよう。ヘッドライトが片方だけ新しい場合は、単なるライトの破損か、車体部を修理して交換したのか、周辺を詳しく調べて確かめる。

 後面も前面と同様に、バンパー/テールゲート/コンビネーションランプ(リアライト)などのバランスをチェック。リアスポイラーの状態にも注意しよう。

見る角度を変えながら観察

 車体まわりは、見る角度を変えながらチェックしよう。プレスラインや各部のずれなども確かめやすい。また、車体表面を斜めから透かしてみると、見落としやすい浅くて広い凹み、波打(板金修理跡のしわ)、歪み(ダメージ痕)なども見つけることができる。

 艶が違っていたり、肌荒れ状態になっているなど、塗装面に異常がある箇所も、補修程度の場合もあるが、修理している疑いがある。

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整備状態を確かめる

 定期点検整備記録簿と合わせて、消耗部品を中心にエンジンと周辺の部品をチェック。オイルのにじみや汚れ(漏れの兆候)にも注意しよう。できれば、冷却水やエンジンオイルの量および汚れ、ブレーキ液量なども点検したい。

 周囲と比べて新しく見える部品は、交換の疑いがある。故障や不良か、あるいは事故などでダメージを受けたのか。記録簿も調べて、交換した理由を確かめよう。

車体内部の鉄板を確認

 エンジンルーム内は、フェンダー側のインナーパネル、室内側のダッシュパネルなど、車体内側の鉄板の状態をチェック。修理や交換跡などがないか確かめよう。特にサスペンション取り付け部の周辺に注意。

 インナーパネルに大きなダメージを受けると、走行機能面に重大な不具合が生じる。修理している車両は、修復歴車と明示されているはずだ。

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ボンネットのチェック

 外面に傷や凹み(特に先端のメッキ部に注意)などがないかをチェックする以外に、裏面に修理跡などがないかも確かめよう。

 また、大きなダメージを負うと、外して修理、あるいは交換することもある。ヒンジ部の固定ネジを脱着した形跡がないかもチェック。ボンネットに修理/交換跡があれば、単独の損傷も考えられるが、車体部を修理している可能性があるので、車体前部周辺を詳しく調べる必要がある。

車体前部の必須チェックポイント

 エンジンルームのいちばん前で車体の左右に繋がっているラジエターサポートと呼ぶ鉄板を必ずチェック。車体前部に大きな衝撃を受けると修理/交換する確率が高い。

 樹脂のカバーがあって調べにくいが、フェンダーとの接続部も含めて、異常がないかを確認。カバーをはじめ、フロントグリルやヘッドライトなど、関連する部品類の取り付け状態もチェックしよう。

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隙間の幅と色調を比べる

 例えば前部側面では、バンパー、ヘッドライト、フロントフェンダー、ドア、ピラー(フロントウインドウ部の柱)などが隣接している。それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、ダメージによってずれているか、修理/交換している(組み付ける際にずれることがある)可能性がある。

 また、隙間を境に隣り合うパネルの色調も比べてみよう。修理や交換で塗装すると、色艶が違って見えることがある。

車体側面のチェックポイント

 ドアに大きな損傷を受けると、外して修理したり、交換することも多い。ドアヒンジの固定ネジをチェックしよう。ただし、ドアの立て付け調整のためにネジを回すことがあるので、ネジ脱着の形跡だけではドアの修理/交換とは断定できない。ドア自体に修理跡はないか。ピラー部(柱)などに異常がないか。周辺も探って判断する必要がある。

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縁と奥も確かめる

 フェンダーは、ホイールアーチ部(タイヤを囲んでいる縁の部分)に修理跡などがないか確かめよう。縁を内側に折り込んでいる部分も覗いてチェック。

 下部にあるサイドガーニッシュ(ドア下のサイドステップ)の取り付け状態や、奥のフェンダーライナー(フェンダー内側に設置している泥よけカバー)の取り付け状態にも注意しよう。

減り具合と減り方を見る

 タイヤは、スリップサインを目安に残り溝の深さをまず点検。

 溝が十分に残っていても、減り方も調べよう。接地面を見て、内側や外側だけが極端に減っている偏摩耗を見つけたら、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているだけか、あるいは車体が歪んでいるのか、確かめる必要がある。

 偏摩耗は、車体前部のインナーパネルが変形して生じることもあるので、タイヤの減り方で車体の状態を推察することもできる。

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後部のチェックポイント

 テールゲートに違和感がないか観察しよう。閉めた状態を見て、全体に立て付けが狂っていれば、テールゲートのずれか、あるいは車体の歪みが考えられる。

 右左の片方だけの隙間に異常があれば、その側の車体部を修理している可能性が高い。

 また、テールゲートを開閉して、スムーズに閉まらない場合も、テールゲートがずれているか、車体が歪んでいる疑いもある。 また、ナンバープレートの封印を剥がした形跡なども車体後部の修理を推察するヒントになる。

開口部の状態を調べる

 テールゲートに大きなダメージを受けると交換することもある。ヒンジのネジを脱着している形跡がないかチェックしよう。

 また、柱の部分を見ると、左右両側共に鉄板が横から回り込んで接合されている。溶接(特にスポット溶接)やシーラー、塗装に異常がないかをチェック。

 後方から強い衝撃を受けると、衝撃を吸収するものがない(前部にはエンジンがある)ので、他の部分に波及しやすい。修理/交換跡があれば、ダメージが及んだ範囲を確かめる必要がある。

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リアフェンダーのチェック

 後部ドアを開けて開口部を見てみよう。リアフェンダー周辺を補修、あるいは修理している車両にはマスキング跡が残っていることもある。

 また、フューエルリッド(給油口の蓋)を開けて、内部にマスキング跡や修理跡などがないかチェック。フューエルリッドを外した形跡がないかも確かめよう。

床の中も確かめる

 ラゲッジスペースの床内にあるスペアタイヤ収納部(仕様によっては参考車両のようにスペアタイヤがなく、パンク修理キットを備えている)を見てみよう。歪みや修理/交換跡などはないかチェック。床や周辺に貼ってある防振シートの切り接ぎや張り替えた形跡なども修理を推察する目安になる。部分的な塗装の形跡は、錆などの補修跡か、あるいは修理跡か、周囲も調べて判断する。

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トラブルを察知する

 エンジンをかけて、始動状態やアイドリング回転などをチェックしよう。エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く踏んで、スムーズに回転が上下するかどうかも試してみよう。

 容易にエンジンがかからない場合は、バッテリーが弱っているだけなら大きな問題はないだろうが、発電装置をはじめ、他の機器や装置などに不具合があることも考えられる。また、エンジン回転中に異音や大きな振動が出ているようなら、トラブルを抱えている可能性がある。

オートマチックのチェック

 エンジンをかけてブレーキペダルを踏んだまま、ATセレクトレバーを操作して、引っかかりやぐらつきなどがないか確かめよう。できれば試走して、変速ショックが激しいとか、滑っている感じがするなどの異常がないかも確かめたい。CVTの場合は、基本的に変速ショックはない。

 動作になんらかの異常を感じたら、正常な範囲内かどうか販売店に聞いてみよう。

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装備機器を操作してみる

 まず、ウインカーやライト類、ワイパーなど、保安機器類が正常に作動することを確認。

 さらに、オーディオやエアコンなどの装備機器類をチェック。電装機器や調整機構は、機能を操作してみることがポイントだ。

 エアコンは必ず冷房の効きも確かめる。パワーウインドウの開閉や室内ランプの点灯、ステアリングハンドルのオーディオコントロール、キーレスエントリーなども忘れずに。

室内を細部までチェック

 シートや内装材などに汚れや傷、染み、破れ、穴あきなどはないか。運転席の周囲だけでなく、後席やラゲッジスペースの隅までしっかりチェック。収納ボックスの蓋など、可動部品の動きも確認しよう。また、参考車両の「アクシス」は革シートを装備しているが、手入れ状態によっては表皮のひび割れにも注意する必要がある。

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床下を覗いてチェック

 損傷や歪みなど、ダメージを受けている痕跡はないか。修理や交換の形跡などはないか。鉄板部を見てみよう。特に車体側部は、サイドシル(左右ドア下にある車体前後方向に通っている梁の部分)の下部に傷や凹み、修理跡などがないか注意しよう。バンパーの奥にある鉄板もチェックポイント。

 疑問を感じたら、他のティーダと見比べると、判断しやすい。

備え付けの書類を確かめる

 自動車検査証(車検証)で「初度登録年月」と「型式」を確認。新車の保証書があれば、保証の始期と終期を確かめよう。さらに、車両取扱説明書の他に、カーナビなど装備機器類、純正オプションや後付けの社外製品の説明書も揃っていることを確認しよう。

 定期点検整備記録簿は、必ず記載内容を調べよう。車両がどのように使用され、整備されているかが記録されている。定期点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離を把握しておけば、車両各部の状態を探る参考になる。

車両チェックの勘どころ
塗装

●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。

●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。

●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。

取り付けネジ

●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。

●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。

溶接とシーラー

●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。

●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。

●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。

●車体各部はスポット溶接している(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。

●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。

立て付け

●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性がある。

●バンパーなどは押されてずれることもあるが、たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。

●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。

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